スペルカードって難しい…
ー同日ー
俺はドアを開けた
影人「………何と言うか…でけぇ…」
大図書館って言うけど、これはデカすぎる…
ん?あの前から来るのって…小悪魔か?
小悪魔「?……見かけない顔ですね。
図書館に何か用ですか?」
影人「あ~、此処に物知りが
居るって聞いたんだが…」
小悪魔「あー…その方でしたら、
もう少し待ってくれませんか?
今取り込み中なので…」
どうやら取り込み中らしい…
影人「どのくらいで終わるかとかは?」
小悪魔「もうすぐ終わると思います」
影人「ならいいや。そこで待たせてもらう」
小悪魔「え…わ、わかりました…此方です…」
何かあるのか?見せられないよ!とかか?……
影人「……何故こんなことが起こってるんだ?」
小悪魔「えーと、その…あの白黒が…
本を盗むので追い払おうと…」
…魔理沙って本当に盗んでたのか…
影人「…何であいつらは空飛べんの?」
小悪魔「え?あなたは空飛べないんですか?」
影人「生憎と、俺は外来人なんでな。
空は飛べん」
小悪魔「あ、外来人の方でしたか…すいません。
それに自己紹介もしてない…
私は小悪魔と言います」
影人「俺は白澤 影人。
さっきも言った通り、外来人だ」
小悪魔「影人さん…ですか。
よろしくお願いしますね」
影人「ああ。よろしく」
小悪魔「えーと、
何故飛べるのか、という質問ですが…
彼女達は、魔法で飛んでいます」
影人「…てことは、魔法使いなのか…」
小悪魔「はい。その通りです」
影人「ふ~ん…」
小悪魔「あまり興味がなさそうですね」
影人「まあ…飛べるから何だって感じだしな。
それに、種族やら何やらなんて関係ないだろ」
小悪魔「珍しい人ですね。
でもまあ、そうでしょうね」
うーん…結構長くやってるな…そろそろか?
魔理沙「これで決めてやるぜ!
『恋符「マスタースパーク」』!
パチュリー「勝負を急いだわね。ガラ空きよ!
『日符「ロイヤルフレア」』!
……お、終わったな。勝ったのは……
パチュリー「今日は私の勝ちね。
さっさと帰りなさい」
魔理沙「くっそ~。負けたんだぜ…
仕方ない、今日は帰るんだぜ」
パチュリー「もうこなくていいわよ…」
魔理沙「それは無理な相談だぜ」
そう言って魔理沙は箒に跨り帰って行った
パチュリー「こあ~」
小悪魔「はい。何でしょうパチュリー様」
パチュリー「紅茶を淹れて来て。
……あら?見ない顔ね。どうかしたの?」
小悪魔「えーと、こちらは、パチュリー様に
聞きたいことがあるという外来人の方です」
パチュリー「…私はパチュリー・ノーレッジ。
貴方は?」
影人「俺は白澤 影人。外来人だ」
パチュリー「それで?何の用かしら?」
ーー少年説明中ーー
パチュリー「なるほど。
この幻想郷のことを教えて欲しい…と」
影人「あぁ。あと、さっきの…
「弾幕ごっこ?」…弾幕ごっこっていうのか?
それのことも教えてくれ」
パチュリー「えぇ。いいわよ」
ーー少女説明中ーー
パチュリー「というわけよ」
影人「……つまり、
俺には霊力っつう力があって、
んでもって、弾幕ごっこってのは、
そのスペルカードルール?に則った、
いわば決闘みたいな感じか?」
パチュリー「まあ、それで間違ってはいないわ。
あ、それと。これがスペルカード」
そう言ってパチュリーが1枚の紙?を取り出す。
あれがスペルカードか……
パチュリー「なんなら幾つか作ってみる?」
影人「作るのは良いが、作り方がわからん」
パチュリー「えーと、大体は自分で
弾幕をイメージするとできるわ。
魔法みたいにできているやつは、
それをスペルカードにして非殺傷にするわね」
影人「なるほど」
パチュリー「わかったなら、
2…いや、3枚程作ってみなさい」
影人「わかった」
……わかったとは言ったものの…
うーん…弾幕ねぇ。
弾…弾…タマ…たま…玉…球?
………籠球か蹴球か?…いや、
弾幕とは呼べないか……なら、野球か?
でも、野球も弾幕なんて………あったわ…
なら、1枚目は……出来たな。
何か凄い光ったし。
影人「オォ!凄え…光った」
パチュリー「順調ね。その調子であと2枚」
……うーん…あと2枚どうするか…
……あ…俺の霊力とか視たら
何か参考になんねーかな?
……視るのは…
【俺の霊力の使い方】
適当…42%
イメージ…35%
自力…17%
その他…6%
………おい…なんだよ適当って…
いや、確かに俺全然考えてないけれども!
もう少しあるだろ!何か!
……まあいいや……ただ…
イメージで使えるようになれたらいいな~
【俺の霊力の使い方】
イメージ…43%
適当…36%
自力…15%
その他…6%
ん?何か…変わった?
イメージが増えてるような…
……もしかして…俺の能力って……
ちょっと違う?見るだけじゃない?
いやいや、俺がそんなチートなわけないな。
……まあ、やってみりゃわかるだろ。
とりあえず、イメージを上げたいな。
ん?70%になった…他のがぐんと減ったな。
……70%からは上がらないな…
70%が限界か?……
ま、99%とかほぼ確実だしな。
今は、上からイメージ、適当、自力、その他で
70%…17%…10%…3%だな。
俺の能力って…自由性高!
…うーん…こうしたのはいいが、
どうしよう……スペルカード…
どうせなら能力を使いたいよな~
全部霊力弾でもつまらないしな~
よし。どうせなら……2枚目も完成!
……最後だな…さて、どうするか…
ふむ…初見じゃわからないような
ひねくれた弾幕にしたいな…
……出来た!やっと3枚目!
影人「出来たぞ~」
パチュリー「あら?意外と速かったわね。
もっとかかると思ったのに」
影人「で、これはどうすればいいんだ?」
パチュリー「さっきも言ったけど、
決闘だから、いきなりの不意討ちはだめ。
ちゃんとスペル宣言をしてから使うのよ。
技名も言った方がいいと思うわ」
影人「…なるほど」
パチュリー「じゃあ、スペカも出来たことだし、
試しにやってみましょうか?」
影人「…は?……俺が?」
パチュリー「貴方以外に誰がいるの?
ほら、さっさとやるわよ!」
あれ?パチュリーってこんなに元気なの?
貧血やら喘息やらじゃないの?
それとも、まだなの?
……いやいや、まだとかは無いだろ…
影人「はぁ…わかったよ…」
こうして、俺は人生初の弾幕ごっこを
体験することになったのだった……
どうも、作者です。
今回は、スペカ作りました。
スペカの名前、効果等は、その都度…
と言っても、次で3枚程説明すると思います。
それでは、次回もよろしければ。