表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

止まれない猫

作者: 星群彩佳

数年前の春の日のことでした。


はじめて飼ったキジトラの猫はオスでして、いつも元気いっぱいでした。


一階の家の構造ですが、ウチは一戸建てで、リビングキッチンがあります。


なのでリビングキッチンの廊下に続くドアを開けますと、ちょっとした距離ができるのです。


冷蔵庫から真っ直ぐに、玄関の壁へ道ができます。


その間に障害物はないので、猫はしょっちゅう走って遊んでいました。


遊び方は、走って蹴って、また走って蹴るというものです。


まずはスタートは廊下です。


真っ直ぐ走り、玄関の壁を蹴ってUターン。


リビングキッチンに入り、冷蔵庫の扉を蹴ってまたUターン。


そしてまた、走って玄関の壁を蹴ってUターン…というのをずっと続けていました。


ようは水泳のアレですね。


往復する競技で、Uターンする時は壁を蹴るというヤツですよ。


猫はどうやらその行動が気に入ったらしく、速さはどんどん加速していきました。


ところが…調子付きすぎたんでしょうね。


だんだんと自分では制御できない速さになっていきました。


やがて猫は、とんでもない失敗を起こしました。


止まれなくなり、速さが最高潮に達した瞬間の出来事でした。


冷蔵庫の扉を蹴りUターンした猫は、そのまま勢い良く玄関の壁に激突したのです!


…ようはジャンプする瞬間がズレてしまったんですね。


そりゃもう思いっきり、『びったーんっ!』と音がしましたよ。


猫は加速していましたので、その勢いのまま激突しちゃったんですもん。


猫も激突する瞬間、ヤバイなと悟ったのでしょうが、全ては遅かったのです…。


戻って来た猫は、フラフラしていました。


その様子を見て、リビングのドアを開けっぱなしにするのは止めようと思いました。


【終わり】



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ