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ぼくのかんがえたきゅうけつき

作者: IMADA


学名『ホモ・サピエンス・カニバル』


原始時代にいた肉食性人類。

現代の雑食であるホモ・サピエンスが先祖返りして生まれた突然変異種。



外見的特徴

全身の色素が薄い為、肌は雪のように白い。

体毛が薄い。

(髪、眉、まつ毛、陰毛以外の体毛はほぼ存在しない)

耳が大きく尖っている。

瞳孔が赤く、夜行性の動物のように瞳孔の大きさを変化させられる。

四肢が人間に比べ長く太い。

(胴に比べ不釣り合いに見える)

平均身長は180cm。

爪が長く硬い。

爪の中にも血管が走っているので紫色をしている。



能力的特徴

再生能力が高い。

消化器が短い。

(肉食性の為)

筋肉効率が通常の人間より100%高い。

骨や筋肉が頑強。

睡眠時や休息時は代謝を低下させられる。

深い睡眠時は冬眠する事も可能で、代謝を10%まで低下させられる。

激しい運動時は代謝を向上させ高い運動性を発揮する。

代謝を自在に操れる為、食事量は通常の人間より若干多い程度に収められる。

100mは9.00秒で走ることができる。

最大跳躍は3.00m。

握力は片手で自身の体重の二倍を支えられる程度。

瀕死の重症になっても10分程度で完治する。

紫外線に弱く、日光に当たり続けると10分程度で死亡する。



食性

肉食、特に生肉を好む。

果物など、比較的小腸で吸収しやすい物は栄養として摂取できる。

野菜は全て栄養として摂取できない。

(消化はできるが吸収できない)

玉ねぎ、ニラ、ニンニク、アボカドなどの植物は毒として摂食してしまうだけでなく肌に触れるだけでも激しい炎症を引き起こす。

(但し、加熱処理や無毒化する調理法があれば摂取は可能)

食用の肉は人間を好むが、個体によってはカニバリズムを忌避する者もいる。

(カニバリズムは第二次性徴を迎えるために必要になるが後述する)

人間の血液を食糧とはしていない。

(吸血鬼は俗称であって、カニバル(肉食性)なので血の匂いに興奮する程度)

(戦闘時に血液の匂いを嗅がせると覚醒状態に入り制御できない可能性があり危険)

(闘争心を抑える専用のデバイスが必要か?)



生体

幼児期は1年でこの一年で人間の4倍の速度で発育する。

(この時期は1年で4歳になる)

13歳の頃(人間でいう16歳)に第二次性徴期の段階に上がる。

第二次性徴期でカニバリズム(人喰い)をする事で性別を獲得し、雌雄が発現する。

雌雄の発現と共に成人化し、身体能力も向上する。

群を率いる女王種が存在する。

女王種は純血のホモ・サピエンス・カニバルである。

女王種は番になる人間の男性を見付けると巣に攫い性行為を行う。

この際、お互いの血を呑ませ合い、人間の男性は半年間掛けてホモ・サピエンス・カニバル(変身種)に変身する。

変身種は人間の女性でもなる事はできるが、女王種が女性を意図して変身させる事は基本的にはない。

女王種はホモ・サピエンス・カニバルになった変身種男性にカニバリズムをさせる事で、その変身種に雌雄が発現する。

雌雄を獲得した変身種は女王種の番となり、群れで2番目の地位につく。

(この変身種を王種と呼ぶ)

女王種と王種が性行為をする事で純血のホモ・サピエンス・カニバルを妊娠する。

胎児は純血種となる。

(女王から生まれてくるホモ・サピエンス・カニバルは必ず女性)

変身種の雌雄が交尾した場合、生まれてくるホモ・サピエンス・カニバルはカニバリズムをしても雌雄が発現しない。

(これを雑種と呼ぶ)

女王種はホモ・サピエンス・カニバルの卵子を持つが、変身種は人間の卵子(精子)を持つ為雑種となる。

雑種を除く全てのホモ・サピエンス・カニバルはカニバリズムをする事で発情期に入る。

ホモ・サピエンス・カニバルは発情期以外では排卵、妊娠をしない。

(養殖の為には非検体の確保が課題か?)

女王種は妊娠してから4ヶ月前後で出産する。

発情期以外で女王種は月経や生理は起きない。

(発情期に入ってから着床しなければ生理となる)

寿命は女王種で人間の3倍(240歳)、変身種と雑種で人間の2倍(変化種ホモ・サピエンス・カニバルになった時点で残された余命が2倍、雑種は160歳)ある。

戦闘などで何度も体を再生させるとその分細胞分裂や代謝が活発になり、寿命が縮む。

(兵器として計算するのなら半分の寿命で考えるべき)

その為野生下での平均寿命は半分以下にまで減る(女王種120歳、変化種は残された余命の半分、雑種80歳)



異能力

ホモ・サピエンス・カニバル同士は脳波やフェロモン、その他様々な器官を用いる事で10m間であれば言語を介さずにテレパシーのような能力で意思疎通ができる。

(詳しいメカニズムは不明)

女王種、王種のみ命の危機や群れの危機に迫った際に覚醒状態になる。

覚醒状態では代謝を異常に向上させ、全身の筋肉を速筋に変換させ、様々なホルモンや神経を刺激する事で5分間だけ50%身体能力を向上させられる。

覚醒状態終了後は再生能力が30分程度低下し、疲労などで身体に深刻なダメージを受ける。

(これをうまく活用すれば、兵器として更なる期待ができるか?)



様々な種類のホモ・サピエンス・カニバル

例)人間(再生能力0、耐久性1500、身体能力100)


A型(再生能力4、耐久性2400、身体能力150)

女王種の血液から作られた人工的かつ後天的HSC(ホモ・サピエンス・カニバル)

敵対組織にゲノム解析されないよう遺伝子に細工が施されている。

また、雌雄が発現しないように遺伝子操作されている。


B型(再生能力4、耐久性2400、身体能力150)

HSC(女王種)のクローンを作ろうとした失敗作。

HSCの遺伝子情報を人間の卵子に打ち込んで作った為、生まれたのは雑種のHSCだった。


C型(再生能力10、耐久性1800、身体能力125)

B型を元に作られた兵器化量産型HSC。

ゲノム解析されない為の処理と雌雄不活性化、12倍の速度で発育するように遺伝子操作されている。

寿命は16歳。

戦闘員は再生回数が多いので8歳程度しか生きられない。

しかし、発育が早く1.5〜2年で成体になる。

通常のHSCよりも再生能力が高いが、その分耐久性も低い。

また、早過ぎる発育が原因で平均身長160cm、体重50kgとなっている。


D型(再生能力4、耐久性2400、身体能力150)

変身種。

子を作る事もでき、ゲノム解析すればHSCの遺伝子も取り出せる。

(敵組織に奪取された時のリスクが高すぎる。実戦には出すべきではない)


D+型(再生能力5、耐久性3000、身体能力175)

D型がカニバリズムをし、雌雄を発現させた状態。

女王種と夫婦仲、恋仲の場合は王種とも呼ぶ事もある。


E型(再生能力0、耐久性1500、身体能力100)

HSCのテレパシー能力のみを付加した人間。

身体能力も再生能力もない、ただの人間。

しかし、テレパシー能力があるので、戦場や育成センターなどで群れの統率をする役職となる。


F型(再生能力5、耐久性2400、身体能力150)

A型の発展型。

より過酷な環境(宇宙空間や被爆地、火山地帯など)で活動時間を伸ばす為に再生能力を向上させた種類。

代謝を強引に向上させた為、本来のA型より寿命は半分になっている。

(これが今後のスタンダードにする予定。兵器として優秀)


G型(再生能力5、耐久性3000、身体能力175)

HSCの純潔種、またその完全なるクローン。

女王種の卵子とHSCのゲノム情報を組み合わせた時に生まれる。

生まれてくるのは子供は全員雌である。


G+型(再生能力6、耐久性3600、身体能力200)

女王種。

G型がカニバリズムをして雌雄を発現させた状態。


H型(再生能力5、耐久性3000、身体能力175)

G型の発育を常に4倍になるように遺伝子操作したタイプ。

4歳で第二次性徴期を迎える為、組織でHSCを量産させる為に作られた。

寿命はG型の1/4しかない。


H+型(再生能力6、耐久性3600、身体能力200)

雌雄を発現させたH型。


I型(再生能力5、耐久性3000、身体能力175)

H型にゲノム解析されないように、また雌雄不活性化を施したタイプ。

実戦に投入しても大丈夫なように遺伝子にセーフティが掛けられている。

寿命はH型同様1/4しかない。

(指揮官や用心警護に使う程度で少数生産に留めておくべき)

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