3話
転生して2日目にはフィーリー様と呼ばれる屋敷についた。 ただ顔を判別出来ない。
まだよく目がみえていないのでどんな奴かはわからないが女性のハーフエルフ?らしいというとこまでぐらいを察するに時間をかけた。
ただ、言語だけは通じる。
神様風情の何様と会話もしていたのだから、都合のいい特別仕様に変えられているのかもしれない
三ヶ月たつまでは首が座らない何も出来ないだろう
視力もろくにない
睡眠に16~18時間も使う赤ん坊にイライラするが…しばらくはのんびりさせてもらいたい
何もせずにゴロゴロしていられるのは助かる
前世では仕事と趣味の両方で時間を費やしていた
「1日でも早くMP消費出来るようにしておいてくださいね。熟練度を早く上げたいので体力回復リングとMP回復リングを渡しておきます」
フィーリー様という人の声にどきりとする。
「赤ちゃんは指輪をつけさせられると飲み込んでしまいますので…、上から手袋をはめさせてあげますね。そして可能な限り努力させていただきます」
乳母らしき人は、プレッシャーを感じているのか声がうわずっている
それからというもの
魔力の講義を1時間取り入れたり絵本を読み聞かせしたり必至さが伝わってきて居た堪れない
泣かない赤ん坊らしく、何をやっても反応が薄かったせいか焦りを感じいるようだ
笑い方はどうやるのだっただろうか、愛想笑いしか出来なくなっていたし。
沈黙が怖い
鑑定石を普段から常備していたり、回復ポーションがダース単位で積まれている
流石にやり過ぎなのだ。
明らかにプレッシャーを乳母に与えていた
1週間もしないうちにこちらがメンタル的にやられそうになった
それならばと教えてもらった通りに身体強化をするために魔力を全身にはしらせる
ものの5秒でMPが0になる
というかスキルすら発動出来ていないが熟練度としてはあがるのか
「この子は…天才なのかも」
鑑定石を眺めて乳母はつぶやいた
「赤ちゃんだとMP少ないし…魔力回復リングだと補助をするだけだし…かといって流石にポーションを飲ませるには…まだ無理があるし」
「うぅ…もう一回やって欲しいのに……」
「これが日常的にやってくれるのなら実績が認められるのに…」
「上手く育てられるか…胃が痛くなるよぅ」
言葉を覚えさせる方が先なのだが、熟練度にやたらこだわる
限界まで鍛えたいというから、多少協力することにはするか…