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もしかして幼女?

「待て。ちょっと待ってくれ。オレがそちらに行ったら、現世のオレはどうなる?」


「消えてなくなるわ。チリも残さない。というか周りの人の記憶が改竄されて、貴方は存在しなかったことになる。だから、慌ててベッドの下の本を捨てなくても大丈夫よ」


「ああ、そうそう。この間、貴方が買ったゲーム機は持って来てくれるかしら。貴方の世界に転生しようなんて奇特な神様はいないのよ。だから貴方の世界の物って天界ではとても貴重」


「オレの世界は神なき世界ってわけだな。ああ、分かる気がする。でも。おい。待て。ゲーム機でいいのかよ? PCは?」


「どうせネットが繋がらないからスマホも無意味。オフラインで遊べるゲーム機が一番よ。ああ、カセットやゲームDVDなんかもお願い。電気はね。なんとかできるようになったの。発電機を持ち込んで水力発電よ」


 白く明るい渦巻のようなワープポイントがオレの部屋に現れた。ままよ。彼女に振られ厭世気分満々のオレは「どうせこの世(リアルワールド)に思い残すことなんてない」と即断してしまった。というか、神様、オレの弱点知ってるんだなぁ。あ、待てよ。もしかしてオレの趣味も嗜好もこの日のために神様が仕組んだってことか? ま、それはそれでよし。オレは女神様が周到に準備した蜘蛛の糸の呪縛に絡めとられてしまった。


 ということで18禁ではないのでココに詳細を記すことはできないが、オレは、女神様とHした。そもそも初めてだったので比較の対象はないのだが、AVやエロゲから想像していたソレとは全然違った。世のチェリーボーイ君、急に高飛車になるのは許してくれたまえ。いいかい。アレはあくまでフィクションの世界。現実は違うぞ。愛のあるHはとてもいい。


 さすがに疲れがドッと出た。眠りこけてしまったようだ。朝? 天界にも一日があるのかな?

「おはよう。愛しい人(マイ・プレシャス)


「ああ、おは。。。ええええええええええ」

 なんだ、この声は! 高くて微妙にハスキーに入るのわっ。よ・う・じょ?


「ああ、詳しく説明する暇がなくって。だってぇ〜。ア・ナ・タ激しいんだもの。クネクネ」


「アホ。擬態を言葉にすんじゃねぇぇ」


「あのね。そもそも。私、男の人って苦手なの。でもね。どうしても。どうしても一回はHする必要があった。だからアナタを選んだのよ。それにぃ〜男の心に幼女の体。その背徳感が萌えるわぁ〜」


「黙れ変態!」


「何よ。その言い方。淑女と呼びなさい!」


「じゃ。そもそも。稀有な魂というのは嘘か? オレが女みたいな容姿だから選んだと。なんてこった。百合に好かれる男。それがオレ様だぁぁぁぁ」


「まぁ、まぁ、運命の(ディスティニー)記憶(レコード)を維持できる魂はレアであることには違いないわ。でもRh-くらいの比率ではいるの。かつ女顔な男の組み合わせは稀有だったダケ」


「ま、いいか。ネカマプレイしてると思えば」

え、オレ受け入れてる?? なんで?


「ところで、オレは魔法で体を変えられたのか?」


「ああ、貴女の体ね。神が創った人形みたいな器の中に魂があるって感じ?」


「よく分からないが、だとすれば、オリジナルのオレの体はどうなったんだ?」


「その点はご心配なく。綺麗に処分しておいたわ。ちゃんと分別してから、素粒子レベルにバラバラになって天界に漂ってる」


「って、なんだと。じゃ、もう元には戻れない?」


「なにを言ってるのかしら。永遠を生きる私たちに肉体なんて無価値よ」


「いいこと。貴女が生まれた時、私には直感があった。この人だ! って。三十年間、私は貴女を見てきた、恋焦がれてきた。もう、死すら私たちを引き裂けない。だから、真の永劫の時の中、この手を離しはしない。決して」


 一回だけのHだったが神との契約は強い影響力をオレに及ぼしていた。二人の心は強く結びつき、双方が何を考え何を想うのかは白日の元に晒された。オレはずっと前からアストリアを愛していたと感じているし彼女の気持ちも同様だと理解した。のか、洗脳されたのは定かではない。

正月休みは今日で終わりです。なので明日からの投稿は遅い時間になるかと思われます。ここ3日でかなりストック貯めたのですが、まだ完結には至りません。おそらく文庫本2冊くらいのボリュームにはできると思います。


ということで、TS部分に入ります。いろいろなエロ漫画を研究したと言いましたが、本当はTS部分が詳細に描かれている方が面白いです。ですが、R−18にはしたくなかったのでサラリにしました。幼女!のシーンですが、アニメを観ていると声優さんの発声がハスキーに出る方が幼女らしく聞こえます。単純なソプラノだと男の子っぽくなってしまうと思います。


で、この女神様ですが、ある意味、私の理想の女性像です。「富める時も貧しき時も死が二人を別つまで……」が人の結婚式です。でも、神様が選ぶのは本当に永遠の伴侶。その愛ってメチャクチャ重いんじゃないかと。きっと神様はヤンデレで、そんな女性が大好きです。


というのは、男も女も私のこと「ほっておけば何とかするヤツ」とみなしていて、優しさを求められることはあっても、逆は経験がないです。だから「貴方のことが好きぃぃ。誰にも渡さない!」とか言ってナイフでお腹を刺してくれる人が私の理想の女性です。私は「なんじゃこりゃぁぁ」と言って幸せに死にます。時々こんな妄想してしまう私はマトモじゃないのでしょうか??

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[良い点] 3/39 ・キャー 作者さんマジヒロイン
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