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だんじょん・テラフォーミング  作者: zaq2
STAGE:1
32/59

計画は大事

 ライカがいなくなったという事で、犬小屋回りのフィルターゲートを通ってコアルームへと戻り、たぶんあそこだろうなと思い当たりそうな節があったので、そこをチェックするためにダンジョンコアを操作してみましょうと、先ほど設置したばかりの扉の内側のみを強制的に開けてみると、案の定、蒼く光る犬っころがいやがりましたよ。

 しかもまたもや腹を上に向けて寝っ転がっておりまして、こちらの姿に気付いたのか、あわてて取り繕ってきました。


「(あ、いや、これは、その・・・少し興味がありまして・・・)」


 という言葉が投げかけられていますが、冷ややかな視線だけを投げつけておきます。

 というかライカさん?自分の中に犬ランクという物があるのですが、名犬という枠から転がり落ちて、とうとう駄犬枠へとストップ安状態になってるのですよ?見た目すごく凛々しくてカッコイイのに、中身がこれじゃぁ残念犬が確定的に明らかです。


 やはり、駄犬はダメだ。

 いくらカッコイイからといっても、あれじゃぁダメだ。ここはちゃんとしたオオカミ様をお呼び出す必要があるなぁと思う訳ですよ。いやまてまて、ここは猫科も捨てがたい。召喚魔物リストを再度見ていたりするが、コボルトとかはちょっとなぁ・・・と、思っていたら、何かしらのお知らせが来ているのに気づいた。

 久しぶりだなぁおい。と、お知らせを確認してみると


『新たな種族を解禁しました』


というものだった。

 端的だな・・・あれか、チュートリアルこなしたからかな?死鬼・死霊系も、いつのまにか条件がそろったからアンロックする仕様っぽい感じだったし、たぶんそんなところの物なんだろうと。

 ならば、さっそく確認しようじゃないか。もしかしたら、もしかする魔物さん(デュラハンとか)が出てくる頃合いなのではと、期待しながらページ欄を開けた中で真っ先に見えた文字に目が留まった。


 そこには「猫」という文字が!!


 うほっ、まさかの「猫」様追加なの?マジで?念願の一つ、猫様だぜ!猫さ・・・と、文字をよくよく見てみてみたら「化け猫」って書かれてあったんですけど。あと「化け火」とか「百目」とかあるし。


 ・・・


 えーっと、和洋折衷・・・なの・・・かな?

 地縛霊の猫とか出てくるウォッチ的な何かが無いだけマシかもしれないけど、どういう事なの?まさか、まさかだよ?世界のモノノ怪シリーズとかあったりするのかなって、前見た時にはなかったのに、バックベアード様おられたよぉぉ。いつのまにか増えてるしぃぃ、しかもポイント何気にドラゴン並に高い万超えコースぅぅ。さすがですベアード様ぁぁぁ。


 ふぅ。


 とりあえずおちつこうと思ったが、頭痛が痛い。(誤表記ではない)

 確かに、これもファンタジーには間違いないとは思うけど、間違いないんだろうんだけど、なんというかさ、薄暗いダンジョンの中で妖怪が出てくるとなると、言っちゃ悪いかもしれないけれど、お化け屋敷か何かにしか思えないのは何故なんだろうか。

 まあ、鬼や餓鬼とか牛頭と馬頭もあったから、一応はアリな部類なんだろうけど、自分の中にあるダンジョンという価値観?概念?に何かしらピシッとヒビが入る音がしてしまうのは気のせいなのだろうか。


 そもそも、牛頭とミノタウルスってどうなんだろうね。違和感なさそうというか、かぶりまくってて2Pカラー的な想像しかできないんですけれど。



****

 さて、追加された中身が、どうみてもオリエンタルというかそんなシリーズなのは置いとくとして、これからどうしようかという内容ですが、とにかく猫という文字を見せつけられてから、どうしようもなくモフり成分を可及的速やかに補充したいという欲望が出てきてしかたない。

 せめて、ダンジョン内でもその成分を供給できる何かが必要だと思うんですよね。


 うーんと考えて、考え抜いて、考え抜いた結果、どうやってもポイントを使わなくてはならないという計画しか出てきません。まぁ、当初の倍以上は確保できているので、たまったデイリーポイントと今までゲットしていったポイントで試すしかなかろうかと思うわけで。


 大きな失敗はポイントを投げ捨てるだけになる。ならば、まずは小さなことからコツコツと、試していこうではないかと。


****

 私はいま、追加された岩扉(内側)に立っております。この扉の向こう側、そこに新たな試したいことが設置されております。この設置が成功するか否か、ダンジョンの仕様が勝つのか、それともこの世界が勝つのか・・・

 さぁ、運命の瞬間です!!


 ポチッとな。


 音声入力式から、押しボタン式に変更したこの内側の岩扉が、ゴゴゴゴゴという音がしそうな感じでゆっくりと開いてゆきます。

 開かれた隙間から明るい光がもれていき・・・そして・・・



「うぉ、まぶしっ!じゃなくて、あっつぅ!」



 目の前に広がるは、赤熱した液体がうねりうねりと吹き上がっては沈んで行き・・・と、床一面支配しております。そこから放たれる遠赤外線・・・じゃなくて、赤外線を肌で感じて熱いという認識をもしっかりだしてくれております。


 勝者!ダンジョンの仕様!!



 いやぁ、溶岩仕様(通路1200Pでなぜか固定,部屋の場合は大きさに合わせての倍率消費)みたいなのがあったのよねぇ、これをライカが寝そべってた場所を通路として設定し、設置したらどうなるかと思ったが、ダンジョンのファンタジー仕様なのか、延々と赤熱した溶岩じゅんぐりとうねる様に動いております。周りの壁が解けてないというとても不思議仕様も追加されております。



 というか、この溶岩どこから湧いてるんだろうね・・・地球とかだったら、マントルがあるからわからんでもないけど、ここにはそんなものないのにな。これもファンタジーで片付けていいのだろうか、すごく疑問です。




 とりあえずは、モフり計画の第一段階はクリアだ。

 ちゃんと仕事してる風にもしてたから、ディアーナさんからもお咎めきてないし、ダイジョーブダイジョーブ・・・だよね?





ちなみに、

チュートリアル#2-27:【罠以外の全体型の仕掛けを設置しよう】

も消化しております



○おまけ

モフリ計画まで、あと

・熱源確保

・????

・????

・????

・????

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