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大切なもの
バスケ部に入って、2年が経とうとしている。
運動音痴な私はもちろんベンチだ。友人と一緒の部活にしようと思い、バスケ部に入部した。
しかし、その友人は幽霊部員のまま、バスケ部を去った。その友人とは、今は全く交流がない。
練習では、レギュラーが中心で、たまに一緒になって参加しても、結局足を引っ張ってしまい、気づけばベンチに戻っている。
同輩が先輩を相手に戦う姿を見るのは心が苦しく、同輩の姿を見るたび、自分が情け無く、こんなことをしている自分が馬鹿馬鹿しいと思うようになった。
簡単なシュートさえも決められず、上手くこなせないことから、日に日に練習をサボるようになった。
いくら練習しても上達しない現実が怖かったのだろう。
ただ、これはただの逃げ、現実逃避でしかなかった。
それさえも気付かないなんて…
サボっても怒られない。練習に行かなくてもいい。
この時から、バスケ部を辞める。と考えるようになった。
とにかく今は全てを投げ出したかった。
きっと楽になれるはずだ…
自由が訪れるはずだった。
なのに、どうして……