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天が落ちた日

天が落ちた。

全世界で。

地球上の、あらゆる国で。あらゆる地域で。

地震とかそんなんじゃない。天が落ちた、としか言いようがない。

空といったら、際限なく広がる無。青空はさながら水色をしたべらぼうにでかい天井だが、光の反射の現象でそう見えているだけで、あるのはただの空気だ。実体は、ない。


そんなの常識だ、と誰もが思っていた。でも、どうやら違ったみたい。だって今ここに、人智を超えた質量を持った「それ」が覆いかぶさっていて、みんなその下で身を屈めて暮らしてるんだから。

「そんなの、どかせばいいじゃん」だって?そりゃもう、何でもしたよ。世界中が、何とかしようとしたよ。力自慢の益荒男たち。すごくえらい国から取り寄せた最先端の重機。ぜーんぶ敵わなかった。しまいには爆弾まで持ち出したけど、ダメだったね。びくともしないんだ、破片のくせに。それどころか、爆発のせいで何人も死んじゃってさ。余計なことしてくれたよねホントに。実はね、落ちてきた「それ」に当たったり、潰されたりして死んだ人はひとりもいないんだよね、不思議なことに。人間が暮らせる程度の隙間をちゃあんと残して、落ちたんだ。……おっと、足をぶつけちゃった。確かにちょっと狭いけど、暮らすにはそんなに困らないよ。いつも通り、蛇口をひねれば水が出るし、スイッチを入れれば電気がつく。美味しいご飯もいつでも食べられるし、学校や仕事に行くのも問題ない。

まあ、とにかく、この「事件」で確かに我々の暮らしは変わってしまったわけだけれども、わたしはこの暮らしも悪くはないなと思ってるよ。友達もそう言ってる。あんまり大きな声じゃ言えないけどね。それはどうしてか、これから続くお話を読んだら、合点がいくんじゃないかなあ。

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