5話
身体強化を使うと力が強くなった気がしたが浪費は激しいみたいだ。スキルが足りないのだろう
MP最大値が2では5秒もたないうちにすっからかんだった。
年齢補正のせいか上限もかなり低い
MP回復率1のおかげで1時間に1MP回復してくれるので、それだけが頼りだ
この頃になるとMP消費は唯一の楽しみの時間になっていた
やることが限られてくると不思議なものでそればかりに固執するようになってしまう
回復力が上がったのにタンクが少なくて消費もそこまで上がっていないものだ。
起きる度に無駄にしていることに気づく。
ポーション効果がかなり大きい
MPポーションも少し飲むだけで最大値まで回復する。
どれぐらいが健康でいられる限界なのだろうか?
課金アイテムの存在にソワソワするものがあった
1歳の誕生日までの約半年間…寝る時間に気をつけながらやりきった。ついにスキルが上昇した
身体強化2を取得しました
MP回復率2を取得しました
MP上昇率2を取得しました
魔力制御2を取得しました
総消費量8000MP達成に笑みを浮かべるのであった
名前 イシュー
職業 魔法剣士(クラス1)
1歳 男 レベル:1
HP:3/3(15)
スタミナ: 5/5
MP:3/3(15)
攻撃力:3(15)
防御力:3(15)
速 度:1(10)
知 力:3(15)
魅 力:100
精神力:10
幸 運:5
固有スキル:なし
スキル:身体強化2 魔力制御2
補正:MP回復率2 MP上昇率2
抑制 : なし
耐性:時空間耐性 3
加護:なし
「この子はやはり神童かもしれません…こんなに成長が早いなんて…時空間耐性とはなんなのでしょうか…やはり神に選ばれた存在なのかも…」
生唾を飲むと乳母は走り出して、フィーリーという奴の元へと走っていった
それは息をするがごとくMP消費したから成長速度に関しては早いだろう…
ただ、それは単なるスタートダッシュがはやいだけだ
この程度なら貴族や裕福な子どもで有れば2歳か3歳のうちにやってのけるだろう。
恵まれた環境下にいただけで褒められるとなかなかイライラさせられてしまうが…多少ありがたい。
やることが一瞬で終わるから苦労することもない…。これって努力とは言えないな…。先行者利益を掻っさらうだけの無意味さを感じた。
しばらくするとフィーリーを連れて乳母がやってきた。
フィーリーは見た目年齢でいうと…25歳ぐらいだろうか。横に長い耳…ハーフエルフ?でいいのだろうか…。威圧感というか存在感を強く感じる。
顔が怖いというわけではない。優しい笑みを零す。
西洋の女性っぽい美しさはある。ブロンドヘアの髪をなびかせながらの登場だ
知らないことはまだまだ多い。
年齢をそろそろ聞いてみたい気もする
「すごいじゃないイシューちゃん」
抱きつかれてほっぺにキスをされた
「フィー…リー?」
「頑張ってると指輪を渡してよかったと感じちゃうよ」
「そう言えば歩けるようになってるんだって、フィーリーに見せてもらってもいいかな」
頭をこくこくと動かした
ベッドに横になっていたのだがゆっくりと身体を床に降ろされた
スムーズに歩いてみせた
「イシューちゃん…すごい!この分なら予定より早く身体を鍛えられちゃうね」
誕生日プレゼントより、そっちを気にしてしまうあたり廃課金者なんだろう
そう言えば指輪やらポーションはいくらするのだろうか…
そこそこ稼いでいそうではあるが、いくら注ぎ込むつもりなのか怖い
「1秒でも時間は惜しい…。成長補正系だけはレベルアップ前に鍛えないと…ここを間違うと中途半端なバランス型になってしまいます」
「さっそく家庭教師の手配をお願いします」
「どのようなメニューを組まれるのでしょうか?」
「レベルに左右されないスタミナを上げること、あとは成長補正系を基礎を中心に上げてください…スキルはランナーズハイなどのスキルをお願いします」
「筋トレとか走り込みとかですね。わかりました。筋トレしすぎると身体つきがゴツくなりますがよろしいでしょうか?」
「抑制スキルに見た目抑制として筋肉密度を上げるものがあったと思います」
「低重量のものを高回数もちあげたり、高重量のものを低回数もちあげたり、有酸素運動、無酸素運動をバランスよく鍛えると筋肉密度スキルが入るはずですので…そこら辺を鍛えるならバランスよく運動させるということですね」