2 ルカとの出会い
「あり?」
気がつくと俺は暗い部屋の中にいた。ちなみに足は鎖で繋がれていて身動きが取れなくなっている。
えーと状況を整理しよう。俺は玄関を開けた直後気を失い知らない部屋にいた…
いや状況整理するまでもなかった。多分誘拐されたのだ。どうしよう、とりあえず俺以外にも人がいるか確認してみるか。
「あの…」
俺が恐る恐る声を出すと
「あ、起きた。起きるまでずいぶん時間かかったのね。強く打ちすぎたんじゃないかしら。」
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?」
俺の情けない悲鳴が響く。目の前に女性が立っていたのだ。しかも多分美人。暗くてよく見えないけど。しばらく家族以外と会話してない人がいきなり人にはなしかけられたってだけでもビビるのに美人(多分)はやばい。しかも言い方から察するに俺と同じように誘拐された仲間じゃなさそうだ
「ぎゃあ!?そこまで驚れるとこっちまで驚くじゃない!!だいたいあなたから呼んだんじゃないの?しかも私女なのよ!ちょっと失礼なんじゃないの!?」
逆に驚いているようだがどう考えても驚くべきなのは誘拐されたこっちだろう。
「お前が俺を誘拐したからだろ!!ここはどこだ?つーかお前は誰だ?楓は無事なのか?」
「あんたを直接さらったのは私じゃないし、あと私はルカって呼ばれているわ。ここもただの学校の空き部屋よ。」
「あんた日本人じゃなかったのかよ、ちゅーか俺をこっから出しやがれ!あと楓の場所を吐け!早く帰らないと作ってたカップ麺カップ麺が冷めちまう!!!」
「あんたが作ってたカップ麺ならもう冷めてると思うけど……ていうかあんたさっきから態度でかいんじゃない?私あんたを殺すこともできるんだけど。」
自らをルカと名乗る女は銃を取りだしてこういった。俺は思わず息を飲んだ。
彼女は無言で明かりをつける。やはり美人であった彼女が見える
「事情わからないでしょうけどあんたが本当に素質があるのか試させてもらうわ。なかったら死んでもらうんだけどね。」
ルカはそう言っておもちゃの水鉄砲をこちらに向ける。ん?おもちゃ?これおもちゃじゃん
「くすっ」
俺はおもわず吹き出す。
「お前さあ、それで俺のこと殺すとかちょっと痛すぎじゃね?ちょ、睨んだままこっちみんな。笑が止まらねえ!」
「自分が置かれている状況がわからないなんて、あなたの方こそ笑いが止まらないわ…あなた素質ないんじゃない?」
彼女が水鉄砲の引き金を引くとそこから赤い光が出てきて俺の右手にぶち当たる。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
俺は叫ぶ
「何をされたかわからなかったでょう。いいわ、説明したげる。人には不可視エネルギーっていう力が血流と一緒に流れてるの、それが多いと霊が見えたり超能力を使える人がいるわけ。もちろん正しく訓練しないと使えないけどね。」
「じゃ…そ、その銃は…?」
俺はかろうじて言葉を放つ。
「これは膨大のエネルギーを痛さに変えて撃つ道具よ。当たっても血は出ないし誰でも打てるようになってるけどかなり多くの不可視エネルギーを使うから打てる人は限られるけどね。かなり痛いでしょ。右腕の周辺全部が同時に複数の銃で打たれたように痛いはずよ。にしてもよく気を失わないわね、無意識にエネルギーで痛みを抑えてるのかしら?」
「その光が不可視エネルギーか?」
俺は顔を歪ませながらも睨み尋ねる。
するとルカは驚いた顔をして
「へえ見えるんだ、ならおめでとう。殺さないで済みそうね。」
そう言った
書きすぎて疲れた…きりどきがわからん…感想待ってまーす!