川で遊んだ時の話
この章の最初に駿の事を話しておこう。
駿は親友というわけではないが、とても仲良くいつも遊んでいた、友達だ、幼稚園時代から同じクラスでいつも一緒にいた腐れ縁だった。駿は一人っ子で裕福でも貧乏でもない一般家庭に育っていた。
クラスで一番足が早く、リーダータイプだったため皆に人気があった。
祖父の葬式による忌引から明けた私はいつも通り、クラスに入った、すると、駿が先日あった事を皆に言いふらしていた。
道の真ん中で倒れるように眠り始めた事、変な事を言ったこと、おかげに、学校の先生や近所の人にまでからかわれた。友達たちからは
「もう寝るなよ」とか人気漫画から「眠りの小五郎」などと呼ばれたが、
私本来の性格が天然ボケだったためか、何をしでかすかわからない危険性があったためか、その事ではからかわれなくなった。
私の小学生時代は能天気なもので、家に不幸があろうと一日経てば全てを忘れ友達と遊びに行くのであった。
小学生の遊びと言えば、サッカー、鉄棒、ジャングルジム…何をやっても面白かった、
特に当時、秘密基地づくりや探検ごっこが流行っていたため、例外なく私と駿も一緒に探検ごっこをしていた。
学校の裏には誰も近づかない、理由は確かだ、校舎の影になっていて暗くジメジメしていて、苔と一本の柳の木と八重桜が妙な雰囲気を醸し出していて、とても不気味だったため、私と駿は好奇心の塊の様な性格をしていたので探検せずにはいられなかった。
そこには何も無かったが雰囲気だけは確かで、毎日毎日探検した。
ある日のことである、誰も近づかない筈の学校の裏に丁度小学生学校1人入るくらいの穴が空いていた、昨日もこの場所を訪れたが、こんな穴など無かったし、誰かがこの場所に来た気配も無かったが、何故かぽっかり空いたこの穴が気になっていた。
駿「中に何か入ってるんじゃない?」
私「見た感じ何もないよ?この棒でも刺してみる?」
棒を入れた感覚では何も無かったが、
駿がいじれったくなったのか石やら棒やらやたら突っ込んだ、そして最後に10㌔はあるのではないかと思うほど大きな石を投下した、
その時私は妙な物が見えた。
黒い雲のような物が駿の口や鼻に入っていった。
私「駿、いま何か吸い込まなかったか?変なもの見えたぞ」
駿「またそんな事を言ってるのかたまに変な事を言うよな、お前って、でも本当に何も吸い込まなかったから気にするな、それよりもっと奥の方に行ってみようぜ」
私は気にはなっていたが、一緒に遊ぶ事を続行した、
あれから駿が異様に気になった、あの黒い雲の様なものは何だろう、それより駿に異常はないかと…
しかし杞憂だった。
あれから2週間が立っていた、季節は夏になり夏休みに入っていた。
田舎暮らしのためか夏になると川で遊ぶのが定番だった。
山梨県都留市十日市場、平成の名水100選にも選ばれる清流として有名な場所だった、夏でも水が冷たく、凍えてしまうほどだった、
私は駿と魚釣りに夢中になっていたが、思いの外釣れないので飽きてきていた、
すると駿の顔の近くに黒いビー玉くらいの少し小さい黒い玉が現れた、これは何かが起こる、そう予感した。
駿「おーい、おきろー何寝てんだよ
この先300mくらい先に飛び込みスポットがあるらしいんだ、行こうぜ」
何か嫌な予感がした、2週間前の黒い雲、さっきの黒い玉
何かが起こる急いで駿を追いかけた。
足の早い駿とは違い私は足が遅かった…
私「待って、飛び込まないで」
こちらに気を取られた駿は足を滑らせて予期せぬ形で飛び込んでしまった、
瞬間、水面が赤く染まった、岩で足を切ったらしい、
その場で溺れ始めた私は流される駿を必死に追った、下流まで流された駿の手を掴んだ時だんだんと駿の温もりが消えていくのを感じた
誰か、誰かー
人を呼んだがここは山の中、人なんている訳がない
私は
動かなくなった友達を抱えとぼとぼと歩き始めた…
私が声をかけなければ駿は無事だったかもしれない、そう思うととても辛かった。
下流でバーベキューをしている人を見つけ今まであった事を全て話した。
その後私は…心を閉ざした…
駿は、病院に運ばれたが、既に息を引き取っていた。
駿の両親は泣き崩れ、子どもの様に泣きじゃくっていた。
私は事件の重要参考人として警察署で事情聴取を受けていた。
と同時に駿の両親のところにも行き、川であったことを話した。
もちろん黒い玉のことは言っていない、信じて貰えないことは分かっていたから
あの時声をかけなければ…
あの黒い声をかけなければ…
何度も何度も小さな声でつぶやいた。
何度も何度も後悔した。その度に自分の腕の中で温もりがなくなっていく駿を思い出した。
悪夢のように繰り返し
ポジティブ思考でとにかく明るくバカだった私の性格は明るく振る舞ってはいるもののどこか影のある
ネガティブな人間になっていた
警察による調査が終わり復学することになった。
私の様子を見て心配したのか、いろいろ声をかけられた…
しかし、私にはその声は全く届かなかった。
内容も覚えていない。
ただ、わざと冷酷な言葉をかけて遠ざけた。
何も信じなくなっていた。
ただ、なんとなく
人と仲良くなるとその近くの人、またはその人が死んでしまうんじゃないかと思った。
根拠は無かった。
でもあえてそうした、
そうして
割と時間が立たないうちに私の友達は誰もいなくなった。
その後、それは私の前に現れては、
死を予見していく…
親しい間の人間には現れなかったが、
街中でたまに見かけるのであった…
その黒い玉は黒いモヤの様な状態の時もあれば…小さな丸い玉が無数にその人の周りを覆っている時もあった。
共通している事は黒い事だけで、だんだん形を変えていくことや、大きさが変化することもあった。
ビー玉くらいの時もあれば…ボーリングの玉くらいの時もあり…その時その時で形が違い…それが現れてからその人が亡くなるまでの時間も3日から一ヶ月とバラバラだった。
ある日、私は予防接種の為に病院を訪れた…
黒い影はそこらじゅうにあった…
多分だけど…死んでも黒い影はしばらくとどまっているのだろう…さすがに病院と言えども
黒い影の量が多すぎる…そんな気がした…
無数に現れた黒い玉に怯えながら、
病院の中をゆっくり歩いていく、ふと窓の外に視線をそらす…
今にも雨が降りそうだ…
黒い玉を避けながら、怯えた様子を見かねて看護師が声をかけてきた。
「大丈夫?顔色悪いけど、今日は注射やめておく?」
「大丈夫です…注射してください」私は続けた
精神的にアレを見ると、辛い思い出や、きっとこのあと誰かが亡くなる。
そう思うと…辛いものがあった。
そうこうしてる間に予防接種が始まった。
私は血管が人より細いらしくゴムで腕を縛られても血管が浮き出て来ない…
看護師さんが何回もアルコールを塗って針をさしてを繰り返した…
ついてない…
私は人よりも何回も痛い想いをしなきゃならないのだから…
注射が終わって受付で待機している時、黒い玉を避けながら歩いていると突然、老人が話しかけてきた…
「君…黒様が見えているのか…」
「かわいそうになぁ…まだ若いのに黒様に魅入られているとは」
黒様ってなんですか…?
そう尋ねると
もうすぐなくなる人の前に現れる影…あんた長生きできないよ…
それが見える人は周りが不幸になったあと自分が
とても怖い思いをして亡くなるのさ
黒様は、見える人が好きでな、黒様は普段人からは認識されないから見える人がいると近寄ってくるんだ・・・・
普通の人でも死ぬ直前に、黒い影やら靄のような形え見えることがあるというが…それは黒様のことだねぇ…
見えてしまったら最期
神社でお祓いを受けようが何しようが変わらない。
黒様はこの世の理…必ず起る事象のようなものさ
なぜ・・・私が見えているとわかったんですか?
私は尋ねた。
長生き出来ないと言われたが、不思議と受け入れられてなぜか納得し、もやもやが晴れたような気がした…
昔、友人が魅入られてな・・当時は若かったが、村の伝承で黒いものが見える人には近づくなと言われていた
だからその友人は見えることを内緒にしていた
見えていることを内緒で教えてくれたんだが…私はなにも信じなかったんだ…
そんな伝承は昔はどこにでもあって
妖し者、近づいてはならぬ場所、狐憑きの家系など…
中でも狐憑きの家系の者は実際に村にいて疎まれていたんだが…
水を怖がり、油揚げを貪り食べる
実際見たときは怖かった…
そんな話を両親にした時ふと友人が黒物が見えてると…口を滑らせた
途端その友人の親や親戚の一同、村長が集まり青ざめてお札や盛り塩のしてある狭い部屋に閉じ込められた
数日後…
友達が何人も死んだよ・・・
黒様が見えないところにかくまった…黒様の怒りに触れた、
その後
戦争もあったしなぁ・・・私以外は全滅したよ・・・
その村の人間は、
黒様はもうすぐ死ぬ人のところにも現れる・・・
だんだん自分の近くにいる黒様が大きくなってきているんだ。
見えるだろう…
私は小さい声で
はぃ…と答えた
翌日、
一人になった時
エブリスタで雑に書いたのをさらに削りました
下手クソな文章力で恥づかしいです…




