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蜥蜴狩り  作者: 惹玖恍佑
17/67

17、二月九日、午前六時五十四分。 港区中央通り地下ケーブル坑内。 ジャグス。

光子弾の速射は、むろん予測できることだった。


官房副長官も移民省長官も、警備員たちも、四肢を寸断されて死んでいる。


ジャグスには、自分がそうした被害者たちの二の舞を演ずる気はさらさらなかった。これは恐怖による臆病さとは違う。生物なら当然持っている自己保存の本能であり、危険を回避して任務を完遂することは、役割であると同時に、自分の自由意思でもある。意思により身の危険を避けて任務に当たることが確実であるため、第七課はロボットよりも生体を作ることを望むのだ。


速射は一瞬のちだった。


爆撃音のようなこだまと共に、まばゆいばかりの光の煌めきが次々と巻き起こり、坑内を太陽のように明るく照らした。数百発の光子弾は壁と言わず天井と言わず辺りを破壊し、何本ものケーブルは、光の銃弾に当たって激しくうねりながら床にどおと投げ出された。ジャグスの反応が〇.〇一秒でも遅れていたら、無数の照射に当たって死んでいた。


すんでのところでジャグスは光の乱射をかいくぐり、目をつけていた別の横穴へ飛び込んだ。


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