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ささやかな情交

巣作り

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

綺麗でもなく、際どくもありません。

この子の特性が書きたかった。

「君が居ない間、洋服とお布団借りて良い?」

「何に使うんだ?」

「包まって眠る」


それが今朝行われた短い会話だった。しがみつく様に裾を掴み、熱っぽい息を吐きながら。そして帰宅してからの事、女の姿は居間にあった。部屋に置かれたソファにのっそりと横たわり、衣装箪笥から持ち出したであろう衣類を胸に抱えている。寝相が悪く、同じく部屋から持ち寄った羽毛布団は足元に転がっていた。 ……幸せそうな寝顔を浮かべて、俺の気に入りの服に顔を擦り付けた。

思わず口元に手を伸ばして指を噛む。このまま行くと寝込みを襲う。絶対。そうなる前に早く起こさなくては……。

手を伸ばして軽く肩を揺する。すると重たかった瞼がのっそりと起き上がり、こてんと小首を傾げた。

「ただいま」

「……?」

寝惚けている。まぁ分かっては居たけど。寝起きの悪さは結構筋金入り。人から起こされた際にはこうやって暫く虚空を見つめる癖がある。しかし徐々に覚醒していくと……。ほら来た。甘える様に俺の胸に抱き着いて、息を吸い込んだ。

「お帰り……。ごめんね。結局持ち出しちゃった」

「別に気にしてない」

気にしては居ない。けれども寝起きの熱っぽい身体を隙間なく密着させに掛かるのは、少々毒では無かろうか? 女はそんな事も知らずに胸を押し付け、腕を巻き付け、脚を絡ませる。時折、鼻を鳴らす音がする。安心を探すように。

「巣作り」

「?」

互いに数秒の間がある。何も答えないで居ると、少し罰が悪そうに、急いた様に言葉を捩じ込んだ。

「知らないなら良いや。君の匂いが好きなんだ。だから君の服とか見ると、ついつい着たくなる。包まって安心したい」

記憶を繰り替えされるのは、やたらと脱ぎ捨てた服を凝視する事。回収を怠ると何時の間にか女の腕の中に居て、離れようとしない事。そして一度でも部屋を後にすると、何故か身に纏って居ること。

「突然居なくなる癖に?」

「帰ってくるよ。帰巣本能強いもん」

まぁ、強くなかったら巣作りしないわな。

Q 彼女の好きなところは?

A 好きというより目が離せない。直ぐに居なくなる。


Q 彼の好きなところは?

A 目付きが悪いところ、あと匂い。


勿論、他にも色々。似た者同士。情も強いですしね。


匂いフェチだと思います。脱ぎ捨てた服を求めます。

それはそれとして、「巣作り」という言葉。

友人から毒されました。えぇ、友人の影響です。

いずれ、その友人視点でも書きたいですね。

初対面で彼氏に対してガン飛ばしてます。

まぁ、今までが今まで。人を見る目のなさを不安視されてますし。


もしかしたら目付き悪い人が好きなのかも知れない。

いいえ、目に特徴がある輩が好きなだけです。

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