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-97- サービス

 二年後には携帯が使えなくなります・・という電話会社からのダイレクト・メールを受け取った神城は怒りが心頭に発していた。故障しても修理出来なくなりますという脅し文句をつけてのメールだった。あなたの会社の寿命はあと二年です・・と言われたとき、お前ならどう思うっ!! と、神城は益々、怒りの炎がメラメラと揺らめき立った。ガブガブッとコップの水を飲み、神城の怒りの炎は少し下火になった。

「最近はこの手のサービス低下が目立つな…」

 世相の変化だとは分かってはいたが、それでも(うと)ましく思えた神城は、ポツリと独り()ちた。今日、買物をしたスーバーも今月いっぱいで買物券サービスが終わると掲示されていた。何かにつけて世相が右肩下がりだ…と、神城には思えた。

『しっかりしろっ! 日銀総裁、政府っ!』

 神城は心の中で偉そうに叱咤(しった)した。小市民の自分一人ではどうにもならないと思えば、余計に腹立たしかった。物価高、サービス低下・・今の世相は益々、人々の暮らしを苦しめる時代になっている…と神城は、また偉そうに思った。神城は余りにも思い過ぎたためか、腹が減ってきた。神城は(なか)(あきら)め、もう思わないことにして、カップ麺を啜ることにした。

 神城さん、世相が右肩上がりになる時代も、またありますよ。庶民にはどぉ~にもならないのですから、気落ちせず、怒らず、気長に暮らしましょう。^^


                   完

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