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-79- アチラとコチラ

 最近の世相は冠婚葬祭、特に婚と葬に敏感なように感じる。全然知らない人の不幸が写真入りで報じられても、それを見聞きした人々は、?… と思えるだけではあるまいか。まあ、マスコミでご活躍されている現場の諸氏が編集長から叱咤、指示されるノルマもあるのだろうが…。^^

 ポカポカ陽気の晴れた昼、二人の老人が公園のベンチに座り、コンビニ弁当を食べながら話をしている。

「そろそろ、お迎えのことを考えておく必要がありますな…」

「ははは…私はちっとも考えておりません。ただ、コチラからアチラへ逝けば、どういうことになるのか? を考えれば、少し怖いですが…」

「科学的には消滅して別エネルギーへ置換するということですが…」

「なかなか学問的ですな…」

「私、こう見えても、以前は大学で教鞭をとる一方、研究室におりましたもので…」

「失礼しました。学者さんでしたか…」

「いえいえ、そう大した者では…」

「それにしても、芸能関係の方がアチラへ逝かれるという報道が多いようですが…」

「それは、コチラへ来られるということではないでしょうか。その数式までは研究しておりませんので、よく分かりませんが…」

「ということは、コチラで逝くというのは?」

「ははは…アチラへ逝く、ということになりますかなぁ~」

「なるほどっ! よく分かりました」

 だ、そうです、皆さん!^^


                   完

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