第2話 初回限定特典の結果
唐突にゲームをすることになった俺は早速キャラメイクをしようと、美紀から貰ったゲーム機を起動する。そして、リアファンを起動する。
VRは初めてなので少し緊張する。
「こんにちは、私はキャラメイクの手伝いをさせていただきます。第一天使のメルと申します。」
「!」
いきなり話しかけられたので、驚いてしまった。
「よろしくお願いします」
「ふふ、礼儀正しい人は好きですよ。それでは早速キャラメイクをしていきましょうか。」
「まずは種族を選んでいただきます。と行きたいところなのですが、ゲーム発売から1週間以内ですので初回限定特典がついてきます。簡単になっては困るという人もいらっしゃるみたいですので、断ることも可能です。どうなさいますか?」
目の前に『Yes or No』という選択肢が現れる。
もちろんこのために美紀が買っておいてくれていたので(俺の金だが)Yesを選ぶ。
「それではランダムに3つのスキルが選ばれます。」
何故か目の前にガチャがでてきた。
「あなたが回していただけますか?」
そういうことなら回してみよう。
ガラガラガラ…ポン
「結果が出ました。まず1つ目のスキルは………結婚です。」
………え?
「なんですかそのスキルは?」
「このスキルは名前の通り結婚することができます。しかし同じスキルを持っている人としか結婚出来ません。その代わりに結婚すれば、その2人が同じパーティーにいる場合、全ステータスが1.5倍になり、HP・MPの回復速度が3倍になり、また獲得経験値が5倍になるというかなりの恩恵があります」
同じスキルを持っているという条件さえ合えばかなりの良スキルという事なのか……美紀も出していると嬉しいんだが。
「2つ目のスキルは………全魔法適正です。普通は違う魔法属性を使う場合は今の属性を無くすかその属性の適性を持っていないといけません。しかしこのスキルがあれば最初から全ての属性の魔法が使えます」
なるほどつまり、普通の状態だと違う属性を使う場合いちいち変えなければならないが、これがあればそれを省けるということか。これもかなりの良スキルだな。
「3つ目は………ユニークスキルガチャ券です。おめでとうございます。この券は排出確率が0.01パーセントととても低かったので出してしまうとは驚きでした。」
「それは何なのでしょう?」
「これは一つだけしかないその名の通りユニークなスキルを手に入れることが出来るガチャ券となっております。もちろん今すぐ使われますよね?」
「もちろんです」
また目の前にガチャが現れた。だが前回は本体が白色だったが今回は金色である。
「それじゃあ回してください」
いいスキルが出ますように。
ガラガラガラ…………ポン
「結果は………魔王でした。」
………え?
「もう1回言って貰えますか?」
「魔王です」
やはりそうだった。
「それは悪役の…」
「あぁ申し訳ございません。そっちではなく魔法の王でございます」
oh…良かった。変なロールプレイはしたくなかったからな。
「効果はなんでしょう」
「ユニークスキルなだけあってなかなか強いですよ。
まず1つ目の効果は魔法威力(1+0.2×レベル)倍にします」
それはなかなか強いんじゃないだろうか。レベルが上がっていくの倍率も上がって行くのはかなり強い。
「2つ目の効果は消費MP10分の1です」
これは単純に強い。普通の人の10倍長く戦えるということだからな。
「最後に3つ目の効果は魔法創造です。」
魔法創造?
「それは自分の思い浮かべた魔法を作って打てるということでしょうか?」
「その通りです。ただし魔法創造で作った魔法はいつもよりも使用MPが多いです」
まあそのくらいなら全然問題ないだろう。