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怪文書  作者: フジ
5/34

第5話 大男

-とある街角の酒場にて-


 バァーン


大男が、酒場のドアを豪快に開けて入ってきた。


「おいおいおい、お前らどけやゴルァ!!」


周りの客たちが、忌々しいものを見る目でその大男を見ながら、そそくさと遠ざかっていった。


「ああ?なにシケたツラしてやがんだあ?そんなんじゃいつまでたっても俺には勝てんぞ?まあ、俺に勝てるやつなどこの先現れないだろうがな!がーっはっはっは!」


それに、大男の隣にいる背の低い痩せた猿のような顔をした小汚い男が肯定した。


「ギヒヒヒヒ、そうでゲスそうでゲス!なにせこのお方はこの町一番の力持ちでゲスからね!勝てるやつなんているわけがないでゲス!次期総長はこのお方に決まったも同然でゲス!」


しゅじんこう達は、酒場の端にある席から大男達を見ていた。


「おい、アイツは誰なんだ?」


しゅじんこうの問いに、先程知り合ったこの町に住む男は答えた。


「あの大男はこの町一番の力持ちで喧嘩っ早いやつだ。名前は小男。次期総長だとのウワサだ。あと、小男の横にいる背の低いやつが大男って名前で、小男の取り巻きらしい。正直、オレはアイツらのことは好かんな。」


「なるほど、あまり関わらない方がいいようd」


「ああ?なんだァ?俺たちがどうしたって?」


気づけば、しゅじんこう達のすぐそばに小男と大男が立っていた。


「オイオイオイ死んだわ俺たち」


「オイオイオイ!こりゃあ巷で有名なしゅじんこうとやらじゃないか!こんなところにいたとはな!」


しゅじんこう達は近頃このあたりで唐突に名をあげた冒険者として名が知れ渡っていた。当然ながら、小男もそれを知っていた。


「なんだろう、俺の名前呼ぶのやめてもらっていいですか?」


小男は言った。


「ああ?何言ってんだ?まあいい。ところでよお、しゅじんこうクンは自称神の子なんだって?あなたが神の子なら、この石がパンになるように、命じなさい。」


するとしゅじんこうは答えて言われた。


「人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばによる、と書いてある」


すると、小男に憑依していた悪魔は小男から離れ、小男に傷をつけずに去った。


ーーーTA NA KAによる福音書 第四章より引用


「くそ、何故だ何故わからないんだー!」


小男は大声で叫び店内に響き渡った。


「おい、しゅじんこう、俺様にこの問題を教えてくださいお願いします。」


しゅじんこうはあんぐり口をして

「ここはな、アケメネス朝っていってな、俺がな生まれたな、場所なんだな、な、な、わかるな。」


小男は

「おーーーーーー…、わかるぞ、見えるぞ!解ける、解ける問題が解けるぞー!感謝するぞしゅじんこう。」

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