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プロローグ
「全く世話が焼きますね」
「何の事だ!」
俺の体を触ろうとするあいつの手を払いのけキッと睨む
「直に人に聞こうとするのはあなたの悪い癖です
もう少し自分の頭で考えてみてはいかがですか?」
「……っ」
変わらず睨む俺を見てあいつはため息をついた
「はぁ、私がどうして怒っているのかも分りませんか…」
さっきからずっとこの調子だ
あいつが怒っていようと俺は関係ない
分かるも何も俺は何もしていない
だから怒られる理由も分からない
「どうしてこうなったんだ…」
俺は頭を悩ませた