表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

待ち合わせ

作者: 真澄

秋月忍様の昭和の日企画参加作品です


改札口の前の伝言板

待ち合わせ場所はここで間違ってはいないはず

約束の時間はもうだいぶ過ぎているのに

彼は来ない


駅を出ればすぐそこに

電話ボックスはあるけれど

彼の部屋に電話をかけている間に

彼が通り過ぎて行ってしまったらどうしよ

それよりも

約束の時間をこんなに過ぎているのに

電話に出たら頭にくるし


いつもそう

時間にルーズな彼は

約束の時間に来たことがない

普段は気にもならない伝言板

でも、待ち合わせの時だけは大きく見える

ここに「さよなら」と書いて帰ってしまおうか


でもこんなに落書きだらけの伝言板じゃ

私の伝言なんて気が付きもしないで

「なんで待っていてくれなかったの?」と

何もなかったように話しかけてくるに決まっている


いつも私は

あなたに振り回される


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] スマホのない時代は大変でしたね。
2019/10/27 05:10 退会済み
管理
[一言] 伝言板、ありましたね。 携帯普及で消えましたが、今もあるとこあるのかな……
[一言] ああ、懐かしいですね。 そこかしこでタバコをふかす人も多かった。 人待つ時間のあの感覚は今ではなかなか味わえませんね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ