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prologue 1

えっと、ひさしぶりに連載をさせていただきます。

これが皆様の暇つぶしになればいいかなぁーっと思っています!

よろしくお願いいたします!!

「今回の出品は大変珍しい異世界から来た少年です。しかもこの少年は魔力量、魔力質共に高純度であり、戦闘用奴隷としては高い見込みを求めます。戦闘用以外にもスカイオールでは非常に珍しい黒髪黒目の容姿をしており、年齢は幼く男娼としても扱えるでしょう」


 俺の名前は黒瀬(くろせ) (じん)。19歳だ。

 だが気づいたら子供になっていた。意味がわからないだろうが、俺も意味がわからない。俺は今オークション会場らしき場所に来ている。

 いや、来てるというよりは連れてこられたと言ったほうが良いだろう。

 俺はステージの上に挙げられており、俺を見ながら派手な衣装を着込んだおっさんやおばさんが札を上げながら何か喋っている。言語がわかればもう少し状況が把握できるのだろうが全く聞いたことのない言語で喋っているのでわからない。


 そして何よりも気になるのがトカゲと人間を足して2で割ったような容姿をした人間?いや、あれは人間とは言えないだろ。あれを人間しとして区別するならチンパンジーは既に人間だ。


 なんだ、これ?

 地球じゃない?

 まず身体が子供の頃に戻っているし、不思議なことが重なり過ぎて既に俺の頭の許容量を超えている。


 俺の身体が子供に戻ったのは三日前。

 喉が渇いた俺はコンビニに飲み物を買いに行ったら青白い光に包まれて気づくいたら森の中で倒れていた。

 

そして山賊みたいな格好した男たちに拉致られて袋に詰め込まれて今日まで牢屋に入れられて現在に至る。


いや、冷静にまとめてみたけど意味がわからん。

最早パニックである。オークションってことはあれか?

奴隷とかにされるのかな?


 そんな考え事をしているとオークションも佳境に至ったみたいである。

 現在、札を上げていたのは若くて綺麗なお姉さんだった。

 うむ、この世界も以外に悪くないかな?

綺麗なお姉さまの奴隷なら悪くないかもしれない。むしろ夢が広がるね!


「さぁ、オークションも佳境に近づいてまいりました! 今は領主の奥方であるアリマ様が金貨100枚と異例の額で落札中です? 皆様よろしいですかね? では・・」


「金貨300枚」


「なっ・・・出ました! 金貨300枚です! 過去最高額が出ました! では落札者は冒険者のバビー・メルデウス様です!!」


 どうやらオークションが終わったらしい、俺を落札した人は・・・

 ・・・マジかよ、俺食べられるんじゃない?


 なんと俺を落札したのはあのトカゲ人間だった。


「・・・終わった、俺の人生はここで終わった。なに? トカゲ人間の奴隷とか何されるの!? 人体実験とかされちゃうの!? 昔の戦隊モノの怪人みたいになっちゃうの!?」


 俺は渇いた笑みと吹き出す冷や汗を我慢しながらも完全にパニックに陥っていた。

いまの心境を言葉にするなら某野球ゲームで滅茶苦茶良い感じに育った選手が博士の手術を受けるときのような心境だ。


 そう考えていると隣に立っていた男の右手が青白い光を放ち俺の頭の上に乗っけてくる。

 逃げようにも身体を拘束されている俺には藻掻くことしかできない。


 俺の意識は段々と遠のいていき、ゆっくりと意識は闇に堕ちた。






『俺は紅蓮の焔に染められたマンションの一室に突っ込む。

部屋の中は黒煙に包まれており、それが僕を迎えに来た死神のように僕の上を漂う。

だが、僕の周りを囲んでいる死神を振り払うように彼が来てくれる。

そのときの彼は本当に正義の英雄のようで、だから僕も精一杯生きようと力を振り絞る。

けど、人生はそんなに甘くない。僕の手を引く彼が目の前で・・・。』





「はっ!?」


 勢いよく起きたことにより寝かされていたベットから俺は転げ落ちる


 ドンッ


「いった・・・」


「おっ、やっと目が覚めたか寝ぼすけ」


「あなたは・・・?」


「俺はレイアってんだ。よろしくな」


 俺に声をかけてきたのは今の俺と同い年ぐらいの少年だった。

 彼は俺に敵意がないことを示すように微笑み返してくる。

 だけど俺は、その笑みが今も俺を縛り付ける最後の笑みとダブってしまい・・・


「大丈夫かぁ? 顔色悪いぞ?」


「あっ、大丈夫だよ。ごめん・・・ってか、言葉が通じるの?」


「魔法で通訳してるらしいから通じるぞ?」


 魔法? この少年は少し頭がアレな子なのだろうか?

 まぁ、自分もこんぐらいの歳はアレな子だったかもしれない。

 本当に昔の出来事ってどうして思い返すと辛いのかな? あれ? もしかして俺だけ?



 まぁ、この世界に来てから誰とも言葉が通じなかったこともあり。

 俺はレウスという少年を完全に信用してしまっていた。子供の容姿になってから始めて会話できる相手が見つかったのだ。嬉しくもある。そして俺が気を抜いた瞬間、自分のお腹が鳴ってしまった。


「なんだ? 腹が減ったのか? まぁ、二日も寝てたし当たり前か・・・ハハッ 待ってな、バビーのおっちゃんに飯を貰ってきてやるからよ!」


 レウスと呼ばれる少年は元気よく部屋から飛び出ていく。

 俺は二日も寝ていたのか・・・


 どうして俺はここにいるのだろうか?

 確か捕まってからオークションにかけられて・・・、


 そうだ、思い出した!

 俺はトカゲ人間に捕まったんだ!

 ヤバい! ってことはあのレイアとかいう少年もトカゲ人間の手先!?

 逃げないとっ!!


「よしっ! 飯は頼んどいてやったぞ!!」


 元気にレウスが部屋に飛び込んでくる。

 彼は年相応にお転婆らしく開けられた扉が反動でまた閉まろうとする。

 俺は窓を開けて逃げようとしていたのだが、完璧に目が合う。


「・・・お前、なにやってんの?」


「えっと・・・少しお散歩に行こうかと思いまして」


「なにそれ、お前変わった奴だな?」

 レイアは俺を見てからゲラゲラ笑っている。


「えっと・・・。俺って確かオークションでトカゲのバケモンに落札されたと思うんだ?」


「トカゲのバケモン・・・? あぁ、バビーのおっちゃんか」


「やっぱり知り合いか! 早く逃げないと!!」


「ちょっと、レイア! 扉を開けるときはもっと優しく扱ってね? あと、僕はバケモノじゃないよ? リザードマン一族です。 君を食べたりしないから逃げないでくれるかな?」


 突然、割り込まれた低くしゃがれ声の主はトカゲ人間だった。

 俺は身構えて相手を観察する。


「ちょっと、そう身構えないでくれないかな? まずはご飯を食べよ? せっかくのハーブ粥が冷めちゃうから!」


 トカゲ人間は見た目の割に可愛らしいハートのエプロンを着込みおぼんの上に乗ったいい香りのお粥を俺に差し出してくる。


「・・・えっ?」


 next

この小説は完全に作者の勢い作品ですが、皆さんに少しでも面白いと思って頂ければ作者冥利に尽きます。また、自分の作品は至らないとところが多くアドバイスなど頂ければ幸いです。ここまで読んで頂き誠にありがとうございます。

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