ゲートは大事
いま、自分は闘技場周囲の壁沿い整備をしています。
砂を掘り下げ大き目の石材を埋め込み、その石材を何時もの工具モードとなった手を使って削り出しで長椅子を模して形作り、それを闘技場を一周分はりめぐらせた後、次の段へと作業を移動しては同じ様にぐるりと一周まわってとを繰り返し、とうとう13段目にに入ったかといった所です。
作業中に気付いたのだが、今まで倉庫とかという感じで収納機能を使っていたがのだが、この収納機能使って削り取った廃材もどんどん放り込んでいくという、そういう作業方法が確立してきた状態だったりし、何気に応用も利く便利能力だなと再認識してたりしたが、それよりも、限界容量が見えてこないのが不思議を通り越して、とても不安になってきております。
そうそう、砂浜にて休憩していた時に、何かすごく意味ありげな眼差しを繰り出してこられる御方がおられたので、尋ねてみると「触れてみてもよろしいでしょうか?」という主張を全面に出してきていたのでモフリ許可を与えたとたん、その御方と同等の大きさなのにも関わらずにも、果敢にモフリだしている姿にこうなんというか、ほっこりした気分が味わえてしまい、ああ、これも別の意味でありかなぁ?とか思ったりしたりはしています。モフられてる方は、とても逃げ腰でしたが。
その御方も今では隣で一緒に石材運びに精を出している次第で・・・って、ディアーナさん?それ、どうみても2mの立方体サイズよりも二回り以上デッカイんですけど、前回はそんなに大きいの運びませんでしたよね?今、それ悠々と運べてますよね・・・?というか、もう手ですら触れずにかざしてるだけですよね?どうみても魔法とかそういう類じゃないですよね?
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そんなこんな少なからずもモフリの世界を堪能できる事が革新・・・じゃなかった、確信できたために、休憩所としてこの砂浜を使用できると判断し、とりあえずは残工事の作業へとにいそしみ、いそしんでは癒しにもどり、もどっては作業をと繰り返す日々を送り続けています。
今まで消費したポイントに関しては、目標としていた心の安寧成分を吸収できたとして、無駄じゃなかったと思ってくことにしておいています。おくったらおくんだよ!
それにしても、やってる事といったら、足場を固めて段差を形成して・・・岩を積み上げて・・・ベンチを作って・・・、やる事多すぎじゃないですかね?寝食がいらないっていうのも考え物だね。
まぁ、心の癒しを補充できる環境にもなったし、作業によって徐々に出来上がっていく姿をみていってると、ぶっちゃけワクワク感が出てきてちょっと楽しい。
「(前々から思ってはいるけど、やる事なすことなんで裏目裏目に出るのは何でかね。)」
という疑問も含んだ愚痴をこぼしつつも観客席を構築していく作業を続けており、やはり貴賓席みたいなのあった方が良いよなぁ・・・という考えのもと、彫刻(動き出しそうな石造)を掘ってみたり・・・
というか、ポイント使いすぎて今現段階それぐらいしかやる事ないよ!
どこかから問題がやってきたりとか、何かしらのイベントなんて起きる訳もないしそんなご都合展開が来るわけがな
「(主殿!!おまたせ致しました!!!)」
という声が闘技場の中央から聞こえてきた。
うわぁぉ、ご都合展開きちゃったよ・・・ダレかさん?空気を読んだの・・・?
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「(ささっ、どうぞこちらへ・・・)」
と言われるがままに案内されたのは自身が作った闘技場の中央部分。
となりにいるディアーナも不思議がっています。これから一体何が始まるのか?という疑問をディアーナと二人茫然としてるいると、
「(そう、それは某が夢の世界へと旅立っている時のお話なのですが・・・)」
と、突然なんか壮大な一人語りを始めた一匹
最初の方は何が始まるのかと興味もあったので話を聞いてはいたのだが、途中から「イヤー」とか「グワー」とか変な効果音や、抽象すぎる表現がついての話で物語が続く続く、どこからどう止めたらいいのか、つっこんでいいのか、それはもうわからないほどにであった。
なんだろう、こういう何かを伝えるのが苦手な人っていますよね?たぶんその典型だと思うんですよね・・・支離滅裂というか、脱線ともいう何かが混じりあって、結局は何が言いたいのかサッパリになるという
「(という訳なのです。)」
あ、どうやら終わったみたいか・・・
一匹は、まさに"語り終えた!"という、すごいスッキリした表情してるけど、結局、何がいいたかったのかが良くわからなかったので、とりあえずディアーナにそっと触れて
「(ディアーナ、要約)」
「(ええっと、夢の精霊がライカを夢の世界に連れ出し?そこでマイスターの希望にみあえるモノを見つけたのでつれ返れる様にしてきた?といった所でしょうか)」
ディアーナ様すごいです。すごくわかりやすいです。
自分としては、ライカの冒険(自伝)とかいう良くわからない物語が始まったとしか思えなかったのだが、その物語をちゃんとわかりやすい恰好にまとめ上げるとは・・・さすがです。
「(これで、主殿も某が連れてこれるモノ達で、いつでも十二分に心の癒しが行えるかと!)」
何気に自信満々です。ついでに尻尾の部分ブンブン振ってます。
「(それでは!早速!!)」
と、その場で高くジャンプしたかと思うと、あれ?空中でなんか魔法陣?みたいな物?が浮き上がって・・・
・・・・・・
「(ガルルゥゥゥ・・・)」x3
えーっと、ライカさん?なんか涎モドキ(蒸発せずに床にこぼれてる液体らしきモノ)を口からペッチャペッチャとこぼして、こちらにするどい眼光を向けている、頭が三つ付いた犬というか狼の顔みたいなのがいるんですけど?
それよりも、意志疎通とかそういうのなさそうな雰囲気なんですが・・・キノセイならいいなぁ・・・というか、どうみてもこちらを獲物対象として見ているとしか思えないんですけど?
ああ、確かに体の方が結構でっかくて、フワッフワな体毛らしきものが見えるので、それにくるまれるとか、うん・・・
ってぇ、どこからどうみても、「ケ何とかさん」だよね!?そうだよね?!
夢の世界とか言ってるけど、連れ出されたとこって、「ケ何とかさん」が守ってる世界とかだよね!きっと!!
そんなこちらの思考を遮るかの様に、
「(さぁ!主殿!!十二分に(モフリを)堪能してくだされ!!)」
と、自己主張をしてくる犬もどき(格下げ)は、それはもう褒めて褒めて成分とでもいう空気を作り出している。そんな犬もどきの横には
「(((グルァアァ!)ッァ!)ッァ!)」
と、どうみてもモフリどころじゃない完全に威嚇してきてる獣そのものがいます。
って、先ほどの言葉が「良し」とでも思われたのか、大きな口開けてこっちに迫って・・・
「オ、オープンゲートォォォォ」
「(マ、マイスター!?」
なんとか移動ゲートを作り、触れていたディアーナをそのままひっつかんで自分の体をねじ込んで相手とはまったくの正反対の位置に移動して距離をとることには成功した。
あっぶねぇ・・・どうみても、さっきまで自分がいた位置を丸かじりしてますよ・・・
ケ何とかさんは、感触がない事にようやく気付いたのか、周囲を見渡して探してい・・・あ、見つかった
「(主殿?その子はじゃれて舐めようとしているだけだと思うのですが・・・)」
いや、違う!絶対違う!!これ命ぁとりに来てますよ!!
さっきのだって、じゃれるとかの「舐める」とかじゃなくて"バクン"という感じで口を閉じたあと「咀嚼」してたよ!?どうみても"捕食"だよ!!
そんなピンチ上等な矢先に「ポーン」と頭に響く音と、それに伴い表示されるた端末の文字
って、今度は何っ!?
チュートリアル#3【訪問者を迎えよう】クリア
今、それどころじゃねーーーよ!!!
○魔力酔い(凶暴化Ver)
バッドステータスの一つ。
理性のタガが外れ、本能に忠実な凶暴状態に陥ります。
異様に魔力濃度が高い土地などで、"稀によくある"症状の一つ。
ほかにも、昏睡や幻惑状態など、精神疾患的な症状が見られます。




