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僕とキミの手が触れる時に何かが始まる、、、。

作者: 七瀬





春のそよ風を感じる、、、そんな今日、、、。

僕とキミは出会ってしまったんだ、、、!



僕の名前は 『渡辺 ミキオ』29歳で営業マンの仕事をしている。

そんな僕と出会ったキミの名前は 『敷島 しほ』22歳、僕の弟の

彼女として、僕たちは弟からキミを紹介されたのが初めての出会いだったね!





ある時、僕の弟が僕にこんな事を言ったんだよ、、、!


『なあ! 兄貴に、紹介したい女性ひとがいるんだけど? その子と会って

くれないかな?』

『あぁ、いいよ! まさか!? サトル、お前! 彼女でも出来たのか?』

『はぁ!? 気づくの遅いよ~兄貴!』

『でっ? どういう風に考えてるんだよ? その子と結婚は考えてるのか?』

『兄貴まで、親父みたいな事を言うなよ!』

『えぇ!? 親父と同じ事言ってたか! すまん! すまん!』

『まだ彼女とは付き合いだしたばかりだし、先の事は分かんないけど、、、?

でもいつか、この子と結婚出来たらいいなって思ってるよ!』

『ふーん? 案外、お前! その子の事、本気なんだな!』

『まあね! 今まで出会ってきた女の子とこの子は違うのが分かるから、、、!

ただ、付き合うだけの女の子じゃないよ!』

『そっか! サトルがそこまで言うなら! その子と会ってみるかな、、、!』

『あぁ! じゃ~来週の日曜日にでも、俺の彼女と会って、、、!』

『あぁ、分かったよ!』

『きっと、兄貴も俺の彼女気に入ると思うよ!』

『まあ~それは! 会ってみないと分からないがな~』

『アハハ~兄貴は必ず気に入るよ!』



僕はこうして、、、。

弟の彼女として、キミと会う事になったんだよ、、、!


『兄貴! 遅いよ~こっちこっち!』

『あぁ、ごめん! 遅くなって、、、。』

『俺の彼女の、、、。』

『敷島しほです! よろしくお願いします。』

『あぁ、僕はコイツの兄貴のミキオです、弟がいろいろとキミに迷惑を

かけてるんじゃないかと思って心配してたんだよ!』

『おい! 余計なこと言うなよ! 兄貴!』

『すまんすまん! そう怒るなってサトル!』

『二人は、仲がイイ兄弟なんですね!』

『まあね! 歳も離れてるし! 性格は違うけど、趣味は一緒だったり

するから、気が合うんだよね兄貴!』

『まあ、そうだな~! 何でも言い合える友達みたいな関係だよ!』

『いいな~二人を見てると? 凄く羨ましい!』

『えぇ!? どうして、、、?』

『私! 一人っ子だから、、、兄妹が欲しかったなって、、、!』

『じゃ! こんなんで良ければ、俺の兄貴の事を本当の兄貴と思って

いいよ! なあ、兄貴!』

『サトルの言う通りだよ! 僕で良ければ、しほちゃんのお兄ちゃん

になるよ!』

『本当にいいんですか?』

『あぁ! しほちゃんが良ければね!』

『嬉しい!』

『良かったな~しほ!』

『うん!』



僕たちは、こんな風に出会い3人で何処に行くにも何をするにも

一緒に行動を取ることが多くなったよね、、、!



『ねえ、ミキオお兄ちゃん?』

『ううん? 何、しほ!』

『今日は、サトルが、仕事で来れないって、、、! 二人で仕事帰りに

いつもの居酒屋で飲まない、、、?』

『あぁ、いいよ! じゃ~仕事が終わっていつもの時間に何時もの居酒屋で!』

『うん!』




僕とキミは、弟のサトルがいなくても、二人で会う事も増えていった。

サトルも、しほが僕と会うのなら、、、?


何にも心配していないと言って、、、!

僕としほの二人で会う事も認めてくれている。


『ごめんね! 少し遅くなっちゃった!』

『別にいいよ~! 10分ぐらい遅れたからって、気にするなって、、、!』

『やっぱり、お兄ちゃんって! 優しいんだね!』

『そんな事ないよ~!』

『あのね、お兄ちゃん! 今日は、サトルの事で話があってお兄ちゃん

に聞いてほしくてきたのよ!』

『えぇ!? そんなに真面目な顔して、なんなの、、、?』

『実は、、、?』

『・・・ううん、』




しほの話によると、サトルには他に好きな女性がいるようで、、、?


直接、サトルに確かめた訳でもないし、、、!

最近、家に帰って来るのも遅い、携帯電話に見知らぬ女性の名前が

あったり、以前サトルが着ていったスーツに長い髪が1本付いていた

とか、女性がつける香水の匂いがほんのりと匂ったらしい...。



『これって? どう思う? お兄ちゃん、やっぱり、“浮気”だよね!』

『・・・うーん? それだけじゃ分からないな~!』

『いーえ! これは! 絶対に浮気だから!!!』

『しほ、 もっとサトルの事を信じてやってくれよ!』

『お兄ちゃんは、、、? どっちの味方なのよ!』

『えぇ!?』

『私の味方だよね!』

『・・・あぁ、ううん。』



僕はこの時、、、。

思ってはいけない事を、、、頭の中で想っていたんだ、、、!


【サトルが他の女性と浮気していたら、、、? しほは、僕の方を見て

くれるんじゃないか】って、、、。



僕の知らないうちに、僕は、、、?

しほの事を、好きになっていた事にビックリしてたんだ、、、!




それは、、、?

【しほにも僕と同じ気持ちがあったみたいだけど、、、。】


・・・でも、サトルを裏切ることは、、、!

僕たちには出来なかった、、、!




そのうち、サトルの【浮気疑惑】もしほの勘違いと分かって...。

僕たちは、また同じようにいつもの仲がイイ3人のフリを、、、。

僕としほは、そう演じていたんだ、、、!


この事は、、、?

サトルだけが知らない。


ベンチに3人で繋ぐ手は、、、?

しほと弟。

僕としほの手がそれぞれ繋がれていた。



『僕としほの関係は、内緒の関係だ! 決して誰にもバレたはいけない!』




最後までお読みいただきありがとうございます。

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