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だんじょん・テラフォーミング  作者: zaq2
STAGE:─
2/59

ぷろろーぐ・2

09/02修正と追記

・・・・・・


 迂闊だった。


 探すに探すも、欲しい能力的な消費ポイントが偉く高い。


 それもそうか、初期からそんなポイントをだしてしまっては世界観崩壊してしまう。


 不死能力とかも選択できる様だけど、桁が違いすぎており、軽く1000万ポイント以上を必要ときている始末であった。


 なんじゃこりゃ。


 これなら不死族とかいう種族の方がまだいいじゃないかとさえ思ったが、ここら辺はアバター?みたいな製作内容で種族も選べれそうではあるがそんな選択なんぞなし。


 うーんうーん、と端末とにらめっこしているが、選択できる項目をずらーっと見て、組合せを脳内で考慮しても、理想とする能力を求めだすとポイントが圧倒的に足りない。


 とにかく、初期ポイントでは選択できなかったりするのが大半なのだ。



「くそっ、これじゃファンタジーライフを安心して楽しめないじゃないか」



 もっと他に何かないかとウィンドゥを操作していると、ふと会社でウィンドゥ周りのソフトウェアを作ってた時に、裏画面みたいなのを組み込んでデバックモニタリングとかしたっけなぁ・・・と思い出す。



 ・・・これ、もしかして、デバッグモードとかあったりして?



 そう、この部屋にいる前、自分はデバッグ作業をしていたという記憶がある。


 つまり、こういう端末でもデバッグ用に管理者がさわれる裏設定みたいな物があるのではないか?という思いがよぎる。



「時間はたくさんあるし、探してみるか・・・」



 特に制限時間的な物もなかったため、この際いろいろと試してみることにした。


 同時押しから条件押し、選択キャンセルからの別決定などありとあらゆる操作をしつづけて格闘する事数時間。


 とうとう見たこともないウィンドゥが表示された。ウィンドゥのタイトルバーにもしっかりと「仮検証用」と記載がちゃっかりしてある。


 よくやった自分。


 その中は、ほとんどさっきと同じ内容なのだが、微妙に「変」な設定がある。



 たとえば立地場所。


 先ほどまでは、人口密集地帯から無人にランダムとあったが、「完全無人」という枠があった。


 ポイント消費・・・ではなく、加算される形で。それも100万単位。


 他にも、ダンジョンマスターへの付加能力にダンジョン設定も変なのがあった。


 なんだよ、この魔人とかって魔族とかじゃなくて魔人とか、先ほどうんうんと見ていた設定内容に色々と見慣れない物が多々あった。


 いうなればあれか、検証してダメだったものは削除していったのが最初の奴というものだろうか?まぁいい、使えるものは使うかっこうで決めていこう。


 そうして決めていったのが下記である。


ダンジョン設定

・完全無人地域   +1,000,000P

ダンジョンマスター設定(付加)

・環境適応能力   -250,000P

・超回復能力    -250,000P

・種族変更(魔紳) -500,000P



 まず、隠されていた「完全無人地域」を選択だ。


 内容表示が無いため、推測になるのが完全無人という記載内容から「人が住めない」地域である事は確定であろう。


 ただ、あくまでもダンジョンなのだから入口はあると思われるが、人そもそも住めない箇所となると地殻の中やマグマの中、はては海溝の底とかになる。


 そうなると自分自身が外にでる事すら叶わないまま、昇天してしまう事うけあいである。


 場所がどこになるかがはっきりわからないなら、どの場所に現れてもとりあえず死ぬことさえなければという事で、「環境適応能力」を付加させる。


 「環境適応能力」の上位である「全環境対応」というのがあったが、これだとポイントが1000万とかいうバカげたポイントがあったのだが、そこまで加算させるものが無かった。


 その為、「環境適応能力」という下位と思われる物で対処するが、保険として「超回復」を選択しておく。


 毒の沼地だろうと、海溝だろうと死ぬギリギリで「環境適応能力」が効果を発揮するという魂胆である。


 もちろん、確証はないが・・・



 あとは、さらに保険として種族そのものを変更しておく。


 亜人とかいる世界であるため、最悪迫害をうけるかもしれないが、まぁ、死ににくい種族にしておけばなんとかなるだろうという考えでもある。


 種族としては"魔紳"とかいう物を選択してみる。


 説明文としては、身体の構成が魔力をベースにしており、超長命種族で魔力供給元があれば、食事をせずともよく、魔力さえあればほとんどの環境に適応する"可能性"をもつとの事だ。



 うん、我ながらどこぞのスーパーキャラみたいですね。



 とにかく、死ににくい状況を想定して対策をとってみたが、初期に割り振られた20000Pはもしものための予備としておいておくことにした。


 不安材料としては完全無人地域といっても、ファンタジーな世界だ。


 何かしらの事故やひょんなことからダンジョンが発見されて、ダンジョンコアを破壊されて終わりになるかもしれない、これは状況によって使用するための予備としておいておくことにした。


 これで最初の近辺の環境に対して対策はできたはずだろう、あとは周辺のモンスターなどに後れをとっても、泥仕合でなんとかなるだろうという判断だ。


 ポイントを割り振った後に、決定ボタンを押すと、



【ダンジョンを生成します。しばらくお待ちください。】



 という文字が表示されたが、すぐにそれは終わり、白い部屋が真っ暗な部屋へと変わりダンジョンコアらしき結晶体がある部屋へと変わったところで意識が途絶えた・・・




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