プロローグ
頑張ります‼
『魔神』それは魔法、魔術、魔言、その他余多の摩訶不思議な術を全てを統べる神であり、武神、技神と共に世界の基礎を創りし神である。神々は人々に「神の恩恵」という非現実的なモノであり、かつ人々がこれまでに出来なかったことを出来るようにしてくれるモノである。
夜、この街の命とも言えるモノが集まる260階建ての高層ビル
『御影tower』の最上階より上、屋上に1人の男がいた。
黒色のコートに黒革のパンツ、黒のシャツに黒い手袋。痩せ細った青白い顔に獲物を見るようなギラギラとした紅い眼をしていた。彼の目の前には警備服に身を包んだ男たちが10人ほどいた。
「もうここから逃げられないぞ‼邪神の配下である殺人神の恩恵を受けた者、白峰空白‼さぁ大人しく投降しろ‼」
すると男...白峰空白は笑った。
「ハッ、たかが警備神の恩恵を受けただけの下っ端が。死ぬぞ?」
「街の人々を守る!その思いが強い故に我らは警備神様の恩恵を受けた‼そのような脅しが我らに通じると思うか!」
「その言葉、嘘ではないな」
白峰が動いた。目にも止まらぬ速さで動いた。警備員達は全員、白峰が動いた瞬間を見ることはおろか気づくことすら出来なかった。白峰が一瞬で彼らの間を通りすぎた。そして白峰が振り返ると目の前には血だらけで死んでいる警備員達の姿があった。
「警備神の恩恵を受けた者は強い。だが『第一の恩恵』しか受けていない者に私は倒せない」
白峰がそういった瞬間、彼の下に魔方陣が現れ、魔方陣が下から彼の体を通ると通ったところから彼の姿が消えていった。
俺はただ今登校中である。最近、誰かに見られているような気がするので姉に相談してみると、「自意識過剰?」と返されたので今は誰にも言ってはいない。もうこの視線にも慣れてきたので気にしないようにしているがやはり気になるものは気になる。このまま学校に登校して寝ていたがまだ視線を感じるので寝れなかった。そして授業が始まる。そして昼休み。朝寝れなかった分を寝ようとしていると、校内放送が来た。
「2年A組浅賀優、2年A組浅賀優、至急校長室に来てください。至急校長室に来てください。」
えっ俺?俺なの?何で?周りにいた奴らの視線が俺に集まる。いや、俺何もしてないし。と逃げるように校長室に向かった。
「失礼します」
といってノックも忘れて中に入った。中には校長先生とスーツに身を包んだ男がいた。
どうか次の話も見てください‼