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水滸伝獣魔戦記  作者: 神 小龍
外伝
29/42

群龍交舞(前編)

 「龍にる将軍」と呼ばれる男がいた。

 騎士の家に生まれた彼は、何も疑う事なく騎士たる道を選んだ。

 槍を携え、馬を駆り、幾多の戦場で勇名を轟かせた。

 長じて彼は、家と騎士団長の職を継ぎ、嫡子にも恵まれた。だが、子未だ幼き内に妻を失った。

 失意の彼を慰めたのは、ハーフエルフの歌姫だった。やがて二人は情を通じ、女子を授かる。

 しかし歌姫は身分の差をおもんぱかり、彼の前から姿を消した。娘を彼の下に残して。

 再び愛する者に去られた彼は、その形見のように息子と娘を慈しみ、育んだ。

 やがて二人が「龍」となって天地を揺るがすとはこの時、彼は夢想だにしていない


 熊が、吠えた。

 立ち上がって両の前肢を上げ、威嚇する。まだ若い熊だ。さほど大きくはない。

 その巨眼が睨む先に、一人の少女がいた。

 年の頃なら十四、五だろうか、長い黒髪に銀の瞳の、端麗な顔貌の少女である。

 しかし彼女は怯える風もなく、鋭い銀の光を若熊に叩き返していた。その額には星形のアザが覗き、手には朱塗りの柄の槍――左右に刃の大きく迫り出した刃槍コルセスカ――が穂先を熊に向けてしっかりと握られている。

 まるでその場に縫い付けられたかのように、熊は一歩も動こうとしなかった。少女が熊を眼光で威圧するなど、およそあり得る光景ではない。

 彼女のやや後ろに、もう一人の人影がある。涼し気な顔立ちの青年だが、青い瞳の眼光が不釣り合いに険しい。よく日に焼けた浅黒い肌、伸ばした黒髪もどこか無造作な印象を与える。年は二十の坂を越えたばかりだろうか、引き締まった体躯は手練の風格を漂わせ、彼女とは異なる形の刃槍が違和感なく収まっている。

 青年が口を開く。

「そうだ。野生の獣と相対したら、絶対に視線を外すな。獣は眼光で敵の気力を量る。気力の高い相手には決して手出しはしない」

「はい!」

 少女が応えた。視線は一瞬たりとも逸らさない。

 対峙て少女を見据える熊の両目に、様々な色が透けて見える。敵意、驚異、当惑、逡巡しゅんじゅん――

 その瞬間。

「いやぁーーっ!!」

 瞳に苛烈な光を躍らせて、彼女は叫び、突進した。

 間髪を入れず、槍を繰り出す。

 不意を付かれた――と表現するしかないほど鮮やかに――熊の脇腹に、刃槍が食い込んだ。

 血潮が飛び散る。

 痛みに猛り吠え、若熊は懐に飛び込んだ敵を引き裂こうと腕を振り下ろす。

 しかし、その腕からはもう力強さは失われていた。

 鋭い爪の付いた掌が空しく空を切り、若熊は長声一つ残して後ろにどう、と倒れた。

 二度、三度痙攣していたが、それもすぐに静かになった。

 僅か一槍。その一槍が熊のあばらの間を狙い違わず通り、心臓を貫いていた。

「やったな、シロン!」

 肩の上にかざした槍を下ろし、青年が声を弾ませた。もし少女が熊を仕留め損なった時には槍を投げて救うつもりだったのだろうが、それも要らぬ心配だったようだ。 声を聞いて、それまで強張っていた少女の全身から力が抜けた。彫像のような堅い表情に、にわかに血色が戻る。

「兄上!」

 シロンと呼ばれた少女は、喜色を満面にたたえて、兄である青年の下へ駆け寄った。生まれて初めて、自分より大きな獲物を仕留めたのだ。

 戦い方を教えたのは、十歳年の離れた兄ガイザである。確かに教えた。熊の急所は肋三枚の下の心臓である、と。だが、知っているのと実行するのとでは、難度に天地の開きがある。それを一度目でやってのけるとは……彼ですら驚く妹の初陣であった。

 事の起こりは、近くの山に熊が出て里の者が難儀している、と言う訴えから始まった。普通、熊は自らは人間に近付かないものだが、こいつは若いのか怖い者知らずにも人間の領域に入り込み、脅し、徘徊はいかいしていた。このままではいずれ被害が出る。そこでこの兄妹が、熊退治を買って出たのである。

 情報を集め、行動範囲を調べ、事前に綿密な計画を立てての退治行は、こうして呆気なく終了した。

「シロン、これは兵法にも通じる話だ。まず明確な目的を持つこと。目的の達成に必要な準備を怠らぬこと。そして目的を達成したら欲張らず退くこと。解るな?」

「はい、兄上!」

 兄の説くところを、シロンは真摯に胸に刻み込んでいた。


 ガイザとシロンは、関中(かんちゅう)トレヤケープの騎士団長マロル=チオユンの子である。但し母が違う。歳も十歳離れている。

 しかし二人は仲が良かった。

 既に亡いと言え正妻の子で嫡男であるガイザは、余所よそで生まれた「妹」シロンを受け入れ、可愛がった。

 シロンが活発で体を動かすのが好きと見ると、兄は試みに武芸を彼女に教えた。そこで彼女は、兄も驚くような飲み込みの速さを見せた。

 面白くなったガイザは、父と二人で兵法も教え込んだが、この方面でも彼女は才を示した。

「男であったなら、何の掣肘せいちゅうもなく才能を活かせたものを」

 父マロルは何度もこう言って、嘆息混じりに娘を自慢するのだった。

 ガイザも内心、妹の天性に微かな嫉妬を覚えつつも、兄として妹に負けてなるかと常に己を切磋琢磨した。気付けばいつしか、二人は近隣に当たる者なき強者兄妹として大いに勇名を博していた。

 彼にとってシロンは“鍛え甲斐のある弟子”で、且つ“己を高らしむる好敵手”だった。そして彼女は、ガイザを「兄」とも「師」とも慕っていた。

 二人の結び付きは、単に「兄妹」と言う以上のものであった。

「……しかし、これは思ったより大きかったな」

 ガイザは笑って、熊を運ぶ人手を呼びに行った。

 この夜、兄妹は父マロルと共に熊鍋に舌鼓を打った。その味はシロンにとって忘れられないものとなった。


「兄上、行きます!」

 いつものように、この日も二人の稽古が始まった。

 二人が操るのは家伝の槍法――長く騎士の家柄であったチオユン家が数多の経験を踏まえて編み出した、馬上と地上の双方の闘いに対応した実戦的なものである。その独特の運槍法の故、彼等は直槍スピアでなく刃槍を用いるのであるが、ここでは二人とも穂先のない練習用の木槍を使っていた。

 打ち合っては離れ、離れては打つ。

 遠目より攻め、近くでは防ぐ。

 主にシロンが打ち、ガイザはそれを払っては彼女に指導を与えている。

 それが何度となく繰り返され、そろそろ上がろうかと言う時だった。

「よし、次が最後の一本だ!」

「はい!」

 シロンが踏み込み、同時に槍を繰り出す。

 軽く払うガイザ。

 だが払われるのを予期していたように、彼女の槍は円を描き、石突が彼の足元を狙う。跳躍して避ける。

 流れるように彼女の攻撃は続く。その一々を最小動作で躱すガイザは、妹の長足の進歩にいつもながら驚嘆を隠し得ないのだが、

(……しかし今日は、いつにも増して……?)

 あの熊を仕留めた日以来、彼女の槍がどこかしら苛烈さを帯びてきているように、ガイザは感じていた。確たる根拠はないのだが、日々槍を合わせている中でそう感じたのである。

 打ち合いの中で、彼は妹の顔を覗き込んだ。

 銀の瞳がきらめいている。だが、その瞳に躍る光に、彼は全身が総毛立つのを知覚した。

 次の一撃が来る。彼は全力でこれを払った。

 槍同士がち合う。

 次の瞬間、ガイザの槍が砕けた。

 飛び散った破片の一つが、彼の顔を直撃する。

「くっ!!」

 押し殺したような声を上げ、彼はその場にうずくまった。

 ハッと我に返るシロン。

「兄上!?」

 信じられない光景だった。顔を押さえて蹲る兄。その手の間から鮮血が溢れ、唇からは苦痛に耐える響きが漏れ聞こえてくる。

「兄上、あにうえー!」

 彼女は兄に取りすがり、大声で家人を呼んだ。

 家人もこの有様ありさまに仰天し、医者だ何だと右往左往する大騒乱になるのである。

 が、運悪く破片は彼の左目を直撃しており、再びその目が戻る事はないであろう、と医者の宣告がなされると、一転して騎士家は重苦しい静寂に包まれたのであった。


 気が付くと、彼は寝台の上に横たえられていた。

 恐る恐る、目を開く。

 世界が狭い。以前の半分程しか目に映らない。その世界に、見慣れた黒髪が飛び込んで来た。

「兄上!?」

 妹の表情がぱっと輝く。しかし裏腹に、銀の瞳は急速に潤んできた。

「ごめんなさい兄上、ごめんなさい……」

 床に膝を着き、寝台に縋って泣き出すシロン。ガイザはその時、自分の光の半ばが失われた事を知った。ゆるりと半身を起こし、妹の頭を優しく撫でる。

「お前の所為せいじゃない。ただ、運が悪かったんだ……」

 彼女は顔を上げた。涙に濡れたその瞳には、後悔と自責の念が色濃く浮かんでいる。彼は妹に掛けるべき言葉を即座に見い出せなかった。

「……済まない。少し、一人にしてくれないか……」

 躊躇ためらいがちにシロンは寝台を離れ、兄の部屋を出た。

 扉が閉まると、その向こうから廊下を駆け出す足音が小さく響いた。

 彼女は兄の光を奪った自分を責めて、狂ったように泣き、悲しむだろう。それが解っていながら、彼女を慰める事が出来ない己が腹立たしく、彼は頭を抱えた。

(何故、俺はあの時……!)

 忌まわしい事故の記憶を紐解く。あの瞬間、彼女の槍を全力で払った時、手にした木槍は砕け、彼の光を半分奪った。己の実力なら、そんな力を入れなくとも躱し得た筈であるのに。何故……

 そう、彼女の目を見た時だ。その瞳に躍る銀の光が、強烈な戦意を感じさせながら、そこに彼女の意志を見出せなかった。彼女の心の遙か奥から、何か人ならざるものが、その欲するままに彼女を死と破壊の荒野へいざなっているかのような――

 らちもない想像と思いながら、その目を見た時、実は彼は恐怖した。

 決して認めたくなかったが、彼は妹に恐怖したのだ。その恐怖が要らざる力を呼び、このような結果を招いた。

 彼には妹を責める気持ちは微塵もなかった。むしろ、一瞬の怖気に怯んだ自分の“弱さ”をこそ恥じていた。そして、その慚愧ざんきを妹にだけは知られたくなかったのだ。


 起き上がれるようになると、彼はさっさと床を離れた。まだ治り切っていない傷に障るから、と努めて安静にはしていたが、それも傷口が完全に塞がるまでの話だった。

 その間、シロンは連日、甲斐甲斐しく兄の世話を焼いた。何が彼女を突き動かしているのか、兄は正確に洞察していたが、敢えて彼女の好きにさせた。それで少しでも気が晴れてくれれば良い、と。

 鈍っていた身体を取り戻したい、と武術の鍛錬を再開しようとした時も、彼女は進んで相手役を買って出た。

 だが、久し振りの打ち合いはぎこちないものだった。病後の兄に身体の切れがないのは致し方ないが、妹の動きもどこかしら制動が掛かっているように見えた。片目となった兄をかばう以上に、見えない鎖が彼女を縛り付けているような。

 もう、無邪気に自分を慕い、自分の後を息急いきせき切って追い掛けて来る妹ではなくなった。彼はそう思い知らされた。

 妹だけではない。あの日から、家中の雰囲気もどこか重いものがある。嫡男の不幸は、父にも大きな衝撃を与えたようだった。その事でシロンを責めるような父ではなかったが、父が自分に対しやや過剰な気遣いをしていると感じる事は、彼の感性に小さなささくれを生んでいた。

「……兄上?」

 いきなり黙りこくった兄の顔を、心配そうに覗き込むシロン。

「……あ、あぁ」

 ふと我に返った。真っ直ぐに妹の顔を見つめる。

「シロン」

「はい」

「確かに俺は片目になった。でも、父の跡を継ぎ騎士団長になる事を諦めはしない。たとえ世界の半分が見えなくても、誰にも負けたくはないんだ」

「……兄上」

「その為には、片目の死角を弱点としないよう、今まで以上に厳しく鍛え上げるしかない。シロン、手伝ってくれるか?」

「はい、兄上!!」

 渾身の力を込めて、シロンは頷いた。彼女は、己の不遇を内に抱えて沈み込んでいる兄を見るのが辛かった。兄は彼女を決して責めたりしなかったが、彼女は自分自身をさいなんだ。その兄が、あくまで高みを目指すかつての輝かしい姿勢を取り戻した事が、何よりも嬉しかった。私はこれからずっと、失わせた兄の左目を務める。誰に言われるでもなく、彼女はそう心に誓っていたのだ。

 それからの二人の鍛錬は、以前にも増して熱を帯びたものになった。兄は失ったものを取り戻すため、妹は失わせたものを償い補うため。

 二人を結ぶ絆は、あの日からより堅固になった――彼女はそう信じていた。

 だが。

 その一年後、兄の姿は彼女の前から消えた……。


 そして、彼女は兄を捜す旅に出た。

 失跡直後は、兄の心の内が判らない苛立ちとその根本にある自責の念から己を呪うかのように泣き荒れた彼女だったが、一頻ひとしきり泣いた後は早くも自らの成すべき事を見出したようだった。

 兄の手掛かりを追い、探して連れ戻して来ると一大決心をした彼女に、父は最初難色を示した。幾ら武芸の腕ではそこらの男に引けを取らないとは言ってもまだうら若き、少女の歳をやっと出たような女性である。一人で旅をさせるには遠近おちこちに余りに危険が多過ぎる。嫡男を失い、さらに愛娘にまで何かあっては……そう考えたのも当然の事であった。

 しかし娘の決意は固く、禁じても勝手に出て行きかねない。そう見て取った父は、遂に条件付きで娘の希望を許した。まず半年と日限を切り、それまでに一度は家に帰る事。次に旅の範囲は関中の内に留め、それを越えるようならやはり家に戻って報告する事。そして、一人旅を避けてなるべく早く同行者を見付ける事。

 シロンはこの言い付けを守り、出発間もなく隣の街で旅の女性戦士と親しくなり、彼女の同行を得る事が出来た。

「旅の連れ合いを探してるのかい? あたしでよければ、一緒に行ってもいいよ」

 彼女は名をトーラ=ウィリスと言い、傭兵経歴もある手練の戦士だった。シロンと歳もほど近く、それでいて旅の経験も豊かで、彼女の同道はシロンにとって初めて接する世界を教導するのに大いに力となった。

「……ふぅん、兄さんを捜しているのかい。それなら、まず近辺で情報を拾い集めてみたら?」

 シロンもそのぐらいの事は考えていた。トレヤケープの街を出る前、彼女は兄の消息に関する情報を可能な限り訊き出している。その中で複数の声として「ガイザは山賊共に連れ去られていった」と言うものがあった。

「兄上が山賊如きに後れを取る筈がない」

 シロンは頭からこの情報を否定していたが、トーラはそんな彼女に首を傾げて見せた。

「山賊共が本当に怖いのは、集団で掛かってきた時よ。兄さんがどれほど強くても、絶対とは言い切れないわ」

 一対一ならまず負けないような猛者もさが、山賊集団に数で総掛かりに掛かられて討ち取られる場面を、彼女は何度か見ていた。一心に兄を思うシロンの前では、そんな最悪の仮定を口に出したりはしなかったが。

「山賊の動向も訊き出してみましょう。ひょっとしたら、兄さんの足跡を辿る手掛かりになるかも知れないわよ」

 シロンはまだ納得行かない風であったが、ここは自分より人生経験豊かなトーラに従う事にした。

 共に旅する中、時に二人は互いの身の上等も語り合ったりもした。トーラは言う。

「あたしの母は旅芸人一座の花形で、父は一座の護衛役の戦士だった。あたしが生まれた時、両親は一座から離れたんだけどね。母はそれからすぐに亡くなって、父はあたしを育てるのに傭兵稼業で食いつないでいたのよ」

「少し大きくなったら、あたしも父と一緒にいろんな土地を廻るようになったわ。父の仲間の荒くれ達と一緒の生活は、それなりに楽しかったわよ。その時に、彼らには気紛きまぐれ半分だっただろうけど、剣とかを教えてもらったのが、今とても役立ってるわ」

「あたしが十六の年、父は戦いの中で死んだ。あたしに残されたのは、あたし自身だけになっちゃった。最初は父の同朋にくっついて傭兵稼業に加わったりしたけど、父があたしのためにって、お金を残してくれていたことを知ったとき、これからは自分のために生きていこう、そう思ったんだ。父があたしに何を望んでいたのかは、遂に判らないんだけどね」

 こうして旅を続ける事一月余り、彼女達はトレヤケープを北に出て、アハトプリンツの街に達していた。

 ここより西には関中を他と分かつ山塊さんかいが連なり、タカオ或いはヴォルケネーメンと言った山賊の蟠踞ばんきょする山々が点在するのだ。

「ここから西に行くと、クラインザンクト関を越えて中山ちゅうざんに入る。東に行けば帝都ていと、北にはブラオプラウムやハンノーの街がある。どっちに行く?」

 シロンは考えた。父との約束で、関中を出る時は一度父の下に戻らなくてはならないが、まだ関中すら十分に廻っていないのに他の地方に出るのは如何いかがであろうか。となると、東か北か。

「北に行きましょう」

 帝都よりも地方の街の方が兄の行き場所として相応ふさわしいように思えての判断だった。

 二人はブラオプラウムから西に向きを変え、メニラブの町へ向かった。町中で酒場や宿屋など、人の立ち寄りそうな所を当たっては兄ガイザの消息を訊いて廻ったシロンだったが、めぼしい話には遂に当たらなかった。

 メニラブの奥には山賊の一大拠点であるヴォルケネーメン、ファルケンネスト、ウトウの三山が鎮座している。

「同じ毛色の旅烏たびがらすの行き先は、緑林りょくりんがよく知っているものよ」

 と言うトーラの提案により、二人は山賊の領域にも情報収集に足を運んでみる事にした。だが、この判断が後に一つの惨劇に繋がる。

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