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第二話

 俺が転生してからあれから三年が経った

 相変わらず、俺の横には曽祖父であるランス=ソルダートがいるが特に問題なく過ごすことができた


 また、転生してから三年が経って分かったことは一年間は大体365日であること、時間の概念も同じで季節も春、夏、秋、冬であった

 あとは俺が住んでいる国の名前がサクバ王国という国に住んでいるらしく

 俺の家はこのサクバ王国のソルダート男爵家というわけだ、しかも俺の家は初代当初である爺ちゃんが昔にあった大きな戦争で功績をたてたことで男爵家になったらしい

 まぁ、この話は本人から聞いた話だから本当かわからないが………もしかしたら実際は違った(本当じゃ!!)

(……本当かなぁ〜)

(な、なに!!儂が言っていることが信じられないのか!?あれ程、儂の凄さを教えてやったのに信じておらんのか!わかった、また最初から儂がどれだけすごいか説明してやるわい!そう、あの時はちょうど冬の…………)


 爺ちゃんはたまにこんな風に自分の世界に入ってしまうことがあるがいつもはわからない事があれば教えてくれる、いい爺ちゃんである

 話が少しズレたが俺が住んでいるサクバ王国とは国王を頂点とした、絶対君主制を土台とした国である

 身分的には頂点である国王、公爵、侯爵、伯爵、辺境伯、子爵、男爵、准男爵の順番に高い身分であり貴族である

 あと代々国王は当代の国王が指名した者が後継者となり王太子になる

 ちなみに貴族も代々、当代の当主が決めた者が後継者となるが准男爵は一代限りの家らしく当主が死ねばそこで終了である


 またサクバ王国とは人間主義を掲げる国であるらしく亜人である獣人、エルフ、ドワーフ、魔族を見下す傾向がある特に獣人に対する扱いが酷いらしい

 あとはうちは頻繁に戦争している国がいてライオネル獣国と呼ばれている国と戦争をしている

 頻繁に戦争しているが戦線は動いていない、ずっと国境沿いで戦争しているらしい


 なぜ、俺がこんなに色々なことを知っているのかと言うと今も自分の世界に入っている元気な爺ちゃんから聴いた話で、爺ちゃんが言うには俺が住んでいる屋敷から出る事ができないから暇なのでずっと住んでいる人の会話を聞いてその内容を俺に教えてくれたらしい


 さらに、サクバ王国には幾つもの隣国が接しておりその中でうちの国と同等の戦力を持っている国の名前はムーンクラン帝国、ライオネル獣国、ペンゴラゴン騎士国の三国である


 まずは、ムーンクラン帝国とは皇帝を頂点として絶対君主制で領土はこの四国の中で一番広い、ちなみにサクバ王国は二番目に広い

 大体はサクバ王国と同じであるが種族間の差別がなく平等主義とも呼ばれ亜人も住んでいる

 また大陸最強の空軍である騎飛龍隊を有している

 サクバ王国との関係は掲げる主義が違いから仲が悪いのかと思ったがそんなことはないようだ


 そして頻繁に戦争を起こしているライオネル獣国である

 ライオネル獣国はこの三国の間では領土は一番小さいが獣人が多く住んでいる国である

あまり裕福な土地ではないため爺ちゃんが言うにはいつもサクバ王国の土地を狙っている事と人間主義が気に入らない事が戦争の理由ではないのかとか言っていた

 この国は国王がいるが代々国王になる者は強く賢い者が国王になっている、その決め方が珍しく国王の子供で競い合いその中で一番になった者が次期国王となるらしい

 また、ライオネル獣国に住んでいる獣人は身体能力が高く中には五感の一部が鋭い獣人がいる


 最後のペンゴラゴン騎士国は騎士隊が有名な国でまた馬の生産国としても有名だと、サクバ王国の貴族や騎馬隊が乗る馬はペンゴラゴン騎士国から購入した馬らしい

 ペンゴラゴン騎士国は貴族の代わりに騎士が主体の国で、騎士といってもその中でも序列があるらしい

 その中で一番上の者には騎士王の称号が与えられ、その下にいる第二位から第六位には国の政治に関わる事ができる

 ペンゴラゴン騎士国はこの六人で相談しながら国に関する事を決めているらしい


 まぁ〜うちの国と隣国の話はこんな感じだった

 そうそう、転生してから数日が過ぎた頃に自分の父親にあった

 母親は俺を産んですぐに死んでしまったらしく、親父はライオネル獣国との戦争に行っていて母親の最後を看取られなくて悲しんでいた

 そして赤ん坊である俺を見た瞬間、号泣しながら「すまなかった、すまなかった」と言いながら俺のことを力強く抱いたことは今でも覚えている

 そこで自分の名前も決められヨハネスという名前が付けられた、結果俺の名前はヨハネス=ソルダートとなった

親しい人からはヨハっていう愛称で呼ばれている


 そんな俺にも三歳になって人生で大切な行事が訪れた

 その行事とは「坊ちゃま、支度の準備ができましたよ」

 メリーの声が聞こえてきた

「もう〜、お父様とお母様が玄関の前で待っておられるので降りてきてください」

「わかった!」


 俺は自分の部屋を出て二階から降り途中でメリーに会い一緒に玄関へ向かう

 爺ちゃんも一緒に付いてきている、玄関に着くと四人の男女が待っていた

 一人はメリーにメイド長と呼ばれていた、シエルが待っていた

 次に赤い髪を持ちつり目で身体はゴツく怖い印象がある男性の方は俺を抱きながら号泣した、俺の父親であるソルダート男爵家現当主シバルト=ソルダート

 そして桃色の髪を持ちおっとりとした女性の方は俺が二歳になってからやってきた、俺にとっては義母にあたるソルダート男爵夫人アリス=ソルダート夫人


「やっと来たか。ヨハ」

「ごめん、父さん母さん。あとシエルさんもごめん」

「いいのよ、ヨハ。今日はヨハにとって一番大切な日だから」

「ご主人様、そろそろ行きませんと」

「そうだな、シエル。俺がいない間、屋敷の留守はシルバとともに頼んだ」

「かしこまりました」


 そしては俺たち四人は外に待機されていた、馬車に乗ってメリーには馭者となってもらって目的の場所に向かって行った

 周りには馬に乗った護衛の人も何人かいる

 それにしても転生して初めて外に出るけど本当に何もないな、あるとしたら小さな木の家が数十軒と形が歪な畑だけだし

 なんか、想像していたのとちょっと違うな


(何を言っておる。儂がこの領地をもらった時など何もなかったのだぞ、それに比べればだいぶ発展したわい)

(そんなんだ…………あれ、爺ちゃん。なんで屋敷から出ることができたの)

(そんなんじゃよ。いつも外に出れないだがヨハの一緒に玄関まで行って、外に出ようとしたら何故かヨハと一緒に出れたのじゃ。まぁ、ヨハの周りしか動けんが)


 目的の場所は村の外れにあり数時間かかると、アリス母さんが言っていたから外の景色を見たり会話をしながら時間を過ごしていた


「ヨハ、そろそろ着くぞ」


 父さんの声を聞いて改めて外を見てみるとそこには少し霞んでいるが白い壁で出来ている建物が見えてきた

 しかしお尻が痛かった、それもそうだよな道なんて見た感じ軽く舗装しただけだの道だし途中に小石があった時にはその衝撃が直接きた

 本当、サスペンションを開発した人は偉大だよ今になって実感する

 そしてヨハはいつかこの問題は解決したと決意したのだった


(それにしても、お尻が痛すぎるよ)

(それはしょうがないじゃろ。しかし教会か、儂にとってはいい思い出はないの〜)

(そうなの、なんで)

(まっそのことについては、また後で教えてやるわい)

(わかった)


 実はこの世界の子供は三歳になるとみんな生まれてきたことを神に感謝するため教会に行く、貴族の場合は別の目的もある


「ヨハ、いくか」

「はい、父さん」


 そう別の目的とは貴族としての価値が決まるといっていい、魔法の適性属性を判別してもらいに来たのだ

 そして、馬車を降りた俺はメリーと護衛の人を置いて三人で教会の方に向かっていった

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