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異世界

「いきて、いるのか?」


 目が覚め、あたりを見回すと草原の真ん中にいた。草原以外は何もない。ここは、どこなのだろう。天国か、地獄か。いや、自分はしっかりとした肉体を持っている。では異世界いというものか?そういえば、空気に異様な雰囲気がある。重み?のようなものが感じられる。まるで、放射能を直接浴びたような感覚,,,浴びたこともないのになぜそう思ったんだろう。

 

 とりあえず俺は立ち上がった。あたりを見渡したがやっぱり地平線まで草原が広がっている。


「まじで何もねーじゃねーか。異世界に呼び出して放置とか鬼畜かよ」


 おれはしばらく休むことにした。まだ前世の疲れが残っている。草原に寝転がると陽の光が優しく俺を照らす。そんな心地よさに俺は眠ってしまった。






 その日は皆既月食だった。俺が起き、空を見上げると、赤くなった月が真上にあった。その月を中心に数々の星座たちが輝いている。月の真下には神殿が出来ている。さっきまではなかった。異世界の皆既月食パワーなのだろうか。その神殿には奇妙な魅力があった。真っ赤な月の真下であることの不気味さが、逆に俺の好奇心をついてくる。

 結局俺は、神殿に惹かれてしまった。神殿の中には、地下へとつながる階段があった。その階段を下りきると、階段が消滅した。その時であろう。我に返ったのは。自分で自分のしてことに驚いた。いつもなら、好奇心など押し殺せる。なのに今回、好奇心に勝てなかった。


「そんなこと考えてる時間はねぇ、早く出口を見つけねぇと。ここは異世界だ。何があるかわかんねぇ」


 冷静さを取り戻した俺は、探索をすることにした。幸い、いや不気味にも松明が並んでいるおかげで明るさには困らない。


「皆既月食は別名ダンジョン・スケールだ。その別名がこの世界から来ていたとしてもおかしくない。つまり、ここはダンジョンと考えるのが妥当だろう」

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