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だんじょん・テラフォーミング  作者: zaq2
STAGE:1
18/59

実験は大事

今回ちょっと長いです。

あと、お食事中の方は、お食事中でないときにお願いします。

ディアーナ先生から倉庫魔法を享受し、一部使える様になったモントです。

もうね、ファンタジーを一番実体感できてるというのが、楽しくて仕方ありません。


おそわった倉庫魔法に、せわしなく物(月面の石)を入れては出しを繰り返しています。

そう、まるで猿の如くですよ。


さて、この魔法、実はこの世界の四大魔法という系列とはちょっと違うらしい。

通常、四大魔法というのは、その自然現象を発生させるための引き金からはじまって、発生したあとの制御を自動にするか手動にするのが魔法や魔法陣で、なおかつ、無から有ができるわけでもないので、少なくとも有の条件がそろってないといけないとのことらしい。


らしいってつけたのは、自分でも何を言っているのか解らないまま、よくわかってないのでそのまま文面にしてみただけで、間違ってはいないはず。で、使えなかったのは、その有の条件がなかったためという。


そして、教わったこの倉庫魔法とかは「直接魔力を変換」して使う類だそうで、自分にとってみればどこが違うの?という事でしかないのだが・・・、まぁそういう事らしい。

そういえば、ディアーナが以前、岩も平然と運べたのも、魔力の手?みたいなので移動させたに過ぎないとの事。


っていうかさ、ふと思ったんだけど、ディアーナのそれ、「PK(psychokinesis)」じゃね?


そもそもディアーナさん、PKにテレパシーもどき使ってますし、あれですね、バのつく塔とかに住んでる二世とかいう人と同じなんですかね。

ふと、ディアーナを見ると、


「(ちがいます!!)」


と、全力で否定された。

なんで思ってる事わかるんですかね・・・


つまりあれだ、ESPに関する内容も魔力云々ですべて解決という事でいいんですかね・・・

うぅむ、ファンタジー


****

とまあぁ、そんな事を思いながら、倉庫魔法をやりくりしててたらふと思いついたことがある。

そのための下準備として練習を開始する。


まず、小石を自然落下させて、そのまま倉庫に放り込む。

最初の頃は、何かしら触れていなければならなかったが、何百回、何千回、何万回とか何日かかったのかはわからないが、とにかく自然落下で倉庫に放り込めれないか延々とやっていたら、ようやくできる様になった。


そこに倉庫というか入口がある。という意識して認識する。これが重要みたいであった。

となると、その逆に、意識して認識して「ものを取り出せたら」いいんですよね。


と、これまた放り込んだ小石を手で使わずに出してみます。

下から上は意識しずらいので、上から下に落ちてでてくる感じで。

出てこいー出てこいー出てこいー うーん、うーん、うーん・・・



(お食事中の方は、しばらく読まないほうがいいかもしれません)



なんというか、気張る感じにしたらさ・・・「にゅっ」とでてきたんだよね・・・

こう、「にゅ」っとさ・・・自分にとっては、そういうイメージなんですかね・・・

なんか、こう気張るのやめると戻るとか、あるいみリアルなんですど・・・

空間のゆがみみたいな波紋がまた、こう・・いや、もう語るまい。



(あ、もういいですよー)



とりあえず、認識するだけで出し入れできる形にはなったから良しとしよう。

というか、熟練度とかそういう仕様とかじゃないとは思うが……まぁ、慣れれば出来るでしょってとこなのだろうかね。

自転車だって慣れればなんてことはないものだったしね。

そして、やってみたかった実験の時間だ!!



****

実験開始


ここは月面です。

今日も雲ひとつもない良い実験日和となっております。


では、まず用意するのは、ゲートその1。これを地面に設置します。

そして、ゲートその2。これをその1の"真上"に設置します。

その間の距離はやく数十センチとします。


では、そのゲート1に対して、近くにあった小石を・・・落下させてみましょう!


ゲート1に入った小石はゲート2から出てきました。すばらしい、予想通りの結果だ!

ゲート2から出てきた小石はゲート1へ入っていき、ゲート1に入った小石はゲート2から出て・・・


そう、やってみたかったのは、永久フリーフォール。

某わっか設置して移動するゲームでよくやるアレですよ、あれ。


結果は、音もなく落ちては上から再び落ちて、落ちては上から再び落ちてを繰り返していく小石。

ぼけーっとしばらく眺めていても、"同じ速度"で移動しているだけだった。

ここまではファンタジー現象でいう想定の範囲内。


では、本当にやりたかった"運動エネルギーも"一緒にゲート移動できるかな?と意識してみたとたん。


・・・

・・


あ、これ、あかんやつや・・・なんか、だんだん小石が見えにくくなってきた。

これ、とっくに音速とか超えてそうな予感してきた。かなりヤバイんじゃね?と。

いったん、運動エネルギーの移動は停止してっと、減速しないな・・・あ、空気ないし無理か、どないしょ・・・。


周囲を見渡すもいつもの風景、この状態で月にぶつけたらとんでもない事になりそうだし・・・

なら、空(?)だよな・・・?と、そーっとゲート2を消して、そーっと漆黒の空へと向けてゲート2解放すると、とんでもない勢いで音もなく何かが(たぶん小石と思われる物)が飛んでいったかなという感じしかわからなかった。


ああ、きっとあの小石は、この壮大な宇宙の旅人になったのだ。


と、とりあえず、運動エネルギーも一緒に移動するという事が解っただけよしとしよう。うむ。





****

ディアーナ曰く「(新しい魔法を習得なされたのですね!さすがです!!)」と、すごく尊敬のまなざしで見られて対応に困った。

あれ?これ倉庫魔法じゃなかったん?

どうやら、別空間をつなげて操作とかは、まったく別物らしかった。





一度は考える事ですよね。

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