表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/44

悪魔と鬼がコラボ?

ミッシェル先生と並んで作者のお気に入りの脇役が出ます。

 俺の一番の目的はサーベルレオを倒す事、倒さなきゃ恋人がいないのに爆発させられてしまう。

 俺、リア充じゃないのに爆死。

 そしてチームの目標はライト笑撃団に勝つ事。

 これはサーベルレオ六頭(一頭百ポイント)、大規模なゴブリンの巣の壊滅(五十ポイント)で六百五十ポイントは稼いだから勝ちは確定だ。


「それじゃ、残りの滞在期間でするべき事は各々得意な戦い方以外でゴブリンを倒す事。俺は魔法、フォルテは格闘、トロイ君は杖術ってとこかな」

 俺達モテないチームは、宿屋で野外遠足滞在期間の方針を話し合っている。

 …正確には、俺以外は昔はモテなかったチームになりつつあるんだけど。


「マジかよ。なんでそんな面倒な事をするんだ!?」


「俺は鎧を着た騎士と戦う時の想定、フォルテは武器を落とした時の想定、トロイ君は魔力が少なくなった時の想定だよ。俺達の目標は野外遠足で一番になる事じゃないんだぜ。何より、実戦に勝る練習なしってな」

 そう、練習であってフォルテとリラ先輩の邪魔をしたいんじゃない…多分、きっと。


「杖術か。確かに魔法が効かない相手もいるから磨いておいて損はないよね。でもエルフの王子様が祝福した杖を、そんな事に使って怒られないかな?」

 その王子様は魔法を唱える暇があったら、素手でぶん殴れが信条だから大丈夫。


「武器を落とした時の想定って事は殴るのか?」


「殴る、蹴るも大事だけど道に落ちている石や太い枝も充分武器になるんだよ。それとフォルテは懐に入られた時の事を考えて短剣も覚えた方が良いな」

 こんな時はどうやって戦うんだ?

 そう言って、エリーゼおばさんは俺を滅茶苦茶しごきまくった。

 結果、滞在期間を有効活用出来たしライト達には大差をつけれたから良しとしよう。

 フォルテとリラ先輩の仲も深まっていたけど。


――――――――――――――


 俺は野外遠足を終えた足でエルフィンの大使館へと向かった。


「ミッシェル先生、サーベルレオを無事に討伐する事が出来ました」


「お疲れ様です。それじゃあマジックアイテムを外しますね。ちょっと待っていて下さい」

 そう言うとミッシェルはニヤリと笑って執務室を出た…あの笑みはヤバい!!

 そしてミッシェル先生は何故か高枝切りバサミを持ってきた。


「あの、ミッシェル先生。つかぬ事をお伺いしますが庭仕事をするんじゃないですよね?」


「コウゼン君、嫌ですよ。マジックアイテムを外すって言ったじゃないですか」

 ミッシェル先生は、そう言うと高枝切りバサミを俺の首に近づけてくる。


「先生、爆発しますって!!」


「大丈夫ですよ。私にも執務室にも結界を張っていますからノープロブレムです…下手に動いたら動脈が切れちゃいますよ。仕方ながないですね…パラライズっと」

 ヤバい、麻痺で体がピクリともしない。

 爆発も怖いけど、プルプル震えながら近付いてくる鋏も怖い。

 次の瞬間、ポフンと間抜けな音がして顔を微かな風圧が襲った?


「なに間抜けな顔をしてるんですか?私がいつ爆死するレベルの爆発が起こると言いました?君が生きている限りは紙風船レベルの爆発しか起きない設定になってるんですよ。はい、麻痺を解除しますね」


「あ、悪魔だ…鬼だ」

 涙と鼻水でグチャグチャになっていてまともな言葉が出てこない。


「鬼で思い出しました。コウゼン君、直ぐにルーンランドの大使館に行った方が良いですよ。エリーゼ・ロックオーガ様がお待ちです」

 一難去ってまた一難。

 俺の頭には”コウゼン、五分で来ないとぶん殴るからな”そんな(エリーゼおばさん)の言葉が響いていた。


――――――――――――――――


 エリーゼ・ロックオーガ。

 先代ロックオーガ伯爵夫人兼前ルーンランド魔法研究所特別課課長。

 ミリーおばさんがロックオーガ現伯爵の所に嫁いでいるから、財津家とは親戚になる。

 年齢は百歳近いがエルフとドワーフの間に産まれたエリーゼおばさんは見た目も身体能力も二十代レベル。

 若い頃は冒険者をしていてドワーフ譲りの腕力でオークを素手で倒した事もあるそうだ。

 俺と初めて会った時のお言葉は


「今から鍛えてやる。三分で準備して来い」

 ロックオーガ家は軍隊の家系で、鍛練も軍隊式。

 失敗したら走り込み、遅れたら腕立て伏せ、反論したら鉄拳制裁。

 つまり、遅刻なんてしたら洒落にならない。

 俺、爆死を免れたのに爆走中。


「失礼します。功善・財津っす。エリーゼおば様に呼ばれて来ました…ぐふぇー」

 大使館の扉を開けたと同時に、腹に蹴りが飛んできた。


「お姉様だろ、お・ね・え・さ・ま。コウゼン、鍛練の時間だ。三分で準備しろ」


「はいっ、分かりましたっ。それで何の鍛練っすか?」

 鍛練の目的に合わせて準備をしなきゃ、次は鉄拳が飛んでくる。


「お前には要人の護衛方法を叩き込んでやる。二ヶ月後にエルフィン王家の連中がメントに来るんだよ」

 エルフィン王家?


「あの王家からは誰が来るんすか?」


「今、協議中らしい。シャルレーゼ様もガーグも来たがっているらしいぜ。お前達は野外遠足で一番ポイントを稼いだんだろ?だから学生代表で護衛をするんだよっ。分かったら準備しろっ!!」

 師匠、この為にサーベルレオを倒せって行ったんですね。


「早く行けっ。尻を蹴られたいのかっ!!」

 悪魔と鬼がメントに来ちゃいました。

感想お待ちしています

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ