表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
蜥蜴狩り  作者: 惹玖恍佑
53/67

53、二月九日、午前八時五十四分。 第二変電所地下ケーブル坑内。

落下の途中には、またクリータスが現れてジャグスに言った。


「君はさらに命の不思議を見ることになる」


もう見たさ。もう充分、堪能したさ、と夢見心地で答えようとしてジャグスは張り巡らされたケーブルの一本に胸から激突し、ひっくり返りながら更に落ちた。肋骨の折れる音がして呼吸が苦しくなり、助けてくれ!と叫ぼうとしたとき、無様に、つぶれたヒキガエルのように床に着地した。縦坑の本来の底部だった。


振り向くと血まみれのラルジャンが頭の銃の照準を合わせて立っていた。二基だけが動いているのが確認できた。「あの程度で気絶しかけたか。おまえの実力はそんなものか?」


ルガーはどこかへ消えている。


「へへへ…」ジャグスは笑ってみようとした。いま味わっているのは恐怖だろうか? さっきまでの楽しさとは違う。極限の恐怖が誰かを笑わせるというのなら、いまの自分はそれではないか? この男には勝てない。そう思うが早いか、ジャグスは飛び上がり、ラルジャンの背丈を超えて姿を消そうと試みた。


だが、ラルジャンのほうが早かった。


消えようとする長い尾をつかまれて、思いきり床に叩きつけられた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=84228876&si
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ