ぷろろーぐ・3
どれぐらいたったのか良くわからなかったが、気が付くとダンジョンコアの結晶があたりを照らしている薄暗い小部屋だった。
ゆっくりと起き上がり、状況を確認する。
タブレット型の端末から正常にダンジョンが生成された事がつげられていたことを確認した。
"名前の登録をしてください"という記載が出てきたが、まずは外だ。
外からは青い光が差し込んできていた、そう、ここはもう異世界、しかも剣と魔法のファンタジー世界、夢にまで見た冒険や探検がまつ世界が広がっている!!実力さえつけばキャッキャウフフも夢じゃない!
そう入口に向かって夢を膨らませながら駆け出す。
とても身体が軽く感じてしまっている。
これが転移者の能力なのか種族の違いという奴だろうか、これがいわゆるチート持ちという奴なのだろうと、心躍らせ、さぁ、異世界ファンタジー世界への第一歩を・・・
意気揚々とダンジョンの入り口から第一歩を踏み出・・・
その異世界のファンタジー世界に出た先の空は、それはもうすがすがしいほどの青空・・・あおぞら・・・?
というより、目の前には青く輝く大きな星が悠々と存在しているんですけど・・・?
「・・・」
ゆっくりと周囲をぐるりと見渡すも、そこにあるのは漆黒の闇と灰色の岩石や砂が存在する世界が広がるのみ。
考えたくも、認識したくもない結果と結論が頭によぎるが、もうその答えしか余地がなかった・・・
「(な、なんでよりにもよってココなんだよぉぉぉぉ!!!)」
(※:空気が無いので「音声」は出ていません。)
そこは俗にファンタジー世界の星からは月といわれる衛星の上だった。