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第6話 やっとタイトル回収かよ

テスト期間で全然投稿できてませんでした。

申し訳ないです。

読んでいただけると嬉しいです。

「ご苦労さん。報酬な。」

俺は大地を踏みしめた瞬間、地面が動いているかのような錯覚を受けた。長時間馬車に揺られたからだろう。

「あ、はい。」

慌てて小袋を受け取った。依頼完了、だ。

「よし、じゃあ次どこ行く?また依頼を受けてもいいけど…」

「ならさ、わてたちとお前らでパーティーくまにょ?」

語尾のせいで断ろうか迷うな…

「そうしよ!」

サカタは賛成らしい。

「じゃ、異議なし」

「よし、ならチーム名決めよ」

サカタお前、せっかちだな…

「Heroなんてどう?」

「それはなんか…」

その時、サカタからピーン!といった感じの何かが聞こえた。多分なにかひらめいたのだろう。

「そうしよう!!」

サカタが力強く言った。

「なんで?」

俺がそう言うとドヤ顔でこっちを見て

「エッチのHにローマ字でeroだろ?」

といってきた。

くだらない。くだらないからこそ面白い。

「採用」

こうしてチーム名はHeroに決まった。


ギルドに足を運び、パーティー登録と依頼探しをはじめた。

「スライムの討伐…」

「俺の読んだ本でスライムが弱かったことない。」

「教会の清掃…」

「冒険者としてどうなの?」

「アース・ドラゴンの討伐…」

「死にたいのか?!」

散々悩んで…

「廃墟の調査依頼でいいんじゃない?」

「それでいいよ…」

ということで廃墟調査に決まった。


廃墟はそこそこ遠いため、

「走ろう!」

走ることにした。(謎)


廃墟となっているのは元々あったとある貴族の城らしい。

その貴族は戦争時、一家総出で遠征に参加し、敗北してそのまま取り潰されたとか。

なぜ一家総出で行ったのかだが、兵力は敵方300体、自軍12万人で圧倒的だったため勝てるから子供にいいところ見せようとしたらしい。

残った敵の軍勢は勇者1人が一掃したことも相まって貴族は嘲笑の対象となり、そしてその貴族家を次ぐものもおらず、結局今の現状となったのだ。


「はぁ…はぁ…あそこの…はぁ…建物が…はぁ…言ってた…はぁ…廃墟なの?…はぁ…」

「はぁ…なんて?」

もういいや。

「そうだぜ。はぁ…ここが例の廃墟だ。はぁ…はぁ…」

「いったんさ…休憩しよ?」

全員無言で賛成した。


「そろそろ行くか!」

ごめん。この1行の間に30秒しかたってない。せめて3分くらい休憩させて。

「よし行こう。」

ウエハラ…同意すな…

「行こうにょ」

はぁ…駄目だもう。


外観は形を残しており、ツタが絡まっていたり煤けていたりでザ・廃墟という感じだ。

「取りあえずモンスターもいないようだから中に入っ…ぶばばはっっぴおだだだだっ!!!」

サカタが後ろを向いて歩いたせいで小さい虫の大群に突っ込んだ。

「「「ふははw」」」

何やってんだw

「まじで…ぺっ…口の中入った…最悪…」

芸人のマネしてスベったやつくらい面白いw

と、バカなことをやっていたら鳥が飛んできて虫を食べ始めた。この世界の食物連鎖だろう。

「あの鳥はなんだろ。カモメみたいな見た目だけど。」

「知らんよ」

ウエハラが知らないならしょうがない。

「平和やな〜」

これから平和を乱す者たちはつかの間の平和を味わったのだった。


「よし、入ってくぞ―」

「おう!」

軋むドアを開けて全員で中に入っていく。

まあ、外側の様子からわかっていたが、中はクモの巣が張り、植物が床のタイルの隙間から生えている。

中に危ないモンスターがいるわけでもない。

「調査ってなにするの?」

「生息している生物が以前と変わっていないかと空き巣に入られてないか、と破損してるところはないかを確認するらしい」

「へぇー」

「このリスト以外の生き物がいないか探し…て…」

「ウエハラ?どうし…」

ウエハラと同じ方を見て分かった。

軽い気持ちで入った俺たちに試練が訪れたらしい。


目の前に、蜂の大群がいた。


黄色と黒の体色の空を飛ぶ昆虫、中には針を持つやつもいる。

「炎の魔法で焼けないの?」

早口で確認する。

「いや俺ヒーラーだからさ…」

「わてはヒールしか使えないにょ」

「ヒーラー舐めんな」

終わってるこのパーティー…

「そういうお前は?!」

「ヒーラーだが?」

…。

…。

…。

…。

「「「「逃げろ―!!」」」」


「なんだこのパーティー!!ヒーラーしかいないのかよ!!」

何とか蜂をまいた俺たちは廃墟から百メートルほど離れた場所で休んでいた。

「まあ、しゃあない。」

あの、ウエハラさん…ヒーラーだけでどうしろと…

「取りあえず問題は蜂をどうするかにょ」

「蜂は元からいたの?」

「いや、いなかった…」

「じゃ、戻って報告しよう」

「いや、蜂から逃げたということが知られたら俺たちなめられるぞ!バカにされるだけならいいが、いろいろ面倒事に巻き込まれたりするのはごめんだ」

はぁ…

「ならどうするにょ?」

殺虫剤をぶっかけたいくらいだが、殺虫剤なんてものはない。

「俺等みんなヒーラーなんだから無理やり駆除して、刺されたりしたらヒールすればいいんじゃない?」

「痛いのヤダ」

「完全防備してくるしかないのでは?」

確かに。なんで無防備できたんだろ?

「そうするか…」

と話していたその時、

「嘘だろ…」

蜂はきちんと追ってきていましたとさ。

「なんでだよー!」

その後約30分かけて蜂を追い払った。

おはようございます。6話はいかがでしたか?

この頃、体調の変化が大きいので、皆様お気をつけ下さい。

                 by.じっさん

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