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だんじょん・テラフォーミング  作者: zaq2
STAGE:1
25/59

相方は大事

久しぶりに現状の確認をしてみよう。


ホームの場所がわからない。


以上。終わり、解散。


いつもなら近場で終わってるだけなのだが、相方(ライカ)とちょっーとだけ・・・、いや、すいません、おもいっきりはっちゃけて遊んでたらこのザマでした。


さきほど射出したときにあの蒼い星の高さが、地平線にかかりかけてる為に気が付いてしまった。

見える角度があまりにも低いので、単純に考えても移動しているのがはっきりわかるということだ。


そして、周囲には見慣れすぎた闇と星と灰色の世界。

どれかが記憶に残る目印になるわきゃねーよ。どれも似たり寄ったりだよ。


そ、そうだ、来た方向が分かる物といえば・・・足跡だ!

足跡をたどれば帰れるはず。はず!ハズ・・・。


地面に描かれている縦横無尽に散らばっている足跡が見えるだけでした。

えーっと、どの足跡をたどればよいのかな?


フリスビー競技場と化してた場所には、一人と一匹によるコラボレーションの結果が月の大地にしっかりと刻まれていますね。

そういえば、砂埃も華麗に舞ってたし、どこの方面からきたのかとかすらサッパリわかんないです。

たぶん、空に浮かぶ青い星からみるに、帰る方向?と思われるだけでも、6方向以上それらしいのしかないとか。




あと、ライカさん?そんな誇らしげに、結構大きかった石だったものが口の中にほとんどすっぽりとはいってる状態で「やりました。」という感じはやめましょうかね。

いつのまにか、膝下ぐらいの大きさから、胸元ぐらいの大きさに変化してる状態でそれやられると、ちょっと引きます。


見た目はカッコよくなってて、とてもとてもグッドなんですよ?青白い焔と思ってたものは何か焔とは違てて、幻影のように元の狼っぽいスタイルをだしてるとか、本当に見た目は素晴らしく綺麗でカッコイイんですよ?けど、今はちょっと・・・ね?ね?


「ステイ。ステーィ」(※ry


いや、その、「何をおっしゃられているのですか?」風な、すごく真面目な雰囲気な視線はとても凛々しいのですけれども、それ、今やらないで・・・モフってみたいという衝動が結構くるので。



とりあえず、いまはどうやって帰還するかを考えるのが先決だ。

そう、触ってみたいという衝動を抑えるだけという訳ではないのだ。のだ・・・。ぐぬぬ・・・




****

さて、わかっているのは足跡で作られた6つの道。

どれを選べばよろしいのかさっぱりわかりません。


こういう時によくあるのは、犬の帰巣本能とかなんとかで嗅覚で~とか・・・と、隣でおとなしくこちらの状況を見ているライカをみても、むりそうですよね、元がアンデット(?)ですから、臭覚なんていうものが備わっているのかすら怪しいです。


はぁ、ま、期待しても仕方がないので、とりあえず選んですすみますか、時間はたっぷりあることだし、一つづつ消化していくスタンスで。いつかは、たどり着くでしょう。


と、端っこの足跡の軌跡をたどろうと、腰を上げて進みだしたとき、突如としてにライカがジーンズを咥えてきたので、おかげでころんだじゃないですか。


ちょ、いきなり何してくれてんですか、こういうのは幸先をよくしなけりゃハズレるもんなんですよ?

まったくもう・・・ダメージなジーンズに余計にダメージがはいるじゃないですか。

あ、それはそれでいいのか。いいのか?









「(帰り道はそちらではありませんよ?)」






唐突に脳内に流れる言葉に「はい?」という(物理的に)声にならない声を漏らし(?)、疑問符が浮かび上がる。

周りをみても自分とライカしかいない、では先ほどの声らしきはどこから・・・?

と、ライカと視線があうと、今度ははっきりと声らしき声が脳内に響いた。



「(ですから、帰り道はそちらではありません。と、主殿)」



・・・

・・


「しゃべったぁ!?」(※ry




あれ?あと、何かデジャヴを感じる・・・





迷子回だとおもった?

残念、ライカのターンだった。



あと、音声の妖精さんが仕事ほうり投げてきました。


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