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だんじょん・テラフォーミング  作者: zaq2
STAGE:1
39/59

流れは大事

 とりあえず、モフり世界の構築に向かって再び手に付けていってはいるのだが、先に進んでいるのか進んでいないのか、まったくよくわからない状況に陥っております。


 最下層にて上を見上げ、上層が白くかすんでいるサウナ状態になっている状態を視認していても、最下層になるこの場所においては、それらしい状況になっていないのを再確認した次第で、これはもう何かしら対応しなければ、この場所まで到達しないんじゃなかろうかと思えた次第です。


 その為に、たまったDPを使わざる得ないというのがあるのだが、増える要素が今の所は日にちが経過して貯まる部分しか無く、そうなると節約して何とかするというのが大切なのだが、この際、将来の為と割り切って少し大きめに使う事にした。



 何を考えているかというと、"吹き抜け"区画の設置方法といった所だったりする。



 とりあえず、ダンジョンMAPを睨みながら、やや深い位置に竪穴を設置する事にして、三次元図をこう回転して通路を竪穴として設置するといういつもの方法で行いますが、今回は少し多めに設置して吹き抜けの区画を大きくとっていこうと思っている次第です。


 多めといっても、ただ深くというのではなく、どうするかというとまず、8つの通路をやや斜めに設置しながら若干かさねる格好にして、中央部分が八角形の柱がある風な恰好にしておきます。ただ単に、後で使う通路を重ねて井形に配置してから井形の頂点を結んぶ恰好にしたら早いじゃん。という意味で選択したわけでもない。決して


 同様に、今度は先ほどの中央に八角形の柱の上の層に6つの通路で今度は六角形の柱を形成し、さらにその上に3つの通路を使って中央に三角形の柱が3つの通路を使って設置しておきます。



 これで中央には、だいたい地下20階ぐらい?の最下層から、八角形・六角形・三角形という徐々に形が変わっていく柱がそびえ立ち、一番上は地下3階か地下4階ぐらいで止めておきます。ここで拘っているのは、上に行くほど(すぼ)まるという形にしたかったという点かなと。



 で、この吹き抜けは、今いる区画とは全然繋がっていないので、横穴にてつなげる作業へと行います。

 接続する箇所は2ヵ所。入口の部屋だった箇所と、竪穴の最下層をそれぞれ吹き抜け区画の最下層と最上層へと接続だけしておきます。そしてその横穴は、人が一人ほふくで進めるぐらいの大きさ程度にしておきます。


 さて、これで設置は完了のはず・・・って、一番重要な物を忘れていた。

 今までの竪穴の最上部に、氷の壁(天井)のオブジェクトを設定しておいて、さらに供給させるためにと開けていた溶岩通路の扉を閉め、吹き抜けの最下部に同じ様に熱源として設定して、入口もフィルターゲートを指さし確認しておいてと・・・



 よし、これで後は時間が経過すればよいだけのはず。

 少なからず、ポイント消費も抑えれたはず・・・だし。



****

 さて、なぜに吹き抜けもどきを設置したのかというと、最初の竪穴の最下層にまで届かせるために、空気の流れを作ったらいいんじゃね?という発想の基にやってみたといった所です。


 まぁ、掲示板が使えない為に他のダンジョンではどうしているのか、また、どういった方法で通気とかやってるのかがまったくわかりかねる状況だったので、とりあえず自分なりの知恵と知識と過去の学生時代の記憶で強制的に気体を流れる装置として製作してみた次第です。



 では、どうやって空気の流れを発生させようと考えたのかというと、吹き抜け区画を煙突効果というのを使って上昇する流れを思いついた訳です。



 ほら、気体って暖かい空気は上昇するっていう特性を使って、気体を流す煙突みたいな吹き抜け通路内でで上昇させると、そこに温められて上昇しきった空気は横穴から入口部屋へとはいっていきます。

 そして旧竪穴の天井だけを氷の壁にしている事で、そのまま空気が冷やされる為に下降する流れができるはずだろうとして、そして最下層に作った横穴通路で再び吹き抜けの下層へと戻っていくという道を製作した訳です。



 我ながら、こんな大がかりな物で旨く行くのやらの自信が全然ありませんが、「やってみなくちゃわからない!」と、大きな科学的な実験をしてた番組もそう言ってたし、やってみるのが大事なはずです。たぶん。



****

 設置してからある程度の時間がたち、そろそろいいかなとコアルームの出入り口扉前に陣取っております。


 いや、成功したかどうかの自信が無いというのが正しい訳で、これで旨くいかなければDPの無駄遣いという結構堪える訳で、旨く行っていて欲しいという期待があるのですが・・・ええい、儘よ・・・


 ゴゴゴゴという振動音と主にひらく重厚扉から"吹き込んでくる"何かが自分をとらえ・・・って、口の中はいった、枯れたモールドがっ・・・目に・・・鼻がっ・・・ストップ!!クローズ!!・・・閉め!


 はぁはぁはぁ・・・


 開けた途端にモールドの残骸が吹き込んでくるとは思わなかった。というか、一気に飛んできたライティングモールドが体中の至る所に付着している訳で、しかも何気に湿っててベッチョベチョときている・・・。うわぁ、何か気持ちわりぃ・・・


 開けるときにシールド使えば良かったと後から気が付いたが、今となっては後の祭り。しかたなく付着した分を取り除いて、今度はシールド防御をしながら開け放ってみたのだが、今度はそんな風に勢いよく入ってくる気配もなく、何事もなくもなく開いていった。



 とにかく、何も起きなかった事にホッとした感情そのまま、竪穴通路へ恐る恐ると腕を伸ばしてみると、そこには何かが流れている感触をしっかりと感じることができていた。

 ただ、記憶に残ってる感触とは多少はいつもとは違うものの なんというか、すごく久しぶりな感触を腕に感じて、ちょっとしばらく何も考えつかなかった。



「マイスター?成功したのでは?」



 たぶん、成功してくれればいいんだけどな。いや、成功したと思うんっちゃ思うけど、目に見えない物っていうのは、どうやって確認とったらいいんだろうかね・・・。








 ・・・・・・ん?

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