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桝田空気雑文集

死ぬかと思った

作者: 桝田空気

床屋で喧嘩があった。

店員のおっちゃんとおばちゃんが互いに顔を赤くして激しく言い争っていた。

話の内容はよくわからないが、なにやら経営のことでもめているらしかった。

散髪業界にも、いろいろな苦労があるのだろう…。床屋のひと達だって、喧嘩をしてしまうことはある。それは仕方ない…。

ただ、おばちゃん、わしのひげを剃りながら口喧嘩をするのはやめてもらえんだろうか。喧嘩をするなら、わしのひげ剃りを終えてからにしてもらえんだろうか。ああ、そんなに剃刀を持つ手に力をこめて大丈夫なのだろうか。ツルッとすべってザクッなんてことにならないだろうか。あ、イヤンっ!おばちゃん、よそ見しちゃダメっ!ダメっ!くそ、なんでよりによってわしの散髪中に喧嘩をおっ始めるのだ。ああ、わしの横で怒るおっさんにハサミでざくざくと髪を切られている客も、顔がこわばっているではないか。おそらくわしも同じ表情をしているのだろうなあ。





……どうにか無事店から出ることができました。はあ、死ぬかと思った。

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