開戦
「さぁお前たち!いよいよ開戦だ!先生達も全力で支援する。お前ら…死ぬなよ。」
一同が大きな声で返事をした。そうだ、俺たちは絶対に勝つんだ。そして俺は誰も死なせない!
「おあっと、来たかぁ敵軍が。」
グラディウスが隣でつぶやく。遠くの方にこちらに向けて進軍して来る敵軍の姿が伺える。
「行くぞぉお!お前ら〜!団体様のお出ましだぁ!」
真っ先に突っ込んでいくグラディウス。カノンも続いた。まぁ奴等は最前線だからいいだろう。
「おいソーマ?準備OKか?」
「ああ。オッケーたぜ。」
ソーマは対戦車用ライフルの銃口を敵軍に向けていた。
「ったく、イレグュラーワープは殺すことが出来ないのが残念だぜ。」
全くもってその通りだ。空気をワープさせる方法で窒息死させられればいいのだか、それは制限により不可能だ。
さてと前線は…。
双眼鏡で覗くとそこには敵を蹴散らす二人の姿があった。まぁ当然か。
こちらの陣形として前線にグラディウスとカノン、中盤にアナクラウディア、レオ、シリウス、後方にウィスリィ、ソーマ、ユズキだ。
敵の軍勢は5万程か…。結構な数だな。まぁ恐らく総軍挙げてではないのだろうが。
ドン!!!!
一際大きな音が前線から聞こえた。なんだなんだ。双眼鏡を覗くとそこには直径10メートル程のクレーターが出来ていた。中心には何か強そうな奴が仁王立ちしている。行ってみよう。
辿りつくとそこには少し消耗した様子の二人が。
「おい、どうした?!」
「あいつ、結構な腕だぜ、アインよう。」
カノンが指差す先には大剣を構える大男の姿が。
「へぇ〜、お前らが極東の兵士か。餓鬼じゃねーかよ、がははっ。」
「図にのるなカスがぁ!」
売られた喧嘩を即買収したグラディウス。空気を鳴かせながら大剣を振り下ろす。大男が大剣を構え直し
ズゥン!!
衝突による爆音が響き渡る。しかし、
「なぁに、この程度ぉ?」
大男はグラディウスの攻撃を余裕で防いでいた。そして剣をなぎ払いグラディウスの腹に蹴りを入れる。
吹っ飛ばされたグラディウスはなんとか受け身をとって着地。
「俺はヘラルドロ=クレスレスだぁ、餓鬼ドモォ、力の差ってもんを思い知らせてやんよぉ!」
以前はリレー小説でしたので思う存分書けないところがありましたが、単独なので思いっきり書けました!