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赤い月が見えると・・・  作者: 生丸八光
9/47

9話 嬉

(かしら)は今にも殴って来そうな形相だったが、俺は、話せば分かるって信じてた・・・

『俺、堅気の仕事で所帯(しょたい)を持ちたいんです』

『所帯だとぉ・・(やす)が言ってた女か!』


『・・・はい』

『おめぇ、いくつになった』

『17です』


『・・・所帯を持っても、いい頃か・・』


お頭は、キセルをくわえ俺をしばらく見つめると、溜め息を付きながら(けむり)を吐き出した・・・


『17年かぁ・・前の(かしら)(あね)さんは、お前が赤ん坊の(とき)に死んじまって、俺が面倒見る事になっちまったが、お前もそんな(とし)になっちまったか・・・・』


そう言うと、キセルをくわえ遠くを見つめた・・・


『お前は、腕っぷしは強ぇが気が(やさ)しいからな、(ぞく)には向かねぇと思ってたが・・おめぇに大工なんか(つと)まんのか?(ぞく)の中で生きて来たお前がよぉ』


『それなら大丈夫です。ここ一月(ひとつき)ほど、大工仕事をやってるんで』


『そうか・・・もうやってんのか・・』


『お頭!堅気になる事、(ゆる)して下さい!』

俺は今まで育ててもらった恩義(おんぎ)を込めて、土下座して頼んだ・・・


『そうさなぁ・・・俺の使いを一つ終わらせたら、堅気にしてやるかっ』


『本当ですか!』

俺は(うれ)しかった!・・・堅気になれる事が、本当に嬉しかった・・・



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