黒い玉との遭遇
これは私が実際に体験した話を
広げて書いています。未だにこの不思議な事は何かがおこる前兆として捉えていますが、この事について話した事は少ないです。
初投稿で、小説を書く事を勉強していないので文法やら語彙やらがめちゃくちゃで批判続出する事は覚悟していますが、なるべく柔らかく指摘してくださるとありがたいです
第1話 遭遇
初めて私が見たのは9歳のころだった
天気は今にも雨が降り出しそうなほど曇っていたのを覚えている。
当時小学生だった私は帰り道の途中にある祖母の家が妙に気になって祖母の家に少しの間居ることにした。
そこには祖父と祖母、叔父が暮らしているのだが、
当時、叔父は仕事に出かけていて祖母、祖父しかいなかった。
祖父は戦争により足と手をなくしていて、大きな声をあげて喋ったので幼い私にはとても怖く写った。
祖母は私が学校帰り祖母の家に寄ったのが嬉しいらしくいろいろご馳走してくれた。
食事を済ませ、祖母の家から近い小学校のグラウンドに遊びに向かう途中
私はとてつもない眠気に誘われたのだ。…
今思うと
小学生の事だからご飯を食べたあとに眠くなるのは仕方ない
と言う意見もあるかも知れないが、
走ってグラウンドに向かっている途中急に倒れるように眠りだすのは周囲の人々からみても流石に異常だったらしい…
私は夢を見ていた…
今まで何をしていたか全く分からなくなっていた。
気がついたら空に夢中になっていた…
空に何があったわけではない…
ただ何かに憑かれたようにずっと空を見上げていた。
現実と同じ天気
今にも雨が降り出しそうなほど曇っている。
人通りが多いわけでもないが、人やら車やらが絶えず通っている国道の中心で何の音もしない
まるでこの世界に私だけしかいないのではないかと思うほど静かな世界だった。
10分くらい見つめていたと思う
急に目の前にゴルフボールくらいの大きさの黒い玉が現れた。
その玉は私の目の前で止まった。
丁度目の近くに飛ぶハエのように私の視界を遮った。
かと思うと急に飛んでいったので、気がついたらその黒い玉を追いかけていた。
黒い玉は丁度祖母の家の前で止まった。
私の目の前ですごい速さで回り出したかと思うと
屋根の上まで飛んだ、
屋根の上でしばらくさまよったあとものすごいスピードで空の彼方に飛んでいってしまった
あれが何なのか気になってしばらくの間空を見上げていた。
「大丈夫か、大丈夫か」
クラスメートの駿が、
私の到着があまりに遅いから迎えに行く途中
道の真ん中で寝ていた私を近所の人達と一緒に介抱し学校の保健室に連れてきたそうだ
私「駿、俺変な夢を見たんだよ」
駿「へー、どんな?」
私「黒い玉がさー急に現れて回り出したかと思うと急に空高く消えていったんだよ」
駿「なんだそりゃ、本当に変な夢だな何か起こるんじゃね?で、サッカーどうするんだよ保健室の先生は本当に寝てるだけで何の異常も無いって言うしお前いなくなると人数合わなくなるから参加して欲しいんだけど」
私「もちろん、参加するさ」
私は夢の事など忘れて
いつも通り楽しく遊んだ。
夕方5時 のチャイムが鳴った
ぽつぽつと友達が帰ったのでサッカーを切り上げ家に帰った。
夕食の支度をしている母にも今日あった事を洗いざらい話した。
急に眠くなったこと、黒い玉のこと、友達とサッカーしたこと、
母は道路の真ん中で寝ていた事をものすごく怒った。
車に弾かれたらどうするのっていう内容だった。
全くそのとおりで国道で寝ていれば車に跳ねられるのは時間の問題だ。
その後、食事を済ませ母に叱られたことと昼間のサッカーのせいで疲れたのかすぐに眠った。
午後23時くらいだったと思う。
祖父が急に倒れ息を引き取ったらしい
私はあの時出会った黒い玉は祖父だったと確信した。何の根拠もないが、そう言いきれた。