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蜥蜴狩り  作者: 惹玖恍佑
64/67

64、二月十一日、午後三時七分。

都心から車で二十分の距離にある国際空港では、大雪のために欠航した便の振り替えを待って、多くの乗客がロビーに寝泊まりを続けている。


雪が晴れてから二日も経過しているのに、航空会社は飛行機の出発を待つ客のためのホテルの部屋さえ取れずにいる。通信もまた遮断されており、空室があるのか無いのかは、直にホテルへ出向いて確かめる以外に方法がまったくない。


まるで中世の伝令のように、ホテル側と航空会社とのあいだで走り回る職員が往復しあい、乗客の要請に応えるため、ようやく連絡網が築かれつつある。

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