パーティー再結成
創地神ロキ。
この世界を創った三柱神の一柱であらさられ、とんでもなく偉い神様。
何しろ、師匠が自ら創りあげた世界は何百もあるらしい。
性格は享楽的で、自分が楽しむ為になら全力を尽くす。
神の威厳なんて気にしちゃいない。
貴族や魔物にネタな名前を平気で授ける。
「はい、そのままの体勢で待機。初めまして、私はロッキと言うとっても偉くて優しい魔導師です。八番目に好きな食べ物はイカの酢味噌和え、特技は嫌がらせ寸前の悪戯。ちなみに神様もしています。あっ、神様ネームはロキですよ…創地神って言った方が分かりやすいですかね?」
師匠、最後以外は必要ないと思うんすけど。
ちなみに、ビルクーロはY字バランス中。
「そ、創地神様…嘘ですよね…ロキ様は何百年もご降臨されてない筈です。僕達なんかの前に現れてくれる訳がありません」
トロイ君は思考が追い付かないらしく、呆然としている。
「そりゃそうですよ。わざわざ”今から行きます”とか言う必要あります?そんなの、お供えを要求してるみたいで嫌らしいじゃないですか。あっ、功善君、今月のお供え物はゼリーで決定です。イチゴ味を忘れたら減点ですよ」
…師匠、直で要求するのは嫌らしくないんすか?
「ヤバい…俺みたいな下賤な獣人が創地神のお目に掛かるなんて死罪に値する」
フォルテは片膝を着いてワナワナと震えている。
「何を言ってるんですか?私はそんなケチな神様じゃないですよ。あっ、功善君、この間私の消しゴムの角を使いましたよね?だから、四日連続で箪笥の角に小指をぶつける天罰を下します」
ケチじゃん、消しゴムの角って小学生っすか?
しかも、四日連続で箪笥の角に小指をぶつけるって地味に酷くないっすか?
「えー!?コウゼン君、創地神様にゼリーなんて捧げるの?あり得ないよ」
「コウゼン、お前創地神様から消しゴムを借りるなんて不敬過ぎるぞ!!死んでお詫びしろ」
確かに師匠は偉い神様だけど、酷くない?
「俺がハーフエルフって言った時は信じなかった癖に、師匠が神様って言うのはあっさり信じるのか」
創地神なんて神話にしか出てこないんだぞ。
「いや、お前がエルフィンの貴族ってのは無理が有りすぎる…マジに伯爵家の跡継ぎなのか?」
「マジだよ…暫定だけどな。貴族の跡継ぎって言っても、家来もいないし財布の中味はお前等と変わらないレベルだぞ」
デート代もままならない学生なんだ…デートする相手はいないけど。
「それじゃハーフエルフって言うのも本当なの?」
「俺の見た目は親父似なんだよ」
どうも財津の遺伝子は、かなり強力らしい。
「それにしてもエルフィンの貴族なら、普通に留学生として来れば良いんじゃねえのか?」
「俺に言うな。これはシャルレーゼ様がお決めならたんだし」
ちなみにビルクーロは、プルプルしながらもY字バランスを保っている。
「それで大使様は僕達に装備をくれたんだ」
エルフィンの大使とはミッシェル先生の事。
「半分正解で半分外れ。ミッシェル先生は見込みのない冒険者には投資なんてしないよ。あれはトロイ君とフォルテがミッシェル先生の審査に合格したからもらえたんだよ」
「そっか…ゼーロにも、この事を話すのか?」
「正直、微妙なんだよ。騎士の大義は国への忠誠から成り立ってるからな」
騎士は自分の国の王家に絶対的な忠誠を誓っている。
俺がエルフィンの人間だって情報はゼーロ個人になら話されるが、王宮騎士の息子に話すのは危険だ。
ちなみにビルクーロはもの凄くプルプルしている。
汗は滝の様に流れて、目からは涙がこぼれ落ちている。
「でもゼーロ君達も同じパーティーなんだよ。何時かは話さないと駄目だよね」
「コウゼンをハーフエルフだって証明するのは骨が折れるぞ」
…マジ?
「二人共、パーティーを続くてくれるのか?俺と一緒に居たら面倒に巻き込まれる確率が高いんだぞ」
「俺はお前に助けてもらったしな…それに貴族だろうが似非エルフだろうが、お前はダチなんだよ」
フォルテ、ありがとう…でも、似非エルフってなんだよ。
「僕はこのパーティーに入って色んな物を手に入れたんだ…友達、自信、大切な人。そして、もっと成長して大切な人達を守れる魔法使いになりたいんだ。このパーティーと一緒に成長したいんだよ」
トロイ君、ありがとう。
それと大切な人って、フォルテの妹かな?
羨ましく妬ましい!!
「どうやら話は纏まった様ですね。それではフォルテ・コルノとトロイ・アーストンに祝福を授けましょう。三十分程、掛けてじっくりと」
師匠の話を聞いていたビルクーロの顔が固まった。
「師匠、この辺に…が取れる場所はあるっすか?」
やっと俺だけの仲間が出来たんだ…どんな事をしても守ってやる。
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