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ザコの平原攻略法

一部の人には懐かしい名前が出てきます

分かる人がいれば嬉しいです

 俺に冒険者のイロハを叩き込んでくれた人達(うちの家族・エルフィン王家の皆様・ハンネス一家・エリーゼおば…お姉様)から口を酸っぱくしてゴブリンの事を教えられた。


 町に着くまでゴブリン五匹は倒せる体力と魔力を残しておけ。

 ゴブリンは基本五匹くらいで行動して弱った冒険者を狙って襲う。

 体力や魔力がギリギリになるまで戦い町まで後少しの所でゴブリンに殺された冒険者も少なくない。


 ゴブリンを侮る冒険者はゴブリンに負ける。

 ゴブリンは弱いが、挟み撃ちを仕掛けてきたり怪我している所を平気で攻撃してくる。

 ゴブリンにとって人間は恐ろしい天敵になるらしいから、形振り構わないのは当たり前なんだけど。


 ゴブリン一匹を一人で倒せて初めて冒険者の入り口にたてる。

 ゴブリン五匹を一人で倒せて初めて一人前の冒険者になれる。

 ゴブリンの巣に一人で挑めば手練れの冒険者でも簡単に死ぬ。

 蜂が巣か守る為に必死の抵抗をする様にゴブリンも巣を襲われたら必死の抵抗をしてくる。

 いくら強くても四方八方からの攻撃を喰らい続ければやがて体力が尽き、殺されてしまう。

 これは冒険者の基礎の基礎だ。

 手練れの冒険者に成れば成る程、ゴブリンを侮らなくなる。

 つまりゴブリンを何百匹でも倒せると、豪語していたライトの実力は推して知るべしってやつだ。

 

「コウゼン、本当にゴブリンの巣を襲うのか?ニジヌーイにある巣は大規模らしいぜ?」


「ギルドの資料だと百匹はいるみたいだよ。僕の範囲魔法でも十匹が限界なんだけど」

 良かった、フォルテとトロイ君はゴブリンの怖さをちゃんと知っている様だ。


「ちゃんと対策をたててるよ。要は倒せば良いんだろ?それじゃ食糧を買ったら出発するぞ」

 幸いな事にニジヌーイの生態系の頂点にたっているのはサーベルレオらしい。

 

――――――――――――――


 ニジヌーイ平原に行くには森を抜けて行く必要がある。

 そこで俺が注目したのは森の入り口。


「コウゼン君、なんでわざわざ遅れて出発したんだい?それと僕にも普通に話し方をして欲しいな」

 ゼーロが爽やかに微笑みながら話し掛けてきた。

 なんで野郎(ゼーロ)に話し方をねだられなきゃいけないんだ?

 フォルテの奴はリラ先輩と楽しそうにお話していると言うのに。


「あそこを見ろよ。やっぱり、先生達はここに拠点を作ったんだ」

 保護者も兼ねている先生達は怪我をした生徒を助けれる場所に拠点を作る筈。

 でも見える場所に拠点を作ると生徒の真剣味が薄れてしまう。

 それを満たすのが、この森の入り口。


「なんでコウゼン君は先生方の拠点を知りたかったんだ?」


「マジで分からないのか?パーティーの誰かが怪我でもしたら、ここで預かってもらえるだろ。平原で怪我人を連れていたら格好の標的になっちまうんだよ」

 怪我だけじゃなく遮蔽物がない平原では日射病の心配もある。


「分かったよ、それで僕達は何を倒せば良いんだ?」


「そこも考えているよ。先ずはゴブリンを探すぞ」

 ただし、直ぐには倒さないけどね。


―――――――――――――


 青い空どこまでも広がる大地。

 ニジヌーイ平原の草は高くても人の腰程度。

 身を隠せそうなのは所々にある岩しかない。 

 

「それでこれからどうするんだ?」

 ニジヌーイ平原に入り、先輩と会話が出来なくなったフォルテが話し掛けてきた。


「まずは細工を施さないとな。さてっと、フォルテこれを持ってくれ」

 俺は時空リュックから酒樽を取り出してフォルテに手渡す。


「モノリス君のリュックはマジックアイテムだったんだ。時空魔法が付与されたマジックアイテムなんて初めて見たよ」


「俺んちの家宝だよ。流石に入れる物には限度があるらしいけど」

 流石に時空竜ビルクーロの鱗を使った無限リュックとは言えないから軽く嘘をついておく。


「コウゼン君の家は何をしてるんだ?時空魔法を付与したマジックアイテムなんて高位の貴族にもいないぞ」

 ゼーロが疑いの眼差しを向けてくる。

 でも、そんなのは最初から覚悟の上だ。

 何しろサーベルレオを倒せなきゃ俺は爆死するんだから。


「爺さんの代から続く冒険者一家だよ。頼むから内緒にしてくれ。貴族様にリュックを取られたら笑えない事になっちまう」

 正確には貴族が笑えない事になるんだけどね。


「それでこの樽には何が入ってるんだ?」

 フォルテが樽を小突きながら尋ねてくる。


「その中身は酒だよ。ゴブリンに持ち帰らせて酔わせちまうのさ。ゴブリンは人から奪った物を巣に持ち帰る習性があるからな。かなりアルコールが強い酒だから直ぐに酔っぱらうさ」


「酔わせて巣事壊滅させるのかよ。相変わらず卑怯と言うか小狡いと言うか」

 何とでも言うがい良い…それに、この酒にはまだ秘密がある。


―――――――――――――


 平原を一時間程、うろうろしていたらゴブリンのパーティーに遭遇する事が出来た。 


「よっし、フォルテが樽を置いたら直ぐに逃げて、近くの岩に身を潜めるぞ」

 人が怪我でもしていない限り、ゴブリンが追撃をしてくる事はない。

 追撃をして来ても返り討ちにすれば良いんだし。

 案の定、ゴブリン達は上機嫌で酒樽を持ち去って行った。


「それで次はどうするんだ?」


「フォルテ、俺を肩車して岩の上に立ってくれ」

 探すのはゴブリンじゃなく緑の草原で色が変わっている場所。

 ゴブリンの体色だと草に隠れて見えなくなる危険性がある。

 少し離れた所にそれはあった。


「なんか見えたか?」


「おう、あそこを見てみろ。茶色くなってる所があるだろ?あれがゴブリンの巣だよ」

 ゴブリンは一直線に巣に向かっているらしく、草が揺れ動いている。


「何でゴブリンの巣だって分かるんだ?」


「岩場に住むゴブリンは洞窟を棲家にするけど、平原や草原に住むゴブリンは草を使って家を作るんだ。茶色いのはその草が枯れてるからだよ」

 イントルさん曰く縦穴式住居の前は猿人も似たような家に住んでいたそうだ。

 流石はチートトロル。

 後は酔っぱらったゴブリンがサーベルレオを呼び寄せてくれる。

感想お待ちしていますと書いたら感想乞食と書かれた作者です

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