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第5話 死因濃すぎやろ

なかなかに頑張って書きました。感想とか待ってます。

「いやー、まさかグランドヒールが使えるとは思わなかったわい」

おっさんは意外とすぐ起きた。刺されてから1時間も立ってない。いやタフすぎだろ。

「これからメンバーを募ってパーティーを組んで…だな。楽しみだぜ。」

「ああ、そうだな…ん?そういえば、冒険者にランクとかないの?」

ふと気になった。こういうのはたいていランク制限で…みたいなのがあるはずだが…

「ないんだなーこれが。」

いちいち言い方に腹立つな…ってそうじゃなくて、

「なんで?」

「しるか。」

知らんらしい。まあ、そういうものと思っておこう。

「登録とかも必要ないからとっとと依頼を受けに行くぞ!」

「お、おう!」

相変わらずせっかちだが…まあ、こいつらしい。


こうして、俺とサカタのStrangeな冒険がはじまった。


組合は騒然としていた。遊園地に並んでる時のような…それより少しピリピリしてるような感じだ。

「なんかいい依頼はないかな…と。」

「ってか登録いらないって、何が冒険者だよ。」

「まあ、依頼を受注してこなせば誰でも金が得られるんだからいいじゃん。おかげで他のところでリストラされても金が得られる。」

そんなもんか。

「あ!これならどうだ?この警護依頼。報酬もまあまあいいし、変な輩が出なけりゃ馬車乗ってるだけでいい。」

なるほど。これなら…馬車に乗る?

まずい、トラウマを思い出してしまった。

「いや、俺馬車はちょっと…」

「ああ、きついってか?大丈夫。馬の方に乗ってたらそうでもない」

「俺、馬乗ったことないぞ?」

「でもお前競馬よく見てたろ。」

「うん。」

「なら大丈夫だ!」

どこが?!


オーラ、オーラと言いながらゆっくり馬に近づく。正直言って怖いし嫌だが、もう引き返せないため、過去の自分を恨みながらもやるしかない。

「馬の左肩横に立ってくださ~い」

初めて馬を借りるので、馬の乗り方を教えてもらえるのだが、なんか1メートルくらい離れて指示を出してくる。なんでやねん。

「そしたら左手で手綱と馬のタテガミをつかんで」

ついに馬に触れる。蹴り落とされるかもなので慎重に…

「はよせい」

サカタめ…俺がどうなってもいいのか?お?

「左足をあぶみにかけるよ〜」

震える足をそっとペダルみたいなのに乗せると馬が少し鳴いた。ふぇぇ…まじこえぇ…

「あとは右足で地面を蹴って、右手で鞍をつかんで体を持ち上げて。」

意を決して鞍にまたがった。ふーーぅ。

なんとか乗れた…

「では、次降り方!」


「は?降りるの?」

「当たり前だろ。馬車は馬に乗るんじゃなくて手綱を握って馬を操作するんだから。」

くそったれが。


馬についての講習が一通り終わるともう夕方になっていた。依頼の時間もそろそろだろう。

「てか何で夜中に出るんだよ。危険じゃねえの?」

「ここらへんは昼動く猛獣が多いからな。治安もいいからわざわざ昼間に行くより夜行ったほうがかえって安全なんだよね。」

「なるほど。そういえば昼間いなかった衛兵さんもいるな。夜は安全か。」

「いや、ああいうのは買収されるから頼れん。」

ふざけんな。


草木も眠る丑三つ時…の約5時間前。俺たちは馬車の前にいた。依頼主のカーイさんと、同じ依頼を受けたコンビ「ウエタナ」といっしょにだ。

「おっし、準備は良いか?」

「いいっすよ」

こちとら準備万端だ。この四時間で飯も食い、馬になつかれ、仮眠もした。何も怖いものはない!

「よし、出発だ!」

カーイさんの掛け声とともに俺たちの旅ははじまった!


馬車は順調に進んでいた。馬もまだ疲れた様子を見せていない。

「今どのあたりですか?」

1時間も馬車に乗っていたため、最早振動には慣れていた。最初の方は失神しかけながら、手綱は離すまいと握っていた手は今では自転車のハンドルを握っているくらいのものであった。

だから雑談する余裕もある。

「全体の4分の3くらいだろ。」

「全体の5分の2だな」

「おっし、ニアピン!」

いや、全然違うやんけ。

「あと1時間半くらいで着くな。」

「あ〜。暇だわ。」

ウエハラ、暇なら代わってくれ。

「おお、まじか!弁当の20円引きセールくらいうれしいにょ!」

田中、それほんとにうれしいのか?

「俺コンビニの弁当好きだったな。」

「夏祭りの日に弁当持参してたのってお前?」

「な、なぜ知っている?…お前どこ出身よ」

「歌内ってところ」

いや、知らんよ。

「ああ、あそこね。はいはい。」

お、こいつわか…

「有名じゃないところね。」

ひでえな。

「ひどいよぉ」


「お前ら同郷らしいしから聞くけど、どうやってこっちに着たんだよ。」

ああ、それ言います?サカタくん…

「俺等二人ともなんか死んだらしいにょ」

「いや、え?」

「わてはサウナ入ってたらなんかクラクラしてきて、その後1時間くらい入ってたら死んだにょ」

「そ、そうなんだ。それで語尾がにょになったんだな…」

関係ないだろ…

「そうだにょ」

そうなんだ(諦)


「俺ちっちゃい隕石に頭ぶち抜かれてさ」

「ウエハラ、お前死因かっこいいな」

サカタ、同意見だ。

「てか俺、なんで死んだんだ?」

「知らないのか?サカタ。」

「ああ、思い出した。俺学食の検食盗み食いして当たって死んだわ」

お前ら運悪すぎだろ。

「そういやランオウ。お前は?」

「ああ、俺は普通に芝刈り機にしばかれたよ。」

「「いや普通じゃないだろ」」

みんな大概だな…



田中の死因悲惨すぎるなー、もうちょいましなの考えとけば良かったなー、皆様ありがとうございました。

それでは!

               by.サカタ2

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― 新着の感想 ―
現実味が薄れフィクション感が高まり、異世界がより異世界してました
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