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赤い月が見えると・・・  作者: 生丸八光
7/47

7話 決

俺の気まずい顔を(さっ)したのか、お(せん)ちゃんは


『・・新吉・・さ・・』


(こま)った様子を見せたが、俺はもっと困っていた・・(やす)のアニキはそれを見て


『なるほど・・・そう言うことか・・新吉!いい(むすめ)さんじゃねぇか・・』

アニキは俺の肩をポンッと叩き、笑顔でウインクをすると

(うま)くやりな・・・』

そう言うと()なくなったが、俺の(いや)な予感と不安は増していくばかりだった・・・

『新吉さんのお友達?私・・邪魔しちゃった?』


『ううん、いいんだ!それよりお煎ちゃん、俺、(のど)カラッカラでよぉーお茶もらえるかなぁ!』


『うん!甘い物もあるの。いっぱい食べて元気だして!』

と、持ってきた物を広げて見せた


『おっ羊羹(ようかん)だ!俺大好物なんだよ羊羹!なんかいい予感がするかと思ったら、羊羹だ!』


俺の喜んだ顔にお煎ちゃんは(うれ)しそうに笑顔を()せていた・・・そして、俺は羊羹とお茶を飲みながら決めたんだ!早く堅気になってお煎ちゃんの笑顔を()やさない様にって


仕事を終えた俺は、真っ先にお(かしら)の居る長屋に向かって走った・・・


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