真面目は大事
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あれからいくばくか経ったかな?自分のゲート魔法とディアーナのゲート魔法の比較検証で色々と試してみたり、ローリングムーンストーンの状況というか何故に倉庫魔法を?検証というか確認とかしてみたりで時間が経過はしてたはず。で、自分の記憶からほぼ忘れかけていた頃合いにディアーナからライカの説明を求められた際に思い出したぐらいです。
とりあえず移動させるためにはと"中のモノ"を取り出そうと久しぶりに鍵を開錠して中を見ると、ライカ自身に「暗い」「狭い」「怖い」という面倒なトラウマが表れてなくてよかったのだが。それどころかなんかお腹を上にして眠ってる感じだった。
海洋生物名一家のお仕置きルームに放り込まれる野球少年以上のメンタリティもってそうだなと思う訳で、ライカ、お前ってひょっとしたら結構大物タイプなんじゃね?と思う次第です。
それよりも、お前、狼という矜持はどこに捨てたんだよ、それじゃぁ完全に犬じゃないか。
「(いえ、そういう訳では御座いませんが…お恥ずかしい、限りです…)」
起き上がったライカから、そういう言葉が投げかけられたが、かるくスルーしておきます。もう、自分の中では、犬という存在が定着してしまいつつあるために、この箱はライカの犬小屋…もとい個室にする事に決定しました。
決まったら早速おこなえばよい、善は急げのスタンスで早速取り掛かりましょう。
で、お外に設置するためにダンジョンコアルームの室内から出せれない大きさだったのですが、そこはそれ、倉庫魔法改をつかえばあーら不思議。
元宝箱だった木箱~~(某蒼い狸のロボット風に
という感じで手で取り出す訳でもないサイズなので、ズズズズと空間へ自由落下させて、外に出てから空間から自由落下して置くように出す訳です。ちょっとした落下衝撃に耐えれるかが問題だったのですが、耐えてくれて何よりです。
そういえば、この魔法の最大の大きさってどれくらいなんでしょうかね。実際試そうとも思わないけれども上限がどれくらいになるのかと、ディアーナと一緒に検証してた時は岩クラス(約2m超えぐらいの大きさ)は余裕だったのは確認できたのだが、まさか上限が無制限って訳ないでしょうし。本当に無制限?いやいや、まさかまさか。
それはさておき、外に設置したはいいが外ではたまーに飛来物があるので念のために補強もしておきます。例の黒壁魔法(例の通さない黒い壁)で張り張りと。まるでどこかのロボットとかがよく使ってそうな心の壁とかの名前つけてみたいけど、たぶん問題になるからつけないけど、それに、見た目が黒い壁だからなぁ。いや、そこまで内面が黒いとかそういう事は無いと思うんだ。うん、そう思うよ?
あ、それと帰り道に作ってたパンくず代わりのドミノもどきも全部消しておきました。さっき足の小指に直撃して悶絶しかけたからとかそういう訳ではない。決して。
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さて、お仕事なのですが、チュートリアル確認をするっていっても、やれることが本当に厳しい。いっそのこと、生命体でも生きていける空間とかできるならば、何とかなるのかもしれない。というか、黒くカサカサ動くアノアレとかでも生きていける土壌でもないだろうし、どうしたもんだかねぇ。
と、悩んでいる最中、ふとディアーナをみてみるとエプロン姿て今日もダンジョンルームに入ってくるチリと砂と格闘されております。ただ、手で触れてない箒が自分ひとりでセッセと行っております。なんか、サッサカサーとか言いながらトクレセンタボービとかセリフを話しそうな箒に見えますが、実際はディアーナのサイコキネシスで動かしてるだけなんですけどね。
で、チリやほこりがたまる原因といったら、なんでも、自分らが出たり入ったりしてると、砂とチリが入ってたまっていくそうで、日用雑貨程度ならOTORIYOSEから塵取りと箒は出しては掃除をされているのですが、まぁ、蜘蛛の巣とかはできないだろうし、やれることといったらそうだよなぁ・・・
と、端末を見てみると、宝箱に罠のあとにでてきたこれ
・チュートリアル#2-26:【罠以外の仕掛けを設置しよう】
日頃ヤンチャしてたし、ここいらで役に立ちそうなことしようかね。
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よく、清掃魔法とかいうのがあるとのことで、身ぎれいにする魔法という生活魔法らしい。
いまいるこの世界じゃ、まったく役に立ちそうもないですが、そもそも、清掃魔法ってなんじゃらほい。という事で考えてみたんですよね。身体についている不純物を~という話なら、衣服や衣類、果ては装備品に関してまでの汚れなどはどうなるのか。
なら、これらは魔法に対して指定や指向性を与えることができるんじゃないかなぁと思ったわけです。
で、その指向性がゲート魔法にも使えてたので、清掃魔法と兼用流用できないかなぁと、ちょっと試してみた。転移系みたいに入れ替える。というわけでもないこのゲート。なら、フィルター掛けできるんじゃないかなぁとね、思ったわけですよ。
で、ものは試しとさっそく試した結果というと、どこかのサーフボードにのってそうなマッパ星人になってしもうたよ・・・。息子いないからいいんだけどさ、なんというか、あかんやん。というか、衣服どこ消えた!?どうなってんの?すんごくふしぎファンタジーすぎるんですけど!?
(※:衣服はなぜか倉庫枠に入っていました。うーん、ファンタジー)
などという試行回数何十回目にようやく完成。
チリやほこりを通さないし、ついでに身ぎれいにもなれるゲート!!通称フィルターゲート。
ポイントだったのは、通過している本人が衣類を着ているや装着しているという認識がある物だけを優先的に通すという形にしております。
っというかさ、こういう実験してみてつくづく思うのは、妄想力を糧にする魔法って、ご都合主義の塊だなぁと思うわけで。
さて、それはさておき、このフィルター付ゲートを、ダンジョンの入り口に設置し、出口もその後ろに設置すると、まるでそこを通過するだけで身ぎれいになれるという仕組み。これで、ディアーナの仕事が少しでも楽になればよいかなぁと。
・チュートリアル#2-26:【罠以外の仕掛けを設置しよう】
未クリア
ちょっと真面目にやっただけなのに、未クリアってどうなのさ。理不尽だわー。
やっぱり、いままで通りのやんちゃしてたほうがええのん?ええのんか?
「(・・・)」ジロリ
あ、いえ、何でもないです。はい。




