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このような形で小説を書いたのは初めてです。温かい目で鑑賞していただけると幸いです!
コメント等よろしくお願いします。
【2XXX年7月1日】
前代未聞の大規模テロにより日本の人口の約3分の1が消滅した。
〜12時間前〜
「お前ら、今沢山あるフィッシング詐欺って知ってるか?」
教師が教卓に立ち授業をしているが、上の空だ。
「毎日同じことの繰り返しでつまんねぇな」
授業を受けながら俺は小さい声で呟く
「、、、えでくん、、かえでくん、、、弥一楓君!!!起きて〜!お昼だよ」
小学校から一緒の親友の天城海斗に起こされ、授業の終了を悟る。
いつのまにか寝てしまっていたようだ。
「僕たち高校3年生だよ?しっかり授業聞いとかないと成績悪くなって留年しちゃうよ?」
心配されるのはありがたいが、余計なお世話だ。
高校3年生になって毎日のように受験の話や就職活動の話ばかりにもううんざりしていた。
学校のチャイムが鳴り。俺たちはいつもの売店でメロンパンとコーヒー牛乳を買い屋上で海斗と駄弁りながら食べる。日常生活唯一の楽しみ時間だ。
「楓君、就職場所決まった?」
「まだ決まってねーよ。お前は進学だろ?勉強頑張らねーとな!応戦してるぜ」
こんなことを喋りながら1時間の裕福な時間が過ぎていく。
その時2人のスマホから聞いたことのない通知音が鳴る。
「ん?なんだ?」
確認してみると、ゲームの招待のURLみたいだ。
「デジタルワールド?MMORPGみたいだな、今日の24時にリリースって書いてあるから新しく作られたゲームなのか」
「でもなんで同時に通知が来たのかな?」
海斗が質問してくるが、そんなことわかるはずない。
「新しく配信されるゲームだから色んな人に広告として同時配信したんだろきっと」
新しいゲームと聞き、ゲーム好きの俺は少し興味が湧いた。
「一緒にダウンロードしよーぜ」
「いいね〜!協力プレイできるみたいだし!楽しそう!」
俺たちは早速ダウンロードした。
「正式な開始はまだみたいだが、キャラクターは作れそうだな」
キャラクターは性別、髪、頭身、役職が決められらみたいだ。
キャラクターを作っていくのは本当に楽しい。
「楓君、女の子のキャラ使うの?」
「あぁ、このゲーム性別によって得意なことが違うって書いてあるからな〜スピードが高い女のキャラ使うぜ〜」
「なら僕はカバーできるように男のキャラ作るね〜!」
キャラクター作りに夢中になって時間を忘れていた。
その時、昼休みが終わるチャイムが鳴る
「まずい時間だ!!授業に遅れたらほんとに留年しちまう!!」
残りの設定をランダムにしあわてて決定を押した。
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学校が終わり、帰宅した。
家には誰もいない。
「ただいま」
両親を早くして亡くした楓は仏壇に向かい帰りの報告をした。
程なくして、着替え終わった楓はリビングの机の上に小包が置いてあるのに気づく。
「誰がこんなところに置いた?あれ?無意識に俺が置いたんだっけな?」
不思議に思いながらも小包を開封する。
中には赤い被り物と紙切れが入っていた。
紙切れには《〜デジタルワールド初期装備〜》と書かれていた。
「デジタルワールド、、昼にインストールしたやつか、あれ詐欺だったのか、、海斗には悪いことしたなぁ」
そう言いながら赤色の被り物を手に取り被る。
すると、視界がだんだんぼやけていき立っているのがやっとくらいの大きな酔いに襲われた。
「なっっ!なんだ、、、これ、、、」
記憶はそこで消えた。