意外としぶといよ?人間って…
ー同日ー
俺は現在進行形で空を飛んでいる。
飛んでるというより、落ちている。
それはなぜかというと……
ー少し前ー
スキマに落ちた俺は、出口に差し掛かる。
影人「はぁ。やっとかよ…
いきなり落としやがって…」
言っても仕方がないので
これ以上はやめておこう。
スキマを抜けるとその先には……
下に湖が見えた…
ん?下?何で?まさか…これって…
影人「ここ空じゃねーか!」
そう。空なのである。
ーそして現在ー
どうする?このままだと湖にドーンするな。
この高さだったら、余裕で死ねるんじゃね?
とりあえず生きれっかな?眼帯を外す。
【どの程度の傷を負うか】
軽傷…15%
重傷…47%
死傷…37%
その他…1%
ふむ…とりあえず生きられる確率は62%か…
意外と高かったな。半分以下かと思ったのに。
その他も入れろって?おいおい…
その他が植物状態とかだったらどうすんだよ。
うーん、よし。運任せで行こう。うん。
なんとかなるっしょ!
覚悟を決めた時には、もう湖は目の前だった…
ー少年気絶中ー
影人「う…ん?生きてる…のか?イテテ!」
起き上がろうとすると、体がビリッと痛む。
何処も折れたりはしてないな。
軽傷で済んで良かった。
???「あ…大ちゃん!起きたよ!」
??「本当?よかった…」
ん?大ちゃんって、
大妖精のことだよな?まさか…
影人「あ~、とりあえず
ここが何処か聞いていい?」
??「ここは私達の家なんです。
あなたが湖に浮かんでいたのを、
私たちが発見したんです」
影人「そっか、ありがとな。
俺は白澤 影人、よろしくな」
??「私は、大妖精といいます。
よろしくお願いします。影人さん」
???「あたいはチルノ!よろしくね」
影人「大妖精とチルノね。
んで、ここ…どこ?」
大妖精「え…
ここは私とチルノちゃんの家ですけど…」
影人「いや、そうじゃなくて…
ん~、ここは、地球か?」
大妖精「ち…きゅう…?
いえ…ここは幻想郷ですけど…」
影人「てことは、異世界に来ちまったのか」
大妖精「ということは、
影人さんは外来人という訳ですね」
影人「まあ、そうなるな。
なら、教えてくれないか?この世界のこと」
大妖精「えーと、私たちから見ても、
あまりよくわからない所が多いんです。
ですので、もっと良く知っている方に
聞くのがいいと思います」
影人「なるほどね。じゃあ、
この近くにそういう奴っているか?」
大妖精「はい。この近くに、
紅い館があって、そこの図書館にいます」
影人「なるほど…案内してもらっても?」
大妖精「もちろんです。でも、
今日はもう遅いので、明日案内しますね」
影人「ありがとう。頼むわ」
チルノ「zzz」
さっきからチルノが全く喋ってないと
思ったら、寝てやがった…
大妖精「ふふ…チルノちゃんったら…
じゃあ、私も寝ますね。影人さんは
「その辺で寝るから」…わかりました。
では、おやすみなさい」
そう言って、大妖精はチルノを抱えて
部屋に戻って行った。
さて、俺も寝よ。