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"肝"試し  作者: えむ
7/7

※日目 九月※日(※)

 私は、ふと目を開けた。

 まだ視界が霞んでいるが、白い天井が見える。

 あれ、私……生きてる?

 だが、この天井は知らない。

 どこだろう、ここ……。

 そう思っていると、私の体に重みがかかった。

「アカネ! よかった……」

 見ると、お母さんが寝ている私の体にしがみつき、わんわん泣いている。

 そしてその横でお父さんが立ったまま黙って涙を流している。

 二人の話を聞く限り、どうやら、私はあの後警察に保護されたようだ。

 そして、数日間眠りつづけていたらしい。

 この二人は、私が寝ている間、ずっと付きっきりでいてくれたんだろう。

 その顔には疲労の影が見え隠れしていた

 ありがとう、お父さん、お母さん……。


 そういえば……なんだか、お腹がすいたな。

「血……」

 突然私の口からそんな単語がこぼれ出る。

 そうだ、血が欲しい。

 血ガ吸イタイ。

 モウ吸イタクテタマラナイ。

「ひひっ」

 オ父サン、血、ワケテ。

 私は、目にも留まらぬ速さで起き上がり、お父さんの頭に飛びついた。


※この物語はフィクションであり、登場した人物、事件、施設等は、すべて架空のものです。

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