4話
やたらと、身体強化に関する講義をするようになった。
これしかないという手ごたえを感じさせてしまったのかもしれない
身振り手振りがデカく実際にスキルを使用して見せてきた
赤ちゃんを怖がらせては本末転倒なのだろう。実際に身体強化はするが力を誇示することはしなかった
こういう年齢だとパパとかママとかを喋らせるのが普通ではないか
パパやママなどの最初の言葉を話すのは、9ヵ月頃の子どもぐらいからと聞いたことがある
今の時期に熟練度を稼ぐとか不自然過ぎなのだが、それをやらせようとする…
本気なのかなーと思うほどだ
「あー」とか「うー」のような意味のない喃語と呼ばれるものを発するより先にこれより優先してきていた
頭のイカれ具合は流石だった。
もっとも初日から頑張ろうとテンパっていただけで、まさかここまで早く熟練度稼ぎが出来るとは乳母も思っていなかったのだろうが…
考えるのが面倒になるな…。起きる度に口うるさくなってしまった
構って欲しくないのに四六時中いられてはたまったもんではない
毎日しっかり熟練度上げればよろしいのだろう
身体強化を日常的に特訓するようにしたのだった
2時間に1MP回復していた…
1日に12MPの回復だ。
MP回復力リングがあってその程度となると、やる事はめちゃくちゃ少ない
補正系のレベルさえ上がれば早いのだろうが暇だ…
熟練度さえ稼げばうるさいこともあまり言われない。
寝た振りしとけばおさまる
そんな生活を半年を繰り返してようやく2000MPを消費した。
ポーションを飲ませ過ぎるとオーバードーズ状態に陥るから薄めたものを少量だけだったが熟練度上げにはかなり貢献していた。
身体強化1を取得しました
MP回復率1を取得しました
MP上昇率1を取得しました
魔力制御1を取得しました
純正な剣士の職業を得ているタイプだとMP回復率1、MP上昇率1は4000MPでようやく手に入れられるスキルらしい。
剣しか使えない職業ってやはり扱いが難しいのかもしれない
魔法使いの適正を得ているタイプだとこれら全部1000MP必要とするらしい
熟練度が上がる快感は悪いものではなかった
この上がり方だとレベルアップでMP最大値を上げるかMP回復系の補正を先に上げるか…普通ならどこかで舵を切らないといけないだろう。