状況精査は大事
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横になりながら見上げる先には青い空。
その中をまるで流れる様に泳いでいゆく白い雲、そして風にゆれるは草原の草花・・・
その風にのって草花からの香りを堪能しながら、ゆっくりとその草原の上へと寝転がり、風に流される雲を眺めていると、なんだろう・・・こういった草花の香りってのが、とても懐かしく思える記憶を呼び起こし、この場を照らす暖かな日差しがこの体を包みこんでいてくれ
「いつまでも見かけないと思っておりましたら・・・それで、マイスターは私たちが作業をしている中、何をされておられるのですか?」
錆びついた機械人形のごとく、体感として冷え込みそうな声が聞こえる方へと、ギリギリと首を回して視線を向けてみると、そこには三白眼状態ともいえる視線をこちらに向けている小さな妖精サイズのお方が、こちらへとフワフワ・・・ではなく、出入り口でその存在を認知したと思った次の瞬間には、目の間に移動してきた後に、先ほどの台詞を例の剣を携えたまま見下ろしてきておりま
・・・
えっ?剣・・・?
あ、なんか嫌な汗が出なければならないのに、一向に出てきてはくれないけれど、これってマズイ?ヤバイ?チョーヤバイ?っていう奴かな?
「いや、お試しチケットは残り4枚あるわけでしてね、使わなきゃ損じゃないですかと思った次第で、こんどはと草原を妄想…もとい、想像してモギッたわけですよ。」
「・・・」
「そうしたらね、この様な空間がやはりできた訳でして、それに残り時間がいったいどれぐらいかとかいう時間表示も確認できた事も必要でしてね、もちろん体験する事でこれが架空なモノかどうかの確認作業というのも怠らないのが必要な作業だと思うんです」
「・・・」
「それはもう可及的速やかに確認し、時間という状況も確認でき、またディアーナやライカ(名前忘れかけてた)の休息ができる憩いの場として提供するための最低限の安全と安心を提供するためには、まずは自分から確認しなければいけないと判断しまして・・・」
「・・・」
「ああ!そうだ!ご一緒に如何ですか?」
と、ポンポンと膝の上に誘導するかの様に場所を提示してみると、こうすれば、いつもの様に冷やかな視線がまるで嘘のように「そ、それでは・・・失礼して・・・」と、指示した膝の上に座り込み、
って、アレ?座り込まない?
そのまま自分の正面へと移動し、再び冷たい視線にへと変わりながら、その口から発せられたのは
「けれど、後でも確認はできますよね?」
・・・
やっば、気づかれてた・・・
*****
茫然と剣スコに手のひらをのせ、その上に顎を乗せて佇まいながら見渡す視界の上半分に入ってくるのは黒い空。
その中を浮かんでいるように輝く青い惑星、そして眼下に広がる灰色の大地には赤い液体で埋め尽くされていた。
ここは地獄の一丁目、血の池地・・・獄・・・?
うーん、なんか違うかな。
これはもう池というか湖という表現が正しいかな? 対岸がギリ見えるし、海にして小さいだろうし…
そういや、地名になんとかの海とか、ほにゃららの湖とかつけれられてたっけか、あながち間違ってもいないのかもしれない。
にしても、桃源郷への道をと発掘作業にいそしんでいたら、破損した扉側の壁から漏れ出していた完全に固まる気配が無いという不思議仕様な赤い液体が、今では窪んだクレーターを埋め尽くして、いつの間にか赤い液体が満たしている状況となっていたりする事に驚きを隠せない。
だいぶ広がったなぁ・・・と、感嘆な感想すらでてくるほどで、どれぐらい漏れ出ていようが、その源流は未だに衰える様相はみせずに流れ込む水量(とでもいうのか?)が減る事も未だなさそうでもある。
そんな状況を眺めていたりすると、周囲のほの暗い雰囲気と相まって、血の池地獄といった感じかなと思ったりしたわけで。
けど、血の池地獄とかって、あれ温度高くないような・・・?いま、目の前に広がる光景には、ボコンボコンと気泡が現れては消えているという状況かつ、温度が違いすぎてる点というか、暑いとおりこして熱いとしか言えない事だろうかね。
というか、これ、灼熱地獄の方があってね?
いや、炎ないけど・・・
まぁ、そんなこんなを思いをしながら、そんな場所に剣スコに顎乗せながらというと、作業担当する区画がここに指定されたわけです。
曰く
「掘り返す作業に飽きられている様なので、アレの対応をお願いしますね?」
「どうしろと?」
「お願い、しますね?」(チャキ
「マム!イエス!マム!」
オ・ハ・ナ・シという説得を行われたら、断ることができるだろうか?いや、できない。
で、結局、どれくらいの規模かと眺めていたわけだが…
いや、本当にどうしろと?
こんな広大な面積なんて、どこをどうみても対処不可能でしょ?無理でしょ。
よし、これはもうゴールしても良い奴だ。
そうと決まれば、剣スコ担いで元いた新天地へともどろうと
「マイスター?どこかでご休憩ですか?」
「マム!ノー!マム!」
「なら、続けてくださいね?」
「マム!イエス!マム!」
唐突に遠くから背後へと冷めた声と内容が聞こえたとともに、条件反射で返事を返しすばやく剣スコをもって踵を返し、再び地獄の一丁目へと戻って・・・
あっれ?おっかしいな?
上司って一応、自分だよな・・・うん、そうだよな・・・
○湖(仮称)の面積
本人が見えているよりも、奥はもっと広がっていっている(現在進行形)
例えるなら、某場所から肉眼ではっきりと見えるレベルで




