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永遠の冬  作者: 朱鷺田祐介
49/64

【49】火龍の目覚め

運命の劇場へようこそ

北原のグリスン谷に住む少年ウィリスは、冬の神「冬翼様」と出会い、新たな道を歩みだす。


拙作ダーク・ファンタジーTRPG「深淵」の世界観を元に描き出した幻想物語。

 声が聞こえる。

 内なる声が……

 吼える、唸る、震える。

 それが運命と言うのか?


 ウィリス11歳の夏。

 少年は、吹雪の轟音を越え、運命の声を聞いた。


「火龍パーロ・ファキール」


 言われずともおそらく感じていた。

 遥かな声。

 あれは夢の中で、《冬翼》様と戦っていた霧の龍王。

 青ざめた鱗と黄金の瞳を持つ破壊の化身だ。


 一度、殺した。


 二度目は殺された。


 そして、三度目の時が来た。


 しかし、《冬翼》様は封じられたまま……。

 四面の顔を持つ首を失い……。


「だから、迎えに行くのだよ、ウィリス」

と、レディアスがほほ笑む。

「四方を見る者スクラ……それは偽りの存在」


 ウィリスはうなずいた。

 この身に感じるのは、《冬翼》様の気配である。

 確かに、この山の周囲には多くの力が眠っているが、山頂に感じる第一の力は、慣れ親しんだ冬の神のものであった。


 ならば、この封印を解くのは、お迎え役たるウィリスの仕事だ。


 そして、ウィリスは吼える声が聞こえた南の方角を振り返った。

 それは、もしかすると、故郷、グリスン谷の方角かもしれない。


「龍王はミスタクタイズ河下流に潜んでいる」

と、ディルスが言う。

「あの河を上下しながら、沿岸の村を襲っている」


 いずれ、グリスン谷にもたどり着くというのか?


「そういうことだ」とレディアスが答える。

「火龍との戦いのために、我らは魔族を解放する。

 対価は、永遠の冬」


 ウィリスはうなずいた。



★本作は、朱鷺田祐介の公式サイト「黒い森の祠」別館「スザク・アーカイブ」で連載され、64話で完結したものを転載しているものです。


http://suzakugames.cocolog-nifty.com/suzakuarchive/

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